WASP-9とは、詳細不明の10等級恒星で、多重連星系である。スペクトル型G型、表面温度5900K主系列星とされているが、星表における名称や天球上での座標などの具体的な情報は公表されていない。

WASP-9
見かけの等級 (mv) 10.2[1]
位置
距離 489.23 光年[注 1]
(150.0 パーセク[1]
物理的性質
スペクトル分類 G0[1]
表面温度 5,900.0 K[1]
Template (ノート 解説) ■Project
WASP-9b[1]
分類 太陽系外惑星
現況 撤回
発見
発見年 2008年
発見者 スーパーWASPプロジェクト
発見方法 トランジット法
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 0.0311 au[1]
公転周期 (P) 1.99 [1]
物理的性質
半径 1.3 RJ[1]
質量 2.3 MJ[1]
Template (ノート 解説) ■Project

2008年、スーパーWASP計画はこの恒星が太陽系外惑星を持っていると発表し、恒星にWASP-9、惑星にWASP-9bという名前を与えた[2]。しかし、後の観測でこの惑星は実在しない可能性が強まり、2009年9月に報告は取り下げられた。WASP-9は食連星のペアを含む階層構造の多重連星系で、食連星の変光と恒星の自転の効果を惑星の兆候と見誤ったと考えられている[3]

脚注

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注釈

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  1. ^ 光年はパーセク×3.2615638より計算。小数2桁まで表示

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i Planet WASP-9 b”. 太陽系外惑星エンサイクロペディア. 2015年6月6日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ The (Super)WASP Factory Finds 10 New Planets in the Last 6 Months” (2008年). 2009年5月13日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ Cameron, A. C. (2009年9月17日). “Retraction of WASP-9's planet candidacy”. 2010年3月16日閲覧。[リンク切れ]

関連項目

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