ウィリアムズ・FW23 (Williams FW23) は、ウィリアムズ2001年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。設計統括者はパトリック・ヘッド

ウィリアムズ・FW23
カテゴリー F1
コンストラクター ウィリアムズ
デザイナー イギリスの旗 パトリック・ヘッド (テクニカルディレクター)
イギリスの旗 ギャビン・フィッシャー (チーフデザイナー)
イギリスの旗 ジェフ・ウィリス (チーフエアロダイナミシスト)
先代 ウィリアムズ・FW22
後継 ウィリアムズ・FW24
主要諸元
シャシー カーボンファイバー モノコック
サスペンション(前) ウィリアムズダブルウィッシュボーン, トーションバー, プッシュロッド
サスペンション(後) ウィリアムズダブルウィッシュボーン, コイルスプリング, プッシュロッド
エンジン BMW P80 2,998 cc (182.9 cu in) V10 (90度) NA
トランスミッション ウィリアムズ製 7速 縦置き セミAT シーケンシャル
燃料 ペトロブラス
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム BMW ウィリアムズ F1チーム
ドライバー 5. ラルフ・シューマッハ
6. ファン・パブロ・モントーヤ
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2001年オーストラリアグランプリ
出走優勝ポールFラップ
17448
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概要 編集

 
2001年カナダGPにて兄ミハエルとのバトルを制して優勝したラルフ・シューマッハ(後方)

チーム加入3年目となるラルフ・シューマッハと、フォーミュラ3000およびCARTのチャンピオンであり、F1デビューとなるファン・パブロ・モントーヤがドライブした。

2001年シーズン 編集

2001年はウィリアムズとBMWのジョイント2シーズン目であった。2000年にいくつかの好結果を挙げたことから、今シーズンはそれ以上の成績が見込まれた。

第4戦サンマリノGPでシューマッハがF1初優勝を達成。チームにとっては1997年ルクセンブルクグランプリ、また、BMWエンジンにとっては1986年メキシコグランプリ、ミシュランタイヤにとっては1984年ポルトガルグランプリ以来となる勝利だった。シューマッハはさらに2勝を挙げ、モントーヤも第15戦イタリアGPでF1初優勝を果たした。最終的にはチームは80ポイントを獲得。コンストラクターズ3位となった。

強力なエンジンとよく設計されたシャシー、高温下での能力を発揮できるミシュランタイヤ、そして高い戦闘力を示した2名のドライバーにより、チームはフェラーリマクラーレンに次ぐトップコンテンダーに返り咲いた。マシンの戦闘力という点では第3勢力に返り咲いたものの、いくつかの理由でタイトル争いに挑めるチャンスを逃した。まず一つ目は、BMWエンジンはライバルと比較すると信頼性に欠け、完走率は50%以下という結果であり、フェラーリが全戦、マクラーレンが2度のダブルリタイア以外で表彰台を含む入賞を1台が常に記録したのに比べるとこの結果は致命的であった。二つ目は、シャシーがモナコ市街地コースハンガロリンクといったハイダウンフォースが必要とされるコースで不利になるなど、コースごとの得手不得手が激しかったこと。三つ目は2人のドライバーがいくつかのミスを犯し、ポイントを伸ばせなかったことである。特にモントーヤはF1挑戦初年度であり、そのミスも目立った。

F1における全成績 編集

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント ランキング
AUS
 
MAL
 
BRA
 
SMR
 
ESP
 
AUT
 
MON
 
CAN
 
EUR
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
HUN
 
BEL
 
ITA
 
USA
 
JPN
 
2001年 ウィリアムズ BMW V10 M   シューマッハ Ret 5 Ret 1 Ret Ret Ret 1 4 2 Ret 1 4 7 3 Ret 6 80 3rd
  モントーヤ Ret Ret Ret Ret 2 Ret Ret Ret 2 Ret 4 Ret 8 Ret 1 Ret 2

参照 編集