Varnish (ソフトウェア)

Varnish Cacheから転送)

Varnishは高負荷な動的サイト向けの高性能HTTPアクセラレータである。FreeBSDの有力開発者であるPoul-Henning Kamp英語版によって書かれた。他の多くのHTTPアクセラレータはクライアントサイドのプロキシWebサーバとして開発が始まったのに対して、VarnishはゼロからHTTPアクセラレータとして設計された。VarnishはSquidより10〜20倍高速であると公式サイトには書かれている。

Varnish
作者 Poul-Henning Kamp英語版, Redpill-Linpro, Varnish Software
最新版
7.6.1[1] ウィキデータを編集 / 2024年11月8日 (3か月前)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C言語
対応OS BSD, Linux, Unix
種別 リバースプロキシ
ライセンス BSDライセンス
公式サイト varnish-cache.org ウィキデータを編集
テンプレートを表示

特徴の1つとしてESI(Edge Side Includes英語版)が利用でき、同一ページ内の静的部分と動的部分を個別にキャッシュしたり制御したりできる。例えば、あるページの静的部分は自身の持つキャッシュを利用し動的部分だけをアプリケーションサーバから取得し、結合後にクライアントにレスポンスを返すというような使い方ができる。

キャッシュしたデータにあっては、プロセスヒープや削除済ファイルなど永続的ではないストレージへの保存をサポートしている。永続的ストレージへの保存は実装されているが、キャッシュデータのパージとVarnishサーバの再起動が重なった際にキャッシュデータの一貫性管理が難しくなることを理由に非推奨(deprecated)かつ実験的(experimental)としている。[2]バージョン6以降、ビルド時に明示的に設定しない限り、永続的ストレージの機能は無効となっている。

脚注

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  1. ^ "Releases & Downloads"; 閲覧日: 2025年1月3日.
  2. ^ Kamp, Poul-Henning (2014年5月26日). “A persistent message”. Varnish Documentation. 2025年1月3日閲覧。 “This worked well enough for our initial users, and they only used bans sporadically so that was cool too. In other words, a classic 20% effort, 80% benefit. Unfortunately we have not been able to find time and money for the other 80% effort which gives the last 20% benefit, and therefor -spersistent has ended up in limbo.” この説明は、永続的ストレージの機能にかかることにかけて、「永続的メッセージ」(A persistent message)と名付けられている。