いばらきまつり
いばらきまつりは、茨城県東茨城郡茨城町で毎年11月上旬に行われている祭である。
いばらきまつり Ibaraki Festival | |
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2023年の祭り会場の様子 | |
イベントの種類 | 地域イベント |
通称・略称 | いばらきまつり |
正式名称 | ○○○○いばらきまつり(○○は西暦が入る) |
旧イベント名 | 真夏の祭典 ふるさとふれあいまつり |
開催時期 | 毎年11月第1日曜[1] |
初回開催 | 1990年 |
会場 | 茨城県東茨城郡茨城町小堤1037-1 茨城町総合福祉センター「ゆうゆう館」駐車場 |
主催 | いばらきまつり実行委員会 |
協賛 | 茨城町商工会 |
来場者数 | 約25,000名(2017年) |
最寄駅 | JR常磐線水戸駅 |
駐車場 | あり |
[茨城町 公式サイト] | |
備考: 1999年までは年2回開催 |
概要
編集茨城町最大のビッグイベント[2]。1996年まで夏季に行われていた『真夏の祭典 ふるさとふれあいまつり』と、同年秋季に行われていた『茨城町商工祭』が1997年にリニューアルして『いばらきまつり』に統合。当初は夏と秋、年2回の開催であったが、2000年以降は秋のみの開催となって現在に至る。
イベントはメインのステージイベントの他、70を超す出店数、茨城町産の農産品の販売。祭りの最後はフィナーレ花火(2012年以降)で盛大に盛り上げる。
原則としてイベントは雨天でも開催するが、荒天となった場合は開催中止となる(予備日は無し)。
歴史
編集※イベントの開催回数は前身の「ふるさとふれあいまつり」の第1回からの通算回数となっている。
開催回数 | 名称 | 開催年月日 | 備考 |
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1 | 真夏の祭典 '90ふるさとふれあいまつり | 1990年(平成2年)8月19日[3] | 会場は茨城町運動公園(茨城町越安) |
2 | 真夏の祭典 '91ふるさとふれあいまつり | 1991年(平成3年)8月24日[4] | 会場を茨城町役場前広場(茨城町小堤)に移す |
3 | '92ふるさとふれあいまつり | 1992年(平成4年)8月23日[5] | -- |
4 | '93ふるさとふれあいまつり | 1993年(平成5年)8月22日[6] | -- |
5 | '94ふるさとふれあいまつり | 1994年(平成6年)8月21日[7] | 花火大会は当日雨天のため、翌日同時刻同会場開催に順延された[8]。 |
6 | '95ふるさとふれあいまつり | 1995年(平成7年)8月20日[9] | 同年8月19日に前夜祭を開催。 |
7 | 真夏の祭典 '96ふるさとふれあいまつり | 1996年(平成8年)8月25日[10] | 同年8月24日に前夜祭を開催。ふるさとふれあいまつり名義、茨城町役場前広場での開催はこの年が最後となった。 |
8 | '97いばらきまつり | 1997年(平成9年)8月24日(夏の部) 1997年(平成9年)11月1日 - 2日(秋の部) |
この年よりリニューアルして『いばらきまつり』となる。会場を現在と同じ茨城町総合福祉センター「ゆうゆう館」前駐車場に移す。夏の部は『ふるさとふれあいまつり』とほぼ同内容。秋の部は『茨城町商工祭』とほぼ同内容である。 |
9 | '98いばらきまつり | 1998年(平成10年)8月22日 - 23日(夏の部) 1998年(平成10年)11月1日(秋の部) |
夏の部を2日間開催。この年より秋の部を1日だけの開催に短縮。 |
10 | '99いばらきまつり | 1999年(平成11年)8月22日(夏の部) 1999年(平成11年)10月31日(秋の部) |
夏の部、秋の部共に1日のみの開催。夏の部はこの年が事実上、最後の開催となった。 |
11 | 2000いばらきまつり | 2000年(平成12年)11月5日(秋の部) 2001年(平成13年)1月1日(花火のみ) |
夏の部が諸事情により開催中止[11]。以降は現在に至るまで秋のみの開催となる。 夏の部に行われていた花火大会は11月の回では実施されず、同年12月31日深夜(1月1日未明)の『2000いばらきまつり ニューイヤー花火大会』として行われた[12]。 |
