本アルバムから作曲がスペクトラム名義ではなくメンバー個人の名義になった。また、ジャケット表面に初めてメンバーの写真(それも特徴的なステージ衣裳ではなく普段着に近い姿のもの)が使用された。解散決定後発売のアルバムで、表題曲「Second Navigation」の歌詞にも、各人の旅立ちが示唆されている。全曲シングルを狙ったとのコピー通り、各曲の完成度は高いが曲調はバラバラであり、後に発売された『SPECTRUM BRASSBAND CLUB』の内容(新田主導のバラエティ企画盤だった)との余りにも大きな違いから、メンバー間(特に新田と他メンバー)の確執が表面化する形になってしまった。
B面# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
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7. | 「なんとなくスペクタクル」 | 篠塚満由美 | 西慎嗣 |
8. | 「凍った太陽」 | 巻上公一 | 奥慶一 |
9. | 「Elegant Lady」 | - | 吉田俊之 |
10. | 「Needs」 | 篠塚満由美 | 渡辺直樹 |
11. | 「Second Navigation」 | 山川啓介 | 岡本郭男 |
- Night Night Knight
- アルバムからのシングルカット曲(A面)。なお、シングルでは曲の冒頭と末尾がカットされている。
- Summertime Story
- Paradise
- 奥慶一のファースト・ソロ・アルバム『ミスティ・モーニング』から流用された同曲のスペクトラム版。歌詞、アレンジが変更され、ホーン・アレンジがシカゴ風になっている。アルバムからのシングルカット曲(B面)。
- Never Can Say Good-by
- たそがれFeedback
- Slapdash
- アルバム恒例のインストゥルメンタル。
- なんとなくスペクタクル
- タイトル、多数の注釈が付けられた歌詞が当時流行した、田中康夫のデビュー作『なんとなく、クリスタル』のパロディーである。
- 凍った太陽
- Elegant Lady
- スペクトラム全曲の中で、吉田俊之名義2曲のうちの一曲。アルバムのつなぎとしてのインストゥルメンタルである。
- Needs
- Second Navigation
- ドラムスの岡本郭男名義の唯一の曲であり、唯一のボーカル曲。スペクトラム解散を示唆した曲で、アルバムのタイトル・チューンである。