UGG(アグ)はアメリカのデッカーズ・アウトドア・コーポレーション登録商標で、アメリカ合衆国及び中国を含む世界中の140カ国以上で登録されている。中国とトルコでは著名商標として法的に認められた。

UGGが一般名称であるという考え方はオーストラリアとニュージーランドに限られているようである。

UGGの正確な起源は判っていないが、最初、シェーン・ステッドマンのUGGブランドが1980年にオーストラリアで使用された結果、一般名称化して使用されて商標権は消滅したが、UGGブランドはその他の世界では著名な商標となったようである。

UGGブランドはアメリカの会社、デッカーズ・コーポレーションによって所有されているファッション・フットウエアと衣服のブランドである。UGGは上記の写真のように[1][2]クラシックなシープスキンブーツが有名だが、シューズ、サンダル、ウエッジス、スリッパース、ニットウエア、アウターウエア及びハンドバッグと幅広く展開している。[2]

UGGのブーツに使われるシープスキンは、表面がスエード、裏面がウールのフリースの2面となっている。[1]羊の毛皮は多孔質(表面に細かい穴がたくさん開いている)ため、夏は涼しさを保ち、冬は暖かい。[1]

facebookアカウントを乗っ取る手法でUGG Australiaを騙ったスパム投稿ならびにスパムメール配信が横行しているため、同社が公式HP上で注意を促している。

歴史

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シープスキンブーツのスタイルを考案したのは、オーストラリア人のサーファー、シェーン・ステッドマンである。[3]彼はオーストラリアの冷たい海でサーフィンをするために、暖かいブーツをデザインした。[3]1971年にステッドマンはオーストラリアでUGH-BOOTSを商標登録し、1982年にUGHの商標を登録した。[4]

1978年やはりオーストラリア人のサーファーのブライアン・スミスが、オーストラリア製のシープスキンブーツをアメリカに持ちこみ、ニューヨークとカリフォルニアで売り出した。そしてアメリカでフットウエアメーカー、UGG Australiaを立ち上げた。[1]UGG Australiaのフットウエアはカリフォルニアのサーファーとハリウッドのセレブに人気を集め、[1]1985年にスミスはUGG Australiaのロゴをアメリカで登録申請し、1987年に登録された。

1995年、アメリカのフットウエアメーカー、デッカーズ・アウトドア・コーポレーションが1,500万ドルでUGGホールディングを買収。[2]翌1996年にはシェーン・ステッドマンも、譲渡金額1万ポンドと、生涯UGGのブーツを年3足貰うことを条件に、オーストラリアでのUGH商標をデッカーズに売却した。[3][4]

脚注

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  1. ^ a b c d e LA Times, It looks like Ugg love, By Julie Neigher, December 20, 2009 http://articles.latimes.com/print/2009/dec/20/image/la-ig-ugg20-2009dec20
  2. ^ a b c UK Telegraph, The story of Ugg, by Emily Cronin, 30 January 2011 http://fashion.telegraph.co.uk/news-features/TMG8283572/The-story-of-Ugg.html
  3. ^ a b c News.com.au, originally reported by Sydney Morning Herald, Ugg inventor Shane Stedman happy to trade dollars for surf, February 15, 2011 http://www.news.com.au/world/ugg-man-happy-to-trade-dollars-for-surf/story-e6frfkyi-1226006046295
  4. ^ a b IP Australia Fact Sheet – UGG Boot http://www.deckers.com/ugg-is-a-brand/LegalDecisions/IP_Australia_ugg_boot_fact_sheet.pdf