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Watchlist-details を使った告知

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「Watchlist-details」の使用例(2009年の「管理者立候補キャンペーン」の場合)

ウィキペディアには、利用者に呼びかけをするための手段がいくつかあります(参考:Help:システムメッセージ/一覧#サイトからのお知らせ)。このうち、ウォッチリストに差し込んで告知を表示するのに使えるMediaWiki:Watchlist-detailsは、ウィキペディア日本語版ではこれまであまり利用されていません。この機能を、主に編集者に向けた、中程度の重要性の告知をしたいときに積極的に使っていくといいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。あわせて、告知文を読んだ人が以降同一メッセージを読まずに済むようにするための機能を導入することも提案します。こうした告知の形態の是非についておよび運用方法等について、ご意見をうかがえればと思います。以下、少し長くなりますが、提案の背景や詳細等についてご説明します。

背景
提案の主な理由は、現在、中程度の重要性のある告知をする手段として、適切なものがないように思われることです。私の理解では、よく使われる告知手段は、「サイトノーティス」と、お知らせ系ページの2種類です。サイトノーティス (MediaWiki:Sitenotice) は極めて影響範囲の大きい話題を告知する際に使われます。強制的に多くの人にメッセージをみせる手段ですので、あまり頻繁に利用すると閲覧や編集の邪魔にもなりかねません。「お知らせ系ページ」と私が考えているのはWikipedia:コミュニティ・ポータル(の中の「Template:意見募集中」)、Wikipedia:お知らせWikipedia:コメント依頼などで、これらは、サイトノーティスに出すほどではないものの、意見を広くつのりたいときに使われる手段だと思います。お知らせ系ページでは基本的に、当該ページをウォッチリストにいれている人や、ブラウザのブックマークなどを通じて定期的に確認する習慣がある人にしか告知がとどきません。このように両者には告知範囲と利用できる頻度に一長一短があるため、中間的な場合等に、Watchlist-details を利用するようにするといいのではないかと思います。
Watchlist-details は、履歴を見るかぎり、2度使われたことがあります。1度目は、2009年の「管理者立候補キャンペーン」、2度目は2012年のメインページ改訂の意見募集の告知です。1度目では、この機能を用いた告知が有効であったことが見てとれます。2度目は事前準備が不十分であったため取り消されました。この前例を踏まえて、今回はあわせて既読メッセージを隠す機能の導入も提案します。
導入の詳細
次のようにして、既読告知文を非表示化するスクリプト導入することができるはずです。ウィキメディア・コモンズに同様の機能を実現するcommons:MediaWiki:WatchlistNotice.jsがありますので、基本的にこれをそのまま使います。手順としては次のようになります。
  1. commons:MediaWiki:WatchlistNotice.jsMediaWiki:WatchlistNotice.jsとして複製します。
  2. 必要であれば、ボタンの文字列や位置・大きさなどを修正します。
  3. ウォッチリストが開かれたときに、このスクリプトが呼び出されるようにします。具体的にはcommons:MediaWiki:Common.jsでの呼び出し方( if (mw.config.get( 'wgCanonicalSpecialPageName' ) === 'Watchlist') 以下の部分)をそのままMediaWiki:Common.jsに取り入れます。
このスクリプトはMediaWiki:Watchlist-detailsに告知文があるとき、それがウォッチリストにさしこまれる際、下部に「閉じる」ボタンを追加し、そのボタンを押すと1週間の期限付きで告知文を隠すようにするものです。別の告知文が追加されたときは、期限内であっても表示されます(サイトノーティスと同様、IDで管理されます)。もし個々の告知文の掲載期間を1週間以内に原則制限するような運用方法をとるとしたら、閉じるボタンが押されればば、同じ告知文は二度と表示されないことになります。導入の試験のため手元の個人用ウィキ(日本語設定)で試したところ、特に変更の必要はなく、そのままで動作しました。
なお、このやり方では Cookie と JavaScript を使うため、Cookie や JavaScript が使えない環境では閉じるボタンは使えず、どのメッセージもMediaWiki:Watchlist-detailsから除去されるまでは表示されつづけるという問題はあります(サイトノーティスも同様だと思いますが)。
運用方法
MediaWiki:Watchlist-detailsは、お知らせページなどの存在をまだ認識していない人にも告知したいがサイトノーティスを使うほどではない、というときに使うことのできる場所になると思います。これはウォッチリストの上部にさしこんで表示されるメッセージですので、ウォッチリストを定期的に開く習慣のある人には、見てもらえることが期待できます。目立つ度合いの低さにくわえ、(ウォッチリストを常用しているということで)ある程度経験のある編集者を念頭において告知をすることができるという点が、サイトノーティスとの差別化になるのではないかと思います。ただ、一定の強制性はありますから、サイトノーティスと同様、あまりにも長期間の告知はひかえられるべきでしょう。具体的にどういう告知を掲載するべきかについては、今回この場で、また今後継続してMediaWiki talk:Watchlist-detailsで、皆様のご意見を伺いたい部分です。個人的には、
などは、経験のある人からの質問や意見によって議論を深めるべきであること、またその性質上限られた期間の告知でもかまわないことから、適した話題なのではないかと思います。その他、多少の工夫が必要になるでしょうが、特に告知がないときに、新着記事・画像への投票や推薦の呼びかけを一定間隔で表示する、などといった可能性も考えられるでしょう。
ご参考までに英語版での利用状況もご紹介します。Watchlist-details は英語版では2007年頃から、月に数回程度の頻度で、大きな合意が必要とされる選挙や議論の告知に使われているようです。例として、ArbCom (裁定委員会)の年次選挙、ウィキペディア全体に影響しうるテーマのコメント依頼などがあります(詳細はen:Wikipedia:Centralized_discussion)。

