ウラジーミル・ドリンフェルト
数学者
(V. Drinfeldから転送)
ウラジーミル・ドリンフェルド(Владимир Гершонович Дринфельд,Vladimir Gershonovich Drinfeld,あるいは Drinfel'd, 1954年2月14日 - )は、ウクライナの数学者。現在はシカゴ大学教授。
Vladimir Drinfeld ラジーミル・ドリンフェルト | |
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生誕 |
1954年2月14日(70歳) ウクライナ・ソビエト共和国 ハリコフ |
研究分野 | 数学 |
研究機関 | シカゴ大学 |
出身校 | モスクワ大学 |
博士課程 指導教員 | ユーリ・マニン |
主な業績 | ドリンフェルト加群 |
主な受賞歴 |
フィールズ賞 (1990) ウルフ賞数学部門(2018) ショウ賞数学部門(2023) |
プロジェクト:人物伝 |
来歴
編集ハリコフ出身。1974年にモスクワ大学卒業、1978年にモスクワ大学で Ph.D. を取得。指導教授はユーリ・マニン。1988年にステクロフ数学研究所において Dr.Sc. を取得した。1990年にフィールズ賞を、2018年にはウルフ賞数学部門、2023年にはショウ賞数学部門を受賞した。フィールズ賞受賞理由は、「有限体上の一変数代数関数体の GL2 に関するラングランズ予想の証明および、量子逆散乱法による量子群の構成」である。
業績
編集- 数論におけるドリンフェルト加群の創始。
- 有限体上一変数代数関数体のGL(2) のLanglands予想の証明
- Drinfeld's Shtukas
- Grothendieck–Teichmueller 群の導入
- Cerednik–Drinfeldの定理 (志村曲線の p 進一意化)
- Drinfeld の p 進対称空間
- Drinfeld Comultiplication
- Drinfeld associator
- Beilinson–Drinfeld 理論
- Drinfeld 多項式
- インスタントンにおける ADHM (Atiyah–Drinfeld–Hitchin–Manin) 構成法を構築
- Yang–Baxter方程式の解の分類
- 神保道夫と独立に量子群を構成した
- ソリトン階層のひとつである Drinfeld–Sokolov 階層