S/2004 S 21
土星の衛星
S/2004 S 21 は、土星の衛星のひとつである。
S/2004 S 21 | |
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見かけの等級 (mv) | 25.4[1] |
分類 | 土星の衛星 |
軌道の種類 | 北欧群 (スカジ群) |
発見 | |
発見年 | 2019年[2] |
発見者 | S・S・シェパードら |
軌道要素と性質 | |
軌道長半径 (a) | 22,645,000 km[2] |
離心率 (e) | 0.318[2] |
公転周期 (P) | 1272.21 日[2] (3.48 年) |
軌道傾斜角 (i) | 155.95034°[2] |
土星の衛星 | |
物理的性質 | |
直径 | 3 km[1] |
大気圧 | なし |
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
2019年10月7日に、スコット・S・シェパード、デビッド・C・ジューイット、ジャン・クレイナによる観測チームにより小惑星センターのサーキュラーで発見が報告され、S/2004 S 21 という仮符号が与えられた[2]。観測にはすばる望遠鏡が用いられ、2004年12月12日から2007年1月17日にかけての観測で得られたデータ中から発見された[2][3]。発見報告が2019年であるにもかかわらず、仮符号が 2004 となっているのはそのためである。なお一連の観測では、合わせて20個の土星の新衛星が発見されている[3][4][5]。
推定直径が 3 km の小さな衛星である[1]。軌道傾斜角 156° の逆行軌道を持ち、北欧群に属する[1]。また、北欧群中の副群であるスカジ群に属すると考えられる[1]。群に属する他の小さい衛星と同様、この衛星はかつての大きな母天体が衝突によって破壊された際の破片である可能性がある[3]。
S/2004 S 21 を含む20個の新衛星の発見報告と同時に、これらの衛星の固有名を一般公募することが発表された[3][6]。この衛星は北欧群に属するため、北欧神話に登場する巨人にちなんだ名称が与えられることになる[3][6]。公募は2019年10月7日から12月6日にかけて行われ、その後選考を経て名称が発表される予定である[6]。なお同様の衛星名の一般公募は、シェパードらが2018年に発見した木星の衛星に対しても行われている[3][7]。
出典
編集- ^ a b c d e Scott S. Sheppard. “