SINGLES (はっぴいえんどのアルバム)
『SINGLES』(シングルス)は、1974年6月25日はっぴいえんどのベスト・アルバム。
に発売された『SINGLES』 | |||||
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はっぴいえんど の ベスト・アルバム | |||||
リリース | |||||
ジャンル | |||||
時間 | |||||
レーベル | Bellwood ⁄ KING | ||||
はっぴいえんど アルバム 年表 | |||||
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EANコード | |||||
EAN 4988003425272 | |||||
細野晴臣 年表 | |||||
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大瀧詠一 年表 | |||||
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鈴木茂 年表 | |||||
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解説
編集キング/ベルウッドからリリースされたはっぴいえんどの3枚および大瀧詠一、細野晴臣のソロも含めたシングル両面を収めた編集盤。タイトル通りすべてシングル音源で構成され、はっぴいえんど「12月の雨の日」「はいからはくち」は別ヴァージョン。またアルバム未収録だった大瀧「空飛ぶくじら」が初収録され、「恋の汽車ポッポ」「それはぼくぢゃないよ」「五月雨」も別ヴァージョンが収録されている。後にタイトルは『SINGLES HAPPY END』となっている。
「12月の雨の日」は4トラックで録音されたファースト・アルバム『はっぴいえんど』[注釈 1]のテイクと異なり8トラックで録り直された新ヴァージョン。「はいからはくち」は『風街ろまん』[注釈 2]収録テイクの3か月前に録音されたシングル・ヴァージョン。お囃子やパーカッションを導入したアルバム版とは異なり、シンプルなトラックに仕上げられている。
「恋の汽車ポッポ」はアルバム『大瀧詠一』[注釈 3]収録の「恋の汽車ポッポ第二部」のシングル版でモノラル・ミックス。「それはぼくぢゃないよ」はギター、ベース、ドラムスとすべてを大瀧自身が多重録音したもの。「空飛ぶくじら」[注釈 4]はそれまで封印していた“ビートルズ・イディオム”を解いて作られたアルバム未収録作品。クラリネットがフィーチャーされ、ドラムスとベースを大瀧が演奏している。「五月雨」は『風街ろまん』[注釈 2]収録曲「颱風」の続編として作られた作品。
細野の「恋は桃色」「福は内鬼は外」はソロ・アルバム『HOSONO HOUSE』[注釈 5]からのカットで別テイクはない。
収録曲
編集SIDE A
編集- 恋の汽車ポッポ(大滝詠一) – (2:15)[1]
- それはぼくぢゃないよ(大滝詠一) – (3:16)[1]
- 空飛ぶくじら(大滝詠一) – (2:08)[1]
- 作詞:江戸門弾鉄、作曲:多羅尾伴内
- アルバム未収録。堺正章や南こうせつにカヴァーされる。演奏ミュージシャンは、大瀧がドラムとベースでピアノが村上律夫、クラリネットが佐野正明、バスクラリネットが佐野博美[2]。はっぴいえんどのメンバーは演奏に参加していないが、リリース当時、ラジオ・スポットでは「はっぴいえんどの大瀧詠一が歌う<空飛ぶくじら>」と紹介されたという。当時、シングル盤のみでリリースされ、人気曲ではあったが、“はっぴいえんど”やロックの時代に受け入れられるには早すぎると、あえて外されたが、2022年 リリースの『大瀧詠一 乗合馬車 (Omnibus) 50th Anniversary Edition』にて、本編に組み込まれた。
- 五月雨(大滝詠一) – (2:21)[1]
- 恋は桃色(細野晴臣) – (2:48)[1]
- 作詞・作曲:細野晴臣
- 細野のアルバム『HOSONO HOUSE』[注釈 5]からのシングル・カット。後に、サニーデイ・サービスや矢野顕子、中村一義にカヴァーされる。
- 福は内 鬼は外(細野晴臣) – (2:32)[1]
SIDE B
編集- 12月の雨の日(はっぴいえんど) – (3:20)[1]
- 作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
- 『はっぴいえんど』[注釈 1]収録曲のシングル・ヴァージョン。
- はいからはくち(はっぴいえんど) – (2:27)[1]
