TNSへのお別れ
『TNSへのお別れ』(ティーエヌエスへのおわかれ、仏語 Adieu au TNS)は、1996年(平成8年)製作のジャン=リュック・ゴダール監督による短篇ビデオ映画である[1]。TNSとは、「Le Théâtre national de Strasbourg」の略称による通称で、ストラスブール国立劇場のことである。
TNSへのお別れ | |
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Adieu au TNS | |
監督 | ジャン=リュック・ゴダール |
脚本 | ジャン=リュック・ゴダール |
製作総指揮 | ジャン=リュック・ゴダール[1] |
出演者 | ジャン=リュック・ゴダール |
撮影 | ジャン=リュック・ゴダール |
編集 | ジャン=リュック・ゴダール |
上映時間 | 7分 |
製作国 | スイス |
言語 | フランス語 |
概要
編集ストラスブール国立劇場は、1968年10月に演出家・俳優のユベール・ジニューと、小説家で当時シャルル・ド・ゴール政権の文化大臣だったアンドレ・マルローが設立したものである。
1995年8月 - 12月にゴダールが撮影した『フォーエヴァー・モーツアルト』が翌1996年に完成、同作のワールド・プレミア上映が同年6月14日にサラエヴォで行なわれた[1]が、その前にストラスブールで先行上映されている[2]。同作で「女優」役で出演したベランジェール・アローがTNSのカリキュラムに参加していたことで実現した先行上映だったが、アローとゴダールの関係が終焉したことが、本作を製作する動機となった[2]。ゴダール自身がビデオカメラを回した、非常にパーソナルな作品である。
2006年4月24日 - 8月14日、フランス・パリのポンピドゥー・センターで行なわれた140本にものぼるゴダールの大回顧上映では、本作は上映されなかった[3]。
スタッフ
編集- 監督・脚本・撮影・編集・出演・プロデューサー : ジャン=リュック・ゴダール[1]
関連事項
編集註
編集- ^ a b c d Roberto Chiesi, Jean-Luc Godard, Roma : Gremese, ISBN 88-8440-259-X, p.114.
- ^ a b Glenn Kenny, Some Came Running, Jean-Luc Godard, Robert Brasillach, and Anti-Semitism: Some observations, June 24, 2008.
- ^ ポンピドゥー・センター公式サイト内の上映情報記事「Jean-Luc Godard」(2006年4月24日 - 8月14日)の記述を参照。
外部リンク
編集- TNS - ストラスブール国立劇場公式サイト