ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜
『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』(ザード・ベスト・ザ・シングル・コレクション・きせき)は、ZARD初のベスト・アルバム。CDコードはJBCJ-1023。
『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』 | ||||
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ZARD の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1993年 - 1998年 | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | B-Gram RECORDS | |||
プロデュース |
坂井泉水 長戸大幸 | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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ZARD アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
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『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』収録のシングル | ||||
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概要
編集オリコン初登場1位または2位のシングルのみを収録した、ZARD初の公式ベストアルバム[注釈 1]。シングルコレクションと題されているが、前述のコンセプトから外れている、デビュー作の「Good-bye My Loneliness」や、テレビ初出演時に披露した「眠れない夜を抱いて」などの初期の作品は収録されていない。また、14thシングル「Just believe in love」が収録されているベストアルバムは今作のみである。
ブックレットが2種類存在している。初回盤では、坂井の写真は海外で撮影された2点のみで、それ以外は海の風景写真となっている。それより後の盤では、大半が坂井の写真となっている。
初回特典
編集- 第1次特典の「ZARD ARTIST FILE」(推定200万部)では亀山千広(フジテレビプロデューサー)、岩井俊二(映画監督)、長嶋茂雄(読売ジャイアンツ監督)、春畑道哉(TUBE)、大黒摩季など、ZARDに関わった事のある著名人がコメントを寄せている。更に「坂井泉水」の直筆サイン入りが100冊存在しており、そのサイン記入の様子は当時は「NO.」で放送されており、「ZARD MUSIC VIDEO COLLECTION 〜25th ANNIVERSARY〜」の5枚目の特典ディスクに収録されている。
- 第2次特典はVIDEO「showreel」3種類のうち1種類が選べた。1コーラスのPV4曲(3種共に異なる)+5曲目のミュージックステーション出演時の「負けないで」の歌唱映像[注釈 2]と最後のディスコグラフィーは3種共通。各種類によって、ケースの色も違っている。非売品という条件付きであったが、ZARD初のPV商品化となった。収録内容は以下の通り。(ケース色は「パステルグリーン」「クリーム」「紺」(Music Freak Magazine55号に掲載)
- 「showreel ver.01」(ケース色はパステルグリーン)
- 1.愛が見えない 2.Don't you see! 3.Oh my love 4.マイ フレンド
- 「showreel ver.02」(ケース色はクリーム)
- 1.Today is another day 2.揺れる想い 3.この愛に泳ぎ疲れても 4.心を開いて
- 「showreel ver.03」(ケース色は紺)
- 1.あの微笑みを忘れないで 2.君がいない 3.こんなにそばに居るのに(「forever you」収録のアルバムバージョンを音源として使用) 4.永遠
- 「showreel ver.01」(ケース色はパステルグリーン)
- 第3次特典は「ZARD SPECIAL ENHANCED CD」と題した、ライブ映像のダイジェストなどが収録された8cmCD形式のCD-ROMが封入された。CD音源としては「永遠 (English Version)」を収録。後に2012年に発売された「ZARD Album Collection 〜20TH ANNIVERSARY〜」のPREMIUM DISKに収録された。「CD-ROM」には当時未公開だった写真、「永遠 (English Version)」のPV、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)出演時の「負けないで (短縮Ver)」も収録された。
- 初の試みとして、主要CDショップに於いて本作の購入先着でもれなくポスターやステッカーなどのZARDグッズが当たる抽選会「1999 ZARD YEAR "負けないDAY」が行なわれた[注釈 3]。
プロモーション
編集当時放送されていた『NO.』(テレビ朝日系)では、発売日の30日前から、ZARDのビデオクリップが放送される日に、画面左上に「発表まであと○○日!」と表示するカウントダウンを行い、発売2日前の放送日まで行われた。
記録
編集発売日の1999年5月28日は金曜日であり、オリコンの売上集計に不利な曜日であった[注釈 4]が、初登場で130万枚以上を記録し、初の初週ミリオン達成。2週目で200万枚に到達し、その後もロングセラーとなり最終的に300万枚を突破、シングル・アルバムを通じてZARD最大のヒット作品となった。2007年に坂井が逝去した際にも再びランクインした[2]。ちなみに、本作が発売される週にはavexから相川七瀬のベストアルバム『ID』が1999年5月26日に発売される予定であったが、相川の連続1位記録更新の為に発売を1週間早めている(1999年5月19日発売)。また自身の『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』は当初の発売予定(1999年9月24日)週にavexがglobeのベストアルバム『CRUISE RECORD 1995-2000』(1999年9月22日発売)をぶつけてきた為、ZARDの連続1位記録更新の為に発売日を1週間早めるという事態となった。
ZARDはこの後に発売されたベストアルバム『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』や同年2月発表のオリジナルアルバム『永遠』と合わせて550万枚を超えるセールスを記録し、1999年度のアーティスト年間総合売り上げ3位となった。また、この3作は全て『第14回日本ゴールドディスク大賞』のロック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞している[1]。
