V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
コドゥリ・ヴィシュワ・ヴィジャエーンドラ・プラサード(Koduri Viswa Vijayendra Prasad、1942年5月27日[2] - )は、インドのテルグ語映画で活動する映画監督、脚本家[3]。テルグ語映画の他にヒンディー語映画、カンナダ語映画、タミル語映画でも活動しており、これまでに25本以上の映画で脚本を手掛け、その大半がブロックバスターを記録している[4]。代表作には『マガディーラ 勇者転生』『マジック』『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ 王の凱旋』『バジュランギおじさんと、小さな迷子』『マニカルニカ ジャーンシーの女王』『RRR』がある[5][6][7][8]。
V・ヴィジャエーンドラ・プラサード V. Vijayendra Prasad | |||||||||||
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本名 | Koduri Viswa Vijayendra Prasad[1] | ||||||||||
生年月日 | 1942年5月27日(82歳) | ||||||||||
出生地 |
イギリス領インド帝国 マドラス管区コヴール (現:アーンドラ・プラデーシュ州西ゴーダーヴァリ県) | ||||||||||
職業 | 映画監督、脚本家 | ||||||||||
活動期間 | 1988年 - 現在 | ||||||||||
配偶者 | ラージャー・ナンディニ | ||||||||||
著名な家族 | S・S・ラージャマウリ(息子) | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
『マガディーラ 勇者転生』 『マッキー』 『バーフバリシリーズ』 『バジュランギおじさんと、小さな迷子』 『マジック』 『マニカルニカ ジャーンシーの女王』 『RRR』 | |||||||||||
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備考 | |||||||||||
インド上院議員(2022年-現在) |
生い立ち
編集ラージャムンドリー近郊のコヴールで生まれ、エールールのサー・C・R教育大学に進学する[4]。プラサードの生家はコヴールに土地を所有していたが、鉄道敷設によって土地を失っている[9]。1968年にカルナータカ州に移住し、兄K・V・シヴァシャンカルと共にライチュール県マンヴィにある村に7エーカーの水田を購入するが軌道に乗らず、1977年に一家はコヴールに帰郷している[10]。その後も様々な事業に手を出したものの、いずれも失敗に終わっている[4]。
キャリア
編集1985年に兄シヴァ・シャクティ・ダッタの誘いを受け、映画製作のため家族を連れてマドラスに移住する。ダッタは数人の映画監督の助手を務めた後に『Pillanagrovi』の製作を開始するが、全財産を投入した挙句に経済的な理由で製作中止となる[11]。その後、プラサードはダッタの伝手を頼りに映画界で働き始め[4]、友人だったサマタ・アーツのムカルジーの紹介でK・ラーガヴェンドラ・ラーウと知り合い、ダッタと共に彼の作品に参加するようになる。1988年に『Janaki Ramudu』で脚本家デビューし、同作は興行的な成功を収めた[4][12]。1994年にはダサリ・ナーラーヤナ・ラーオの『Bangaru Kutumbam』で脚本を手掛け、同作はナンディ賞 長編映画賞を受賞している[13]。また、同年に脚本を手掛けた『Bobbili Simham』の成功により脚本家としての地位を確立し[4]、1999年に手掛けた『Samarasimha Reddy』は当時のテルグ語映画の中で最大のヒットを記録した[14]。2011年に『Rajanna』で監督デビューし、ナンディ賞長編映画賞を受賞し[15]、2015年には脚本を手掛けた『バジュランギおじさんと、小さな迷子』でフィルムフェア賞 原案賞を受賞している[16]。
2022年7月6日にインド大統領ラーム・ナート・コーヴィンドからインド上院議員の指名を受け、翌7日に就任した[17]。
人物
編集カースト制度の根絶を訴えており、公の場では出身カーストを示す「K(コドゥリ)」を外して「V・ヴィジャエーンドラ・プラサード」を名乗っている[18][19]。
脚本の執筆に際しては『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』からインスピレーションを得ており[20]、最も好きな映画として『幻想市場』を挙げている[21]。また、サリーム=ジャーヴェードの影響を強く受けており、特に大きな影響を受けた映画として『炎』を挙げている[22]。
家族
編集妻ラージャー・ナンディニはカプー・カーストの女性で、恋愛結婚している[19][23]。二人の間にはオーストラリア在住の娘と、映画監督として活動する息子のS・S・ラージャマウリがおり[19]、甥にはM・M・キーラヴァーニ、カリヤーニ・マリク、S・S・カンチがおり、姪にはM・M・スリレーカがいる。
フィルモグラフィー
編集監督
編集- Arthanghi(1996年)
- Sri Krishna 2006(2006年)
- Rajanna(2011年)
- Srivalli(2017年)
脚本
編集- Janaki Ramudu(1988年)
- Bobbili Simham(1994年)
- Bangaru Kutumbam(1994年)
- Gharana Bullodu(1995年)
- Sarada Bullodu(1996年)
- Appaji(1996年)
- Kurubana Rani(1998年)
- Rana(1998年)
- Samarasimha Reddy(1999年)
- Simhadri(2003年)
- Sye(2004年)
- Vijayendra Varma(2004年)
- Naa Alludu(2005年)
- チャトラパティ(2005年)
- Pandu Ranga Vittala(2006年)
- Vikramarkudu(2006年)
- ヤマドンガ(2007年)
- Mitrudu(2009年)
- マガディーラ 勇者転生(2009年)
- マッキー(2012年)
- バーフバリ 伝説誕生(2015年)
- バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年)
- Jaguar(2016年)
- バーフバリ 王の凱旋(2017年)
- マジック(2017年)
- マニカルニカ ジャーンシーの女王(2019年)
- RRR(2022年)
出典
編集- ^ “Meet SS Rajamouli's father, writer V Vijayendra Prasad, who has penned RRR, Baahubali, Bajrangi Bhaijaan”. DNA India. 6 April 2022閲覧。
- ^ “'Baahubali' writer V Vijayendra Prasad in talks to pen Aamir Khan's 'Mahabharat'”. The Hindu. (2020年6月13日) 2021年5月27日閲覧。
