おもかげ (小説)
『おもかげ』は、浅田次郎による日本の小説。2016年12月13日から2017年7月31日まで毎日新聞朝刊に連載され[1][2]、2017年12月5日に毎日新聞出版より単行本が刊行されたのち[3][4]、2020年11月13日に講談社文庫版が刊行された[5][6]。
おもかげ | ||
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著者 | 浅田次郎 | |
発行日 | 2017年12月5日 | |
発行元 |
単行本:毎日新聞出版 文庫本:講談社 | |
ジャンル | 小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 |
単行本:384 文庫本:464 | |
公式サイト | mainichibooks.com | |
コード |
ISBN 978-4-62-010832-2 ISBN 978-4-06-520789-5(文庫判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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あらすじ
編集竹脇正一は、定年を迎えたその送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れる。集中治療室の正一の傍に、旧友や幼馴染や家族が訪れ、瀕死の状態で意識のない正一に語りかけるが、正一は、横たわる自分の体を抜け出すという奇妙な体験をする。
死神か天使かと訝しながらも見知らぬ女性・マダム・ネージュや静や、またある時は、隣のベッドに横たわる男・榊原勝男に連れられて、正一は過去を彷徨い、これまで自分でも知りえなかった過去を知る。
登場人物
編集- 竹脇正一(たけわき まさかず)
- 本社部長から関連会社役員に天下りし65歳で定年を迎えた。無口で律儀な性格。
- 周りからはエリートと呼ばれるが、妻にさえ詳細を語っていない過去がある。
- 定年退職を迎えた日、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室で横たわる自分の体を横目に、自らの過去を彷徨う。
- 節子(せつこ)
- 正一の妻。瀕死の正一を目にして、正一の過去を尋ねなかったことを後悔する。
- 春哉(はるや)
- 正一の息子。
- 茜(あかね)
- 正一の娘。大野武志の妻。
- 大野武志(おおの たけし)
- 正一の娘婿。永山の弟子。
- 永山徹(ながやま とおる)
- 正一と同じ養護施設で育った幼馴染。大工の棟梁。
- 堀田憲雄(ほった のりお)
- 常務取締役社長。
- 正一と同期入社で、過去に6年間同じ社宅で家族ぐるみの付き合いがあった。
- 児島直子(こじま なおこ)
- 正一を担当する看護師。
- 毎朝の出勤で、いつも正一と同じ地下鉄に乗り合わせた。
- マダム・ネージュ
- 正一が遭遇する老女。
- 静(しずか)
- 正一が遭遇する女性。
- 峰子(みねこ)
- 正一が遭遇する女性。榊原勝男が幼い時の知り合い。
- 榊原勝男(さかきばら かつお)
- 集中治療室で正一の隣のベッドにいる患者。
書誌情報
編集- 単行本:2017年11月30日発売、毎日新聞出版、ISBN 978-4-62-010832-2
- 文庫本:2020年11月13日発売、講談社文庫、ISBN 978-4-06-520789-5
テレビドラマ
編集おもかげ | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 浅田次郎 |
脚本 | 吉田康弘 |
監督 | 小林聖太郎 |
出演者 |
中村雅俊 宅麻伸 浅田美代子 モロ師岡 板橋駿谷 前田亜季 さとうほなみ 不破万作 余貴美子 三田佳子 |
音楽 | 富貴晴美 |
エンディング | 美空ひばり「A列車で行こう」 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作 | |
制作統括 |
盛夏子(アミューズ) 神林伸太郎(NHK EP) 小林大児(NHK) |
撮影地 | 八王子市 |
撮影監督 | 大塚亮 |
編集 | 村上雅樹 |
制作 | NHKエンタープライズ |
製作 |
NHK アミューズ |
放送 | |
放送チャンネル | NHK BS4K |
映像形式 | 文字多重放送 |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2023年3月27日 |
放送時間 | 月曜 21:00 - 22:59 |
放送分 | 119分 |
回数 | 1 |
公式サイト |
2023年3月27日にNHK BS4Kにて放送された[7]。主演は中村雅俊[7]。5月20日にBSプレミアムとBS4Kで放送された。
キャスト
編集- 竹脇正一 - 中村雅俊
- 竹脇節子 - 浅田美代子[8]
- 榊原勝男 - 不破万作[8]
- 永山徹 - モロ師岡[8]
- 大野武志 - 板橋駿谷[8]
- 大野茜 - 前田亜季[8](幼少期 - 英茉)
- 峰子 - さとうほなみ[8]
- 少女 峰子 - 大月美里果
- 堀田憲雄 - 宅麻伸[8]
- 入江静 - 余貴美子[8]
- マダム・ネージュ - 三田佳子[8]
- 若き日の正一 - 田島亮
- 若き日の節子 - 大後寿々花
- 若き日の堀田 - 中山義紘
- 児島 - 佐藤康恵
- 若井看護師 - 宇乃うめの
- 少年期の正一 - 井上一輝
- 新生児 正一 - 草野なぎさ
- 春哉 - 福田清太
- 新生児 春哉 - 小林陽実
- 美竹町のオバちゃん - 平栗あつみ
- 大野瑠璃 - 磯村アメリ
- 大野紫苑 - 笹島さら
- 当直医・鈴木裕也(メガネの医師) - 谷風作
- 病院の受付 - 小林麻子
- 堀田の運転手 - 池浪玄八
- 正一の部下たち - 宮川浩明、玉井らん、プリティ望
- 銀座線の老嬢 - 外海多伽子
- 銀座線の男たち - ゆかわたかし、関幸治
- 番台(過去)- 森喜行
- 番台(現代)- 古川慎
- 青年 勝男 - 熊田恵富
- 少年 勝男 - 山田海人
- 勝男の父 - 速見廣大
- 勝男の母 - 岩上円香
- 屋台の店主 - 中原和宏
- 正一の上級生 - 中西優太朗、石井舜、大熊大貴
- 峰子の手下たち - 木村新汰、柳下晃河、飯田正
- 娼婦たち
- 米兵たち
- ライアン - Ryan Brynelson
- アンディ - Kai Sandy
- ボブ - Kyle Card
- チャーリー - Caleb Bryant
- フレンチレストラン店員 - 杉山俊介
- ギタリスト - 山本久土
- フォーク歌手 - タテタカコ
- 板場で盗まれる客 - 松田ひろし
- 闇市でフラれる男 - 鈴木達也
スタッフ
編集脚注
編集- ^ 単行本巻末に記載。
- ^ “浅田次郎の最高傑作 待望の文庫化 毎日新聞朝刊連載で話題の『おもかげ』”. Book Bang. 新潮社 (2020年11月28日). 2023年1月17日閲覧。
- ^ 単行本奥付の発行日。単行本奥付に記載。
- ^ “おもかげ”. 毎日新聞出版. 2023年1月17日閲覧。
- ^ 文庫本奥付の発行日。文庫本奥付に記載。
- ^ “『おもかげ』(浅田 次郎):講談社文庫”. 講談社BOOK倶楽部. 講談社. 2023年1月17日閲覧。
- ^ a b c “浅田次郎の小説「おもかげ」NHKでドラマ化、中村雅俊が主演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年1月17日). 2023年1月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “浅田美代子、三田佳子、余貴美子、さとうほなみら9名が中村雅俊主演『おもかげ』に出演決定【コメントあり】”. TV LIFE web. 2023年2月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g “4Kドラマ「おもかげ」制作開始のお知らせ”. NHKドラマ. NHK (2023年1月17日). 2023年1月17日閲覧。