12 | 2001いばらきまつり | 2001年(平成13年)11月3日 | イベント終了時刻は17:25まで。イベントの最後に行われていた花火大会は、この年の開催を最後に長期の中断となる。 |
13 | 2002いばらきまつり | 2002年(平成14年)11月3日 | ゲストライブにTake2が出演。この回より花火打ち上げが無くなったためイベント終了時間を16:30に繰り上げた[13]。 |
14 | 2003いばらきまつり | 2003年(平成15年)11月2日 | -- |
15 | 2004いばらきまつり | 2004年(平成16年)11月6日 | -- |
16 | 2005いばらきまつり | 2005年(平成17年)11月5日 | この回よりイベント終了時刻を16:00に繰り上げた[14]。 |
17 | 2006いばらきまつり | 2006年(平成18年)11月3日 | -- |
18 | 2007いばらきまつり | 2007年(平成19年)11月3日 | -- |
19 | 2008いばらきまつり | 2008年(平成20年)11月2日 | -- |
20 | 2009いばらきまつり | 2009年(平成21年)11月1日 | -- |
未開催 | 2010いばらきまつり | 2010年(平成22年)10月31日予定 | 開催当日に台風14号の接近が予想されたため、予定されていた全てのイベントが中止になる。 |
21 | 2011いばらきまつり | 2011年(平成23年)11月6日 | ここから開催日が原則11月第1日曜日となる(11月3日が日曜日に当たる年を除く)。 |
22 | 2012いばらきまつり | 2012年(平成24年)11月4日 | イベント開始時間をこれまでの9時30分から10時開始に繰り下げ。また、フィナーレ花火として11年ぶりに花火大会が復活。これに伴い、イベント終了時間をこれまでの16時から18時終了に繰り下げた[15]。 |
23 | 2013いばらきまつり | 2013年(平成25年)11月4日 | この年からステージイベントにアイドルグループによるライブが行われるようになる。 |
24 | 2014いばらきまつり | 2014年(平成26年)11月2日 | 町政施行60周年記念として開催。フィナーレ花火の打ち上げ開始を18時に変更。イベント終了時刻を18:30に繰り下げた[16]。 |
25 | 2015いばらきまつり | 2015年(平成27年)11月1日 | イベント当日は晴天に恵まれたこともあり、来場者は18000人の動員があった[17]。 |
26 | 2016いばらきまつり | 2016年(平成28年)11月6日[18] | この年より、合図花火が開会宣言時と閉会宣言時に変更される[19]。 |
27 | 2017いばらきまつり | 2017年(平成29年)11月5日[20] | この回よりイベント終了時間を18時に繰り上げた。ただし、フィナーレ花火は従来通り18時から行ったため、全体の終了時間はこれまでと同じ18:30までである[19]。 イベント当日は朝から晴天に恵まれ、来場者数は過去最高の25000人の動員があった[21]。 |
28 | 2018いばらきまつり | 2018年(平成30年)11月4日[22] | 司会はオスペンギン。ステージイベントゲスト:Selene、マシコタツロウ |
29 | 2019いばらきまつり | 2019年(令和元年)11月4日[23] | 司会はオスペンギン。ステージイベントゲスト:ZANPA。この回より再びイベント終了時刻を18:30に繰り下げた。 |
開催中止 | 2020いばらきまつり | 2020年(令和2年) | 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同年7月2日付けで開催中止が決定。なお、仮にまつりが予定通り開催されたとしても、感染拡大防止のためフィナーレ花火は中止となることが同年4月の時点で発表されていた[24]。 |
開催中止(30) | 2021いばらきまつり | 2022年(令和4年)2月11日(花火のみ) | 新型コロナウイルス感染症対策の徹底を前提に開催方法について検討を重ねてたが、町民や観光客、関係者の安全確保が困難であることから同年10月7日付けで開催中止が決定。これにより、2年連続の中止となった[25]。代替として花火のみ翌年2月11日にサプライズ花火として無観客・事前非公開という形で行った。 |
