X-9 (ミサイル)
ベル X-9
- 用途:ミサイル開発試験機
- 製造者:ベル社
- 運用者:アメリカ空軍
- 初飛行:1949年4月28日
- 生産数:31基
- 運用状況:射耗・退役
X-9はアメリカ合衆国のベル社の空対地ミサイル開発用試験機。GAM-63ラスカル・空対地ミサイル開発用のものであり、空力関係や誘導装置の開発に用いられた。愛称はシュライク(Shrike)。
概要
編集アメリカ陸軍航空軍は1946年頃より爆撃機から発射する空対地ミサイルを構想しており、これはMX-776計画として1947年5月よりベル社に発注していた。1948年には開発試験機も製作することが決定し、RTV-A4の名称で小型試験機(MX-776A計画)が、XB-63(後にGAM-63)の名称で大型量産機(MX-776B計画)が作られることとなった[1]。
RTV-A4は1949年4月28日より飛行試験が開始された。X-9の名称は1951年に与えられている。X-9は93基が発注されたが、後にキャンセルされ31基の生産であった。1953年1月23日にまでに全基が射耗し、実機は残されていない。X-9は鉛筆状の本体の尾部と機首にそれぞれ4枚の安定翼を持っており、エンジンは液体ロケットであった。発射に際してはB-50から投下された。
要目
編集- 全長 : 6.9m
- 全幅 : 2.4m
- 胴体直径 : 0.56m
- 自重 : 964kg
- 全備重量 : 1,588kg
- エンジン : ベル XLR65-BA-1 ロケットエンジン(推力 13.3kN)
- 最大速度 : マッハ2
- 航続距離 : 80km
性能
編集脚注
編集- ^ 「Xプレーンズ」,世界の傑作機No67,文林堂 ISBN 978-4893190642
参考文献
編集- 航空ファン別冊 No.32 アメリカ軍用機1945~1986 空軍編 文林堂 雑誌コード 03344-8 1986年