Team申(チームさる)は、俳優佐々木蔵之介が単独で主宰する演劇ユニット。2005年より正式に活動開始。ユニット名は、佐々木が申年生まれであることに由来する[1]。これまでに計5作品が上演されている。

特徴

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  • 近年映像作品を中心に活躍する、舞台出身の俳優・佐々木蔵之介が「観客と緊密な距離で息遣いまでも互いに感じられる舞台を、若く新しい才能と共に創りたい」との思いから立ち上げた演劇ユニットである。
  • これまで、脚本・演出に蓬莱竜太モダンスイマーズ)と前川知大イキウメ)といった若手を起用している。2名ともTeam申に参加した以後は注目を浴びるようになり、蓬莱は自作の戯曲が映画化され[2]、前川は読売演劇大賞優秀演出家賞を3年連続受賞している。

来歴

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三鷹市芸術文化センターのプロデューサーから佐々木の元に「劇場で何かできないか」とオファーが来た事がきっかけで、プロデュース公演を上演する事を決定。同じ頃、佐々木は劇団・モダンスイマーズの舞台『五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜』(2004年4月)[2]を観劇し感銘を受けたことから、同劇団の座付作家・蓬莱竜太と出会い、プロデュース公演の作・演出を依頼する。

2005年6月、三鷹市芸術文化センターにて初のプロデュース公演『時には父のない子のように』を上演。佐々木との2人芝居での共演に事務所の後輩・佐藤隆太を迎える。この作品よりTeam申というユニット名を用いるようになるが、この時点では一過性のユニットに過ぎなかった[3]。ユニット名の由来は、佐々木が申年生まれのためであるが、偶然、共演の佐藤も申年生まれであった。

前作の評判を受け、第2作目を上演する事を決定。佐々木は、劇団・イキウメの舞台『散歩する侵略者』(2005年10月)の観劇を通して同劇団の主宰・前川知大と出会い、作・演出を依頼した。

2007年11月から、赤坂RED/THEATERにてTeam申第2回公演『抜け穴の会議室』を上演。前作に引き続き、2人芝居である。

2009年8月から、PARCO劇場にてTeam申第3回公演『狭き門より入れ』を上演。再び、作・演出に前川知大を迎える。出演者の市川亀治郎は、大河ドラマ風林火山』での共演で佐々木と親しくなった事がきっかけで前作『抜け穴の会議室』を観劇したところ、第3回公演への出演を希望した。市川は現代劇の舞台に初出演。

2010年、同作にて主演の佐々木蔵之介は第17回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞、作・演出の前川は同大賞優秀演出家賞(2回目)を受賞。

2010年12月から、PARCO劇場にてTeam申第4回公演『抜け穴の会議室〜Room No.002〜』を上演。

2011年9月、大阪・森の宮ピロティホールにて、番外公演として朗読劇『家守綺譚』を上演。過去にTeam申に参加し、同じ事務所に所属する佐々木蔵之介、市川亀治郎、佐藤隆太が出演。

2021年7月から8月からTeam申第5回本公演『君子無朋(くんしにともなし)~中国史上最も孤独な『暴君』雍正帝~』を上演。本公演としては約11年ぶりとなる[1][4]

上演作品

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第1回公演『時には父のない子のように』

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第2回公演『抜け穴の会議室』

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第3回公演『狭き門より入れ』

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第4回公演『抜け穴の会議室〜Room No.002〜』

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  • 出演:大杉漣、佐々木蔵之介
  • 作・演出:前川知大(イキウメ)
  • 公演日程:2010年12月 - 2011年1月
  • 於:PARCO劇場(ほか、地方公演有)

番外公演〜今、僕らが出来ること〜 朗読劇『家守綺譚』

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  • 出演:佐々木蔵之介、市川亀治郎、佐藤隆太
  • 原作:梨木香歩
  • 構成・演出:長部聡介
  • 公演日程:2011年9月2日 - 3日
  • 於:大阪・森ノ宮ピロティホール

番外公演II~今、僕らにできること~朗読劇『幻色江戸ごよみ』

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  • 出演:佐々木蔵之介、市川亀治郎、佐藤隆太
  • 原作:宮部みゆき
  • 構成・演出:長部聡介
  • 公演日程:2012年3月1日 - 7日
  • 於:PARCO劇場

番外公演III~今、僕らにできること~朗読劇『お文の影』『野槌の墓』

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  • 出演:佐々木蔵之介、市川猿之助、佐藤隆太
  • 原作:「ばんば憑き」宮部みゆき
  • 構成・演出:長部聡介
  • 公演日程:2013年5月3日 - 9日
  • 於:京都・春秋座、大阪・森ノ宮ピロティホール、渋谷・さくらホール

第5回公演『君子無朋(くんしにともなし)~中国史上最も孤独な『暴君』雍正帝~』

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  • 出演:佐々木蔵之介、中村蒼、奥田達士、石原由宇、河内大和
  • 脚本:阿部修英
  • 演出:東憲司
  • 公演日程:2021年7月17日 - 8月29日
  • 於:東京・東京芸術劇場 シアターウエスト、宮城・電力ホール、広島・JMSアステールプラザ 大ホール、福岡・柳川市民文化会館 水都やながわ 白秋ホール、京都・京都府立文化芸術会館

脚注

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出典

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  • 舞台『狭き門より入れ』公式パンフレット

外部リンク

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