31 | 2022いばらきまつり | 2022年(令和4年)11月6日[26] | 司会はオスペンギン。新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、3年ぶりの開催と共に出店数を41に減少。模擬上棟式とアイドルグループのライブを中止するなど規模を一部縮小する形で実施した[27]。 |
32 | 2023いばらきまつり | 2023年(令和5年)11月5日[28] | 司会はオスペンギン。出店数も昨年の41から96に拡大。ほぼコロナ前の規模まで回復したが、前年同様、模擬上棟式とアイドルグループのライブは中止された。その代替として、前回好評だったカラオケ大会と2018年以来5年ぶりにマシコタツロウのゲストライブを実施した。 動員数は約22,000人と、過去2番目に多い記録となった。 |
33 | 2024いばらきまつり | 2024年(令和6年)11月4日[29] | 司会はオスペンギン。ゆうゆう館に隣接する中央公民館の建て替え工事で役場前の芝生広場が使えないため、出店数は前年より減少した。 |
内容
編集ステージイベント
編集本祭のメインイベント。その年の戦隊シリーズのキャラクターによるショーや、町内の各団体による伝統芸能。ものまねタレントの歌謡ショーやアイドルグループなどのゲストライブ、模擬上棟式、茨城町音頭、ビンゴゲーム大会などの来場者参加型イベントなどが行われる。
神輿・山車渡御
編集町内各地の神輿・山車が茨城町役場前通りを歩行者天国にして渡御する。夏の部中止以降は行われていない。
花火大会
編集夏の部の最後を飾ったイベント。夏の部中止以降は秋の部に取り入れられたが、2000年秋の回では実施されず、同年年末~年明けの『ニューイヤー花火大会』で代替開催となった。2001年の回をもって終了。
フィナーレ花火(2012年 -)
編集2012年2月11日に茨城町商工会青年部主催で開催された『きらり冬花火~未来を担う子供たちへ~』[30] が好評であったことから、2012年の本祭のフィナーレイベントにそれを取り入れる形として11年ぶりに復活した。関東地区では11月に開催される数少ない花火大会である[31]。当初は10分程度の開催ではあったが、2018年現在では30分程度打ち上げを行っている。ラストはミュージックスターマインを打ち上げて[32] 本祭は幕を降ろす。
アクセス
編集- 場所:茨城町小堤1037-1 茨城町総合福祉センター『ゆうゆう館』駐車場
- 交通:
- 電車、バス利用 : JR常磐線水戸駅から関東鉄道バスで石岡・鉾田・茨城空港・奥ノ谷坂上方面行きに乗車して「奥ノ谷」バス停下車。徒歩5分[33]。若しくは、東京駅八重洲南口4番乗り場から高速バス『みと号』(県庁ルート)で、「茨城町西IC」バス停下車。当所よりタクシーで約10分。
- 自家用車利用 : 北関東自動車道茨城町西ICから県道59号、県道43号(北線)で約10分。茨城町東ICから国道6号、県道43号で約10分。臨時駐車場あり。イベント会場から遠い駒場臨時駐車場(元々は建設会社の資材置場)、駒場庁舎(旧・駒場小学校)臨時駐車場、いばらき幼稚園臨時駐車場からは、駐車場⇔会場までの臨時シャトルバスがイベント開始30分前~イベント終了30分後まで随時運行されている。2019年に限り、イオンタウン水戸南からも臨時シャトルバスが運行された[19]。
- 航空機利用 : 茨城空港から関東鉄道水戸駅行きで「奥ノ谷」バス停下車。徒歩5分。
備考
編集- 本祭とセットで茨城町中央公民館大ホールで『茨城町町民祭』が[34]、茨城町総合福祉センターゆうゆう館館内で『茨城町ボランティアまつり』が開催されている。
- フィナーレ花火導入前は「ビンゴゲーム大会」が本祭のフィナーレイベントだった。
- イベント会場の茨城町総合福祉センターゆうゆう館駐車場は夜間は閉鎖されるため、イベント前日からの場所取りや徹夜で並ぶ行為は禁止されている。また、イベント開催日を含めた前後約5日間は会場設営、撤収に伴い駐車場内に一般車の乗り入れはできない。
- 本祭の開催予定日当日は茨城町総合福祉センターゆうゆう館館内の「茨城町立図書館」は臨時休館となる。
関連項目
編集- ひぬまあじさいまつり - 毎年6月~7月に茨城町中石崎地内の涸沼自然公園で行われるイベント。7月第1土日前後にはステージイベントも行われる。
- 小鶴祇園祭 - 毎年7月に茨城町小鶴地内で行われる八坂神社の祭礼。夏の部中止以前は当所の神輿・山車も当祭の渡御に参加していた。
