さくらFM株式会社(さくらエフエム)は、兵庫県西宮市の一部地域を放送区域として超短波放送(FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。

さくらFM株式会社
愛称 さくらFM
コールサイン JOZZ7AN-FM
周波数/送信出力 78.7 MHz/20 W
本社・所在地
662-0911
兵庫県西宮市
設立日 1998年2月19日
開局日 1998年3月26日
演奏所 本社と同じ
送信所 本社と同じ
中継局 畑山局、生瀬局
放送区域 西宮市、芦屋市
ネット配信 JCBAインターネットサイマルラジオ
公式サイト http://sakura-fm.co.jp/

さくらFMの愛称でコミュニティ放送を行っている。

概要

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兵庫県西宮市と芦屋市放送対象地域とするコミュニティFM局。開局は1998年3月26日で全国89番目。開局当時の免許人の名称は西宮コミュニティ放送株式会社(にしのみやコミュニティほうそう)であった。なお阪神・淡路大震災をきっかけにミニFMFMラルース」が開局しており、これが当コミュニティ放送局の事実上の前身となった。

送信所
送信所 空中線電力 設置場所
親局 20W 西宮市池田町(本社、演奏所に併設)
畑山中継局 6.5W 西宮市山口町
生瀬中継局 1W 西宮市塩瀬町

カバレッジエリアは、西宮市・芦屋市を中心に約36万世帯・人口85万人[1]ベイ・コミュニケーションズ(西宮市)でも再送信している。JCBAインターネットサイマルラジオによるインターネット配信を行っている。

西宮市役所内には緊急放送設備があり、 災害時には通常の放送を中断して緊急放送を行う。

ベリカードを発行している。

沿革

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  • 1998年平成10年)
    • 1月12日 - 親局と畑山中継局の放送局(現・特定地上基幹放送局)の予備免許取得[2]
    • 2月19日 - 西宮コミュニティ放送株式会社設立[1]
    • 3月17日 - 親局と畑山中継局の免許取得[3]、親局の空中線電力は10W。
    • 3月26日 - 本放送開始。
  • 2005年(平成17年)4月29日 - 親局の空中線電力を20Wに増力。
  • 2012年(平成24年)10月1日 - SimulRadioによる配信を開始。
  • 2016年(平成28年)6月17日 - さくらFM株式会社に社名変更[4]
  • 2018年(平成30年)
    • 3月1日 - 生瀬中継局の免許取得[5]
    • 3月26日 - 生瀬中継局の運用開始。

番組

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編成

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音楽、市内情報、交通情報などを原則24時間放送している。

放送時間
  • 自社制作番組の開始時刻は原則として8:00(日曜日は7:00)。終了時刻は曜日によって変わる。
    • 月・水・木曜日:25:00
    • 火・金・土・日曜日:24:00

主な番組

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太字は生放送。

  • MORNING 787(月 - 金 8:00 - 9:48)
  • 西宮あんあん情報局(月 - 金 9:48 - 9:58) - 西宮市の安全・安心情報
  • SakuっとLa・ら・Ra 西宮(月 - 金 10:00 - 13:00)
  • AFTERNOON 787(月 - 金 13:10 - 15:00)
  • cafe@さくら通り(月 - 木 15:00 - 19:00)
  • 西宮徹底解剖(月 20:30 - 21:00)
  • Do the RIGHT Thing(月 21:00 - 24:00)
  • DJ Nobby's Tokyo LIVE!!(月 24:00 - 25:00、再放送・金 18:00 - 19:00)
  • さくらFM音楽室(水 20:00 - 21:00、再放送・日 19:00 - 20:00)
  • 聞いてなるほど!西宮市政(木 20:00 - 20:20) - 西宮市の市政情報
  • キャンパスinにしのみや(木 23:00 - 23:30、再放送・日 23:00 - 23:30) - 武庫川女子大学関西学院大学神戸女学院大学大手前大学の放送サークルの番組
  • あづあづの金曜おもちゃ箱(金 15:00 - 17:53)
  • Good Night Moon(金 19:00 - 22:00)
  • Nishinomiya WIND WAVE(土 22:30 - 23:00) - 阪神間の吹奏楽の番組[要説明]
  • 歴史と文化の散歩道(日 8:00 - 8:30)

過去の番組

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  • シティ5 - 近畿のコミュニティ放送局5局が、平日日替わりで担当していた番組。現在は5局ともに放送が行われていない。
  • ハッピーシャワー西宮 - 毎日7:54、11:54、18:54、21:54から各6分間、西宮市からのお知らせや市政情報などを放送していた。
  • Afternoon Information (月 - 金 13:10 - 17:00)

緊急告知ラジオ

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2014年(平成26年)1月より緊急告知ラジオ(緊急告知FMラジオ)の販売を開始した[6]。これにあわせて、西宮市は補助金を交付している[7]。当初の機種はさくらFMを含むFM放送が6局受信できたが、2016年(平成28年)4月からの機種はAM放送も6局受信できるようになった[8]。また、芦屋市とも協定を締結したことに伴い、5月から芦屋市用も販売を開始した。芦屋市でも一部世帯に補助金を交付している[9]

2017~2018年度は2年間で計973台だったが、2019年6月から西宮市の補助制度が拡充されたこともあり、同年度は2895台と大きく増加。2020年度は1370台。2021年度は同市の防災マップ広告チラシを挟み込んだこともあり、同年7月末時点で3711台の販売となっている[10][11]

緊急告知ラジオの販売がさくらFMの経営改善にも繋がっており、2002年度は累積赤字が債務超過寸前となる約8900万円にも上っていたが、西宮市による資金の融資や合理化などに加え、緊急告知ラジオの販売益により、2020年度に累積赤字が解消された[10][11]

脚注

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  1. ^ a b 会社概要 さくらFM(Internet Archiveのアーカイブ:2018年8月21日収集)
  2. ^ 西宮市におけるコミュニティ放送局の予備免許について 近畿電気通信監理局 報道資料 平成10年1月12日(I同上:1999年8月22日収集))
  3. ^ 西宮市におけるコミュニティ放送局の免許 同上 平成10年3月17日(同上:同日収集)
  4. ^ さくらFM株式会社 無料法人名簿UPDATED TODAY
  5. ^ 取得日は、無線局等情報検索結果 平成30年5月5日現在(総務省電波利用ホームページ(国立国会図書館のアーカイブ:2018年6月1日収集))による。
  6. ^ さくらFM 「緊急告知ラジオ」 さくらFM
  7. ^ 『緊急告知ラジオ』補助金の交付について 西宮市 2014年2月17日(国立国会図書館のアーカイブ:2014年3月11日収集)
  8. ^ 『緊急告知ラジオ』について 西宮市 2016年4月1日(同上:2016年6月5日収集)
  9. ^ 緊急告知ラジオの販売 芦屋市 2016年5月1日(同上:同日収集)
  10. ^ a b 地域ラジオ「さくらFM」が赤字解消 開局23年目で初 災害時の緊急告知ラジオ好調”. 神戸新聞 (2021年8月28日). 2021年9月7日閲覧。
  11. ^ a b 赤字のラジオ局を救った「緊急告知ラジオ」 品薄になるほど人気”. 朝日新聞 (2021年9月7日). 2021年9月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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