Voyage 〜sans retour〜

MALICE MIZERのアルバム

Voyage〜sans retour〜』(ヴォヤージュ)は、MALICE MIZERの第2期1枚目のアルバムである。

Voyage〜sans retour〜
MALICE MIZERスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ヴィジュアル系
時間
MALICE MIZER アルバム 年表
memoireDX
1994年
Voyage〜sans retour〜
1996年
merveilles
1998年
テンプレートを表示

概要

編集

全10曲入り。MALICE MIZER初のフルアルバムであり、またGacktが加入して初となるアルバム作品である。

吸血鬼の物語を基本にして、吸血鬼視点で人間の世界にメスを入れる」をアルバム全体のテーマにし、それはメジャーデビュー前のライブのコンセプトにもなった[1]

収録曲

編集
  1. 闇の彼方へ〜 (0:26)
    (作曲:Mana)
    馬車が走る音などで構成されているSE。
  2. Transylvania (4:01)
    (作詞:Gackt.C / 作曲:Mana)
    歌詞カードに~トランシルヴァニア~と読みが表記されている。吸血鬼を題材にした曲。
  3. 追憶の破片 (6:21)
    (作詞:Gackt.C、作曲:Mana)
    破片の読み方は"かけら"と表記されている。副題は~a peace of broken recollection~と表記されている(peaceはpieceの誤表記に当たる)。
    変拍子と場面転換の配置を意識的にずらしている[1]
    Kamiはレコーディング時に体調を崩してしまい、ドラミングの出来に納得していない[1]
  4. Premier Amour (4:55)
    (作詞:Gackt.C / 作曲:Mana)
    歌詞カードに~プルミエラムール~と読みが表記されている。
  5. 偽りのmusette (5:13)
    (作詞:Gackt.C / 作曲:Közi)
    musetteの読み方は”ミュゼット”。
  6. N・p・s N・g・s (4:07)
    (作詞:Gackt.C / 作曲:Mana)
    副題は~No pains No gains~と表記されている。タイトルの読みは"ナプスナグス"。
    インダストリアルを意識した楽曲[2]
    音色作りの一環として、Kamiの親族が自作した溶接された鉄パイプを叩いた[2]
  7. Claire〜月の調べ〜 (5:47)
    (作詞:Gackt.C, Közi / 作曲:Közi)
    タイトルの読みは"クレール"。Gackt加入時に作られた原曲「盲夜にかかる月の調べ」をアレンジしたもの。
  8. Madrigal (4:03)
    (作詞:Gackt.C / 作曲:Közi)
    タイトルの読みは~マドリガル~と表記されている。歌詞カードではタイトルの綴りが「Madorigal」と表記されており、これは誤表記に当たる。
    間奏部分ではモーツァルト作曲の『トルコ行進曲』が引用されている。
  9. 死の舞踏 (5:25)
    (作詞:MALICE MIZER / 作曲:Mana)
    副題は~a romance of the "Cendrillon"~と表記されている。Cendrillon(サンドリヨンと読む)はフランス語でシンデレラのことであり、歌詞の内容もそれになぞらえたものである。
    初代ボーカルtetsuの時代から演奏されていた曲をアレンジしたもの。
  10. 〜前兆〜 (4:19)
    (作曲:Mana / 編曲:Gackt.C)
    初代ボーカルtetsu時代からある曲をアレンジしたインストゥルメンタル。Gacktの弾くピアノが使用された初めての曲。

出典

編集
  1. ^ a b c ソニー・マガジンズ刊 『ギターブック』1998年11月号袋とじ「Super Visual Book MALICE MIZER Le Ciel ~“merveilles”の終結に向かって~」p.15より。
  2. ^ a b シンコーミュージック・エンタテイメント刊「ROCK AND READ」Vol.077「Mana Moi dix Mois,MALICE MIZER 26年目の真実」p.206より。