- ^ “Rajya Sabha nominee K V Vijayendra Prasad is RRR, Bajrangi Bhaijaan screenwriter and SS Rajamouli's dad” (英語). Hindustan Times (2022年7月6日). 2022年8月22日閲覧。
- ^ a b c d e f Atluri, Sri (10 December 2004). “TC Exclusive: Interview with writer Vijayendra Prasad”. Telugucinema.com. 11 December 2004時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月23日閲覧。
- ^ “61st Filmfare Awards 2015 – Live Update”. The Times of India. 2023年11月23日閲覧。
- ^ “Baahubali, Bajrangi Bhaijaan: Meet the Rs 500 crore writer” (英語). India Today (20 July 2015). 2022年8月22日閲覧。
- ^ “Salman Khan's Bajrangi Bhaijaan Has a Baahubali Connection”. NDTV.com (20 July 2015). 2022年8月22日閲覧。
- ^ “Salman Khan's 'Bajrangi Bhaijaan', SS Rajamouli's 'Baahubali' – a unique connection” (英語). The Indian Express (2015年7月20日). 2022年8月22日閲覧。
- ^ Nachaki, Sri (10 December 2004). “TC Exclusive: Interview with writer Vijayendra Prasad”. Telugucinema.com. 11 December 2004時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月23日閲覧。
- ^ “Karnataka roots: Baahubali 2 director Rajamouli was born in Raichur”. The Times of India (3 May 2017). 2023年11月23日閲覧。
- ^ “I am making a living because of my brother's talent: Vijayendra Prasad”. Times of India. 2019年8月5日閲覧。
- ^ “S. S. Rajamouli Exclusive interview with TC.Com”. Telugucinema.com (22 September 2004). 6 December 2004時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月23日閲覧。
- ^ “నంది అవార్డు విజేతల పరంపర (1964–2008)” [A series of Nandi Award Winners (1964–2008)] (Telugu). Information & Public Relations of Andhra Pradesh. 21 August 2020閲覧。
- ^ “Balakrishna in full-length factionist avatar after long gap?”. The Hans India (2021年11月15日). 2023年11月23日閲覧。
- ^ Small wonder – The Hindu. Thehindu.com (1 January 2012). Retrieved on 2015-10-31.
- ^ “Filmfare Awards Winners 2016: Complete list of winners of Filmfare Awards 2016”. timesofindia.indiatimes.com. 2021年7月2日閲覧。
- ^ Bhandari, Shashwat (2022年7月6日). “Celebrated athlete PT Usha, Philanthropist Veerendra Heggade among 4 nominated for Rajya Sabha” (英語). India TV. 2022年7月6日閲覧。
- ^ “Why did Katappa Kill Baahubali?” (英語). The Indian Express (2018年3月18日). 2022年7月8日閲覧。 “Very early in his career, he dropped ‘K’ from his name, KV Vijayendra Prasad, because “it was an indicator of my caste”. “The caste system is at the root of most problems our country faces. I want it eradicated but it’s not enough to preach without practising it.””
- ^ a b c “K. V. Vijayendra Prasad Interview - Full Episode” (テルグ語), Alitho Saradaga (ETV), (31 May 2021) 2023年5月24日閲覧。; Event occurs from 36:12 to 38:51
- ^ Jhunjhunwala, Udita (2022年11月23日). “‘RRR’ Screenwriter Vijayendra Prasad Talks Looking to Indian Epics for Story Inspiration” (英語). Variety. 2024年8月6日閲覧。
- ^ iDream Media (28 February 2018). Mayabazar Is My All Time Favourite Movie - KV Vijayendra Prasad || Heart To Heart With Swapna. YouTubeより2024年8月6日閲覧。
- ^ Singh, Suhani (17 June 2017). “Baahubali writer KV Vijayendra Prasad is going places at 75”. India Today. 2022年5月8日閲覧。
- ^ Mamatha Reddy (2 June 2021). “Did Vijayendra Prasad intentionally reveal about inter-caste marriage?” (英語). India Herald. 2023年5月24日閲覧。