おうし座ラムダ星
おうし座λ星(おうしざラムダせい、λ Tau / λ Tauri)は、おうし座の恒星で3等星。
おうし座λ星[1] Lambda Tauri | ||
---|---|---|
星座 | おうし座 | |
見かけの等級 (mv) | 3.41[1] 3.37 - 3.91(変光)[2] | |
変光星型 | アルゴル型変光星(EA/DM)[2] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 04h 00m 40.81572s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +12° 29′ 25.2259″[1] | |
赤方偏移 | 0.000059[1] | |
視線速度 (Rv) | 17.8 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -8.02 ミリ秒/年[1] 赤緯: -14.42 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 6.74 ± 0.17ミリ秒[1] (誤差2.5%) | |
距離 | 480 ± 10 光年[注 1] (148 ± 4 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | -2.4[注 2] | |
物理的性質 | ||
スペクトル分類 | B3V+... [1] | |
色指数 (B-V) | -0.12[3] | |
色指数 (U-B) | -0.62[3] | |
他のカタログでの名称 | ||
おうし座35番星[1] Elthor[4] BD +12 539[1] FK5 150[1], HD 25204[1] HIP 18724[1], HR 1239[1] SAO 93719[1] |
||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
三重星系である。主星のおうし座λ星Aは青白色のB型主系列星。光度は太陽の約4000倍であり、半径は太陽の6.6倍である。伴星は白色のA型準巨星で太陽の5.5倍の半径、95倍の光度を持つ。これらは共通の重心を0.1天文単位離れて3.95日の周期で公転している。系には3つめの暗い恒星が33日の周期で回っている。
てんびん座δ星とともに、1909年にフランク・シュレシンジャーによって、回転によるスペクトルの線幅拡大が初めて観測された[5]。
名称
編集国際天文学連合 (IAU) が承認した固有名はない。
アラビア語で「牡牛」という意味の الثور al-θawr(アッサウル) に由来するElthor[4] (Althor, Althaur, Al Thaur) という固有名を持つ。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “SIMBAD Astronomical Database”. Results for lam Tau. 2015年10月3日閲覧。
- ^ a b “GCVS”. Results for lam Tau. 2015年10月3日閲覧。
- ^ a b 輝星星表第5版
- ^ a b Potter, C. (2010). “Sky notes, 2010 February and March”. Journal of the British Astronomical Association 120 (1): 59-60. Bibcode: 2010JBAA..120...59P .
- ^ Rotation of Stars about their Axes, Frank Schlesinger, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society, Vol. 71, p.719-719.