- 作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
- 「12月の雨の日 / はいからはくち」[注釈 8]のB面曲で、『風街ろまん』[注釈 2]収録曲の別ヴァージョン。
- 花いちもんめ(はっぴいえんど) – (4:00)[1]
- 夏なんです(はっぴいえんど) – (3:15)[1]
- 無風状態(はっぴいえんど) – (3:19)[1]
- さよならアメリカ さよならニッポン(はっぴいえんど) – (4:36)[1]
- 作詞:はっぴいえんど、作曲:はっぴいえんど & ヴァン・ダイク・パークス
- 『HAPPY END』[注釈 11]からのシングル・カット。
リリース履歴
編集# | 発売日 | レーベル | 規格 | 品番 | 備考 |
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1 | 1974年6月25日 | Bellwood / KING | LP |
OFL-26 | |
2 | 1976年11月 | SKM-7008 | 品番改定による廉価盤での再発。“ベルウッド1500シリーズ”の一枚。初めて帯が付けられる。 | ||
3 | 1981年6月 | K25A-185 | 品番改定による廉価盤での再発。帯が共通のものに変更される。 | ||
4 | 1990年6月21日 | CD |
KICS-2030 | 初CD化。“Bellwood 1971-78 CLASSICS”の一枚。 | |
5 | 1995年4月5日 | KICS-8104 | 品番改定および、Q盤による再発。“Bellwood Selection 21+2”の一枚。 | ||
6 | 2000年2月4日 | KICS-8804 | 品番改定による再発。“ベルウッド名盤コレクション”の一枚。 | ||
7 | 2001年5月26日 | Bellwood / Solid | LP |
BZJS-5002 | リマスタリング180g重量盤、高音質アナログ限定盤。帯の代わりにシールが貼られる。 |
8 | 2012年10月3日 | Bellwood / KING | CD |
KICS-2579 | “Bellwood 40th Anniversary Collection”の一枚。史上初めて、シリーズの総監修を三浦光紀自らが担当。 |
9 | 2014年12月10日 | LP |
KIJS-90010 | “Bellwood LP Collection”の一枚。180g重量盤による、完全限定生産。 | |
10 | 2017年9月20日 | UHQCD | KICS-2624 | “Bellwood 45th Anniversary UHQCD Collection”の一枚。三浦光紀総監修。2017年最新デジタル・リマスタリング音源使用。ジャケットが矢吹申彦による書き下ろしイラストに変更される。 |
脚注
編集注釈
編集- ^ a b 『はっぴいえんど』 1970年8月5日 発売 URC LP:URL-1015
- ^ a b c d e 『風街ろまん』 1971年11月20日 発売 URC LP:URG-4009
- ^ a b c d 大瀧詠一『大瀧詠一』 1972年11月25日 発売 Bellwood ⁄ KING LP:OFL-7
- ^ a b 大瀧詠一「空飛ぶくじら」 1972年5月25日 発売 Bellwood ⁄ KING 7":OF-3
- ^ a b c 細野晴臣『HOSONO HOUSE』 1973年5月25日 発売 Bellwood ⁄ KING LP:OFL-10
- ^ 大瀧詠一「恋の汽車ポッポ」 1971年12月10日 発売 KING 7":BS-1465
- ^ 細野晴臣「恋は桃色 / 福は内 鬼は外」 1973年9月25日 発売 Bellwood ⁄ KING 7":OF-17
- ^ 「12月の雨の日 / はいからはくち」 1971年4月1日 発売 KING 7":BS-1366
- ^ 「花いちもんめ」 1971年12月10日 発売 KING 7":BS-1467
- ^ 「さよならアメリカ さよならニッポン / 無風状態」 1973年2月25日 発売 Bellwood ⁄ KING 7":OF-10
- ^ a b 『HAPPY END』 1973年2月25日 発売 Bellwood ⁄ KING LP:OLF-8
出典
編集外部リンク
編集- KING RECORDS OFFICIAL SITE
- その他
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- Happy End-Singles - Discogs (発売一覧)