- 香取天満神社祭礼 - 毎年10月上旬に当祭の会場である茨城町小堤地区で行われる香取神社の祭礼。夏の部中止以前は当所の山車も当祭の渡御に参加していた。
- 土浦全国花火競技大会 - 茨城県内で本祭と同じ秋季に開催される花火大会。2020年からは本祭の前日にあたる毎年11月第1土曜日の開催となった[35]。
脚注
編集- ^ ただし、11月3日が日曜日に当たる年は翌11月4日(振替休日)開催となる
- ^ 2015いばらきまつりのお知らせ
- ^ 広報いばらきNo.342 平成2年8月10日発行
- ^ 広報いばらきNo.353 平成3年7月20日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.369 平成4年7月15日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.392 平成5年7月15日発行
- ^ 広報いばらきNo.416 平成6年8月1日発行
- ^ 広報いばらきNo.420 平成6年10月1日発行
- ^ 広報いばらきNo.439 平成7年8月1日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.463 平成8年8月15日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.553 平成12年7月15日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.563 平成12年12月15日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.605 平成14年10月15日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.675 平成17年10月15日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.837 平成24年10月15日発行
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.883 平成26年10月15日発行
- ^ 2015いばらきまつりが終了しました。
- ^ 広報いばらきお知らせ版No.930 平成28年10月15日発行 2016いばらきまつり開催
- ^ a b c イベントPRチラシより
- ^ 「2017いばらきまつり」開催のお知らせ(茨城町公式)2017年10月4日閲覧
- ^ 広報いばらきNo.956 平成29年12月1日発行2.3ページ/ひぬまdeマルシェ、いばらきまつり
- ^ “「2018いばらきまつり」開催のお知らせ” (2018年10月11日). 2018年10月13日閲覧。
- ^ “「2019いばらきまつり」開催のお知らせ” (2019年10月24日). 2019年10月25日閲覧。
- ^ 茨城町町会議員 川澄敬子のTwitter 2020年4月22日のツイートより
- ^ 「2021いばらきまつり」開催中止のおしらせ
- ^ “「2022いばらきまつり」を開催します!”. 茨城町 (2022年10月14日). 2022年10月22日閲覧。
- ^ 「2022いばらきまつり」出店者募集のお知らせ
- ^ “「2023年いばらきまつり」出店者募集について”. 茨城町 (2023年8月17日). 2023年9月11日閲覧。
- ^ “「2024いばらきまつり」を開催します!”. 茨城町 (2024年8月29日). 2024年9月14日閲覧。
- ^ 広報いばらきNo.824 平成24年4月1日発行
- ^ 関東地区ではこの他に11月開催の花火大会は『土浦全国花火競技大会』(茨城県土浦市。2020年から)『寒川みんなの花火』(神奈川県高座郡寒川町)がある。
- ^ 11/1 「2015いばらきまつり」 フィナーレ花火のお知らせ(野村花火工業公式HP)
- ^ イベント当日は「奥ノ谷」バス停前にイベント会場への案内板が出ている。
- ^ 本祭の前後3日間開催。2023年は、駒場庁舎で開催
- ^ 11月1日が日曜日から始まる年は曜日配列の関係から本祭が先行開催となる。また、11月3日(文化の日)が日曜日に当たる年は本祭は11月4日(振替休日)開催となるため本祭の前々日開催となる。