- 歴代ベストアルバム売り上げ7位(発売当時5位)
- 歴代アルバム売り上げ20位(発売当時10位)
収録曲
編集全作詞: 坂井泉水(except #4 作詞:上杉昇・坂井泉水)。 | ||||
# | タイトル | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「負けないで」 | 織田哲郎 | 葉山たけし | |
2. | 「君がいない」 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | |
3. | 「揺れる想い」 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | |
4. | 「果てしない夢を」(歌:ZYYG・REV・ZARD&WANDS featuring 長嶋茂雄) | 出口雅之 | 明石昌夫 | |
5. | 「もう少し あと少し…」 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | |
6. | 「きっと忘れない」 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | |
7. | 「この愛に泳ぎ疲れても」 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | |
8. | 「こんなにそばに居るのに」 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫・池田大介 | |
9. | 「Just believe in love」 | 春畑道哉(TUBE) | 葉山たけし | |
10. | 「愛が見えない」 | 小澤正澄(PAMELAH) | 葉山たけし | |
11. | 「マイ フレンド」 | 織田哲郎 | 葉山たけし | |
12. | 「心を開いて」 | 織田哲郎 | 池田大介 | |
13. | 「永遠(Intro Piano Version)」 | 徳永暁人 | 徳永暁人 | |
14. | 「運命のルーレット廻して(Re-mix Version)」 | 栗林誠一郎 | 池田大介 | |
合計時間: |
楽曲解説
編集- タイアップについては、ZARD#タイアップ一覧を参照。
- 負けないで
- 1993年発売 6thシングル。最高位1位。ZARD最大のヒット曲。
- 君がいない
- 1993年発売 7thシングル。最高位2位。
- 揺れる想い
- 1993年発売 8thシングル。最高位1位。
- 果てしない夢を
- もう少し あと少し…
- 1993年発売 9thシングル。最高位2位。
- きっと忘れない
- 1993年発売 10thシングル。最高位1位。シングルバージョンはアルバム初収録。
- この愛に泳ぎ疲れても
- 1994年発売 11thシングル。最高位1位。
- こんなにそばに居るのに
- 1994年発売 12thシングル。最高位1位。シングルバージョンはアルバム初収録。
- Just believe in love
- 1995年発売 14thシングル。最高位2位。作曲は「IN MY ARMS TONIGHT」以来のTUBEの春畑道哉。
- 愛が見えない
- 1995年発売 15thシングル。最高位2位。作曲はPAMELAHの小澤正澄。
- マイ フレンド
- 1996年発売 17thシングル。最高位1位。
- 心を開いて
- 1996年発売 18thシングル。最高位1位。
- 永遠 (Intro Piano Version)
- 1997年発売 22ndシングル。最高位1位。イントロがピアノで始まるバージョン。1番のBメロからシングルと同じくステレオ版のミックスへ変化し、ピアノは1番が終わるまでそのまま鳴り続けている。
- 運命のルーレット廻して (Re-mix Version)
- 1998年発売 25thシングル。最高位1位。8thアルバム『永遠』に収録されているバージョンと同じく最後がフェードアウトしないバージョンだが、2番Bメロに今までなかったドラム音が追加されているなど、若干のリテイクが施されている。そのため、アルバム収録時にはなかった(Re-mix Version)の表記が追加されている。最後の坂井自身による英語のセリフの部分は、Re-mix Versionでは明瞭に聞き取れるミックスになっており、アルバムの発売日を過ぎて以降に放送されたTVスポットには、このセリフの部分の音源が使用されている。
初の単独ライブ
編集- このアルバムに同封されたハガキを郵送した人から抽選で600人にZARDの単独ライブを招待する企画が行われた。当時、ZARDはメディア露出を制限していたため、ライブに対する価値が高まり、応募は100万通にものぼり、倍率は5000倍にものぼった[3]。
- ライブは、1999年8月31日に旅客船の「ぱしふぃっくびいなす」で行われた。翌日のテレビ朝日「スーパーモーニング」では、ライブ当日の密着を行い、特集で取り上げれられ、「世界はきっと未来の中」のライブ映像を放送した。直後の「NO.」や「CD NEWS」などでも同様に放送された。
関連項目
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 1997年にシングル曲や代表的なアルバム曲を多数収録した『ZARD BLEND 〜SUN&STONE〜』が発売されているが、あくまで「セレクションアルバム」の扱いである。
- ^ 番組オンエア時に表示されていたテロップはない。
- ^ J-DISCでは、前年(1998年)のB'zのベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』が発売された際に初めて抽選会が行なわれた。その後、B'z関連では『B'z The Best "Treasure"』を始めベストアルバムやオリジナルアルバム、ZARD関連では本作や『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』、GARNET CROW『Best』など大型新譜作品のリリース時にCDショップで抽選会が行なわれるようになった。
- ^ オリコンランキングの売上集計は、月曜日を起点とし、翌週日曜日となるため、通常CD発売が水曜日(実質ほぼ火曜日に店頭に並ぶ)が大勢である事と比較すると、集計曜日数が減少するため、不利になりやすい。
出典
編集- ^ a b “第14回日本ゴールドディスク大賞”. 日本ゴールドディスク大賞. 2020年9月17日閲覧。
- ^ ZARD、6作品がランキングを急上昇、オリコンニュース、2007年5月30日、2017年6月19日閲覧。
- ^ ZARDが姿をあらわした初のライブ 応募者は驚異の100万人!、exciteニュース、2016年3月30日、2016年5月7日閲覧。
外部リンク
編集- WEZARD.netによる紹介ページ