長々と書きましたが、さしつかえなければまず上記スクリプトを導入し、適当と思われる案件いくつかに、試験的につかっていくといいのかもしれません。 --whym会話2012年12月8日 (土) 12:44 (UTC)[返信]

  質問 私はウォッチリストをフィードリーダーでチェックしているのですが、告知文が差し込まれた場合にフィードの方には反映されるのでしょうか?--Wolf359borg会話2012年12月8日 (土) 13:57 (UTC)[返信]
  コメント 反映されませんが、MediaWiki:Watchlist-detailsをウォッチすれば告知が出たり消えたりしたことをある程度確認できるだろうと思います。
(Whymさん宛)スクリプトでよっぽど変なミスをしない限り何かの機能を阻害することはないと思いますので、検討の余地はあると思います。ちなみに、ウォッチリストが閲覧できる時点でログイン中の利用者ですからCookieに関しては殆ど問題ないのではないでしょうか。--Marine-Bluetalkcontribsmail 2012年12月8日 (土) 14:15 (UTC)[返信]
反応が遅くなってしまってすみません。フィードとCookieについてはMarine-Blueさんのおっしゃるとおりでした。残る懸念は、JavaScriptについてですが、サイトノーティスでそれほど問題になっていないのを見るかぎり、大丈夫かなと思います。 --whym会話2012年12月18日 (火) 14:10 (UTC)[返信]

今のところ否定的意見がないようですので、スクリプトや文書の準備をはじめたいと思います。私の方でそれぞれ、順次下記のページを準備するつもりです(他の方がやってくださるのももちろん歓迎ですが)。

早い段階で試験的につかってもらえるようにしたいと思います。--whym会話2012年12月18日 (火) 14:10 (UTC)[返信]

  報告 解説文書としてWikipedia:ウォッチリスト上部での告知を作成しました。スクリプトはcommons:MediaWiki talk:WatchlistNotice.jscommons:User:Whym/WatchlistNotice.jsで調整中です。 以降の議論にはWikipedia‐ノート:ウォッチリスト上部での告知を使うといいのではないかと思います。 --whym会話2013年1月12日 (土) 07:47 (UTC)[返信]