wxWidgetsとはクロスプラットフォームウィジェット・ツールキットであり、C++で記述されているが、多くのプログラミング言語向けにバインディングが用意されており、PythonPerlJavaScriptなどから使うことが出来る。 移植性が高くWindowsを初めmacOSLinuxなど多くのオペレーティングシステム (OS) で動かすことが出来る。また、単なるウィジェットだけでなく他のOSに移植しやすいように文字列操作やファイル管理、HTTPによる通信を行う機能も用意されている。 他の多くのウィジェット・ツールキットと違い各コンポーネントの描画をOSに行わせているため各々のOSに調和したコンポーネントを表示できる。 さらに、C++で記述されているため高速で、JavaSwingのように事前にソフトをインストールしなくても利用できる。

wxWidgets
WxWidgetsロゴ
開発元 wxWidgets Developers and Contributers
最新版
3.x3.2.4 / 2023年11月11日 (11か月前) (2023-11-11)[1]
2.x2.9.5 / 2013年7月16日 (11年前) (2013-07-16)[2]
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS WindowsmacOSLinuxUnix系
プラットフォーム クロスプラットフォーム
対応言語 7ヶ国語以上にローカライズ
サポート状況 開発中
種別 ウィジェット・ツールキット
ライセンス wxWindowsライセンス
公式サイト www.wxwidgets.org
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歴史

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wxWidgets(当初はwxWindows)は1992年エディンバラ大学Julian Smartによって開発が開始された[3]Julian1986年セント・アンドルーズ大学 (スコットランド)計算科学の優等学位を取得しており、現在でも中心的な開発者である[4][5]

2004年2月20日、wxWindowsの開発者たちは、プロジェクト名をwxWidgetsに変更する旨を発表した。これはマイクロソフトがJulian Smartに対して、自社の持つWindowsというイギリスの登録商標に配慮してほしいと要請したためである[6]。メジャーリリースバージョンは、2003年6月9日に2.4、2005年4月23日に2.6、2006年12月14日に2.8.0がリリースされた。

wxWindowsライセンス

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wxWindowsは、オープンソースイニシアティブによって承認されているwxWindowsライセンスの条文によってライセンスされる。このライセンスはLGPLに幾つかの例外条項を付け加えたものである。

参考文献

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  • Smart, Julian; Kevin Hock (2006) (英語). Cross-platform GUI programming with wxWidgets. Bruce Perens' open source series.. Stefan Csomor. Upper Saddle River, N.J.: Prentice Hall. ISBN 9780131473812. OCLC 475511859 

脚注

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  1. ^ wxWidgets 3.2.4 Released - wxWidget” (2023年11月11日). 2024年2月23日閲覧。
  2. ^ wxWidgets 2.9.5 Released - wxWidgets” (2013年7月16日). 2024年2月23日閲覧。
  3. ^ About the wxWidgets Project”. wxwidgets.org. 2010年1月2日閲覧。
  4. ^ About Julian Smart, www.anthemion.co.uk”. Anthemion.co.uk (1964年3月27日). 2009年6月8日閲覧。
  5. ^ Julian Smart”. Bookfayre.cz. 2009年6月8日閲覧。
  6. ^ Smart, Julian; Robin Dunn (August 2004). “Name change”. Sourceforge.net. 2007年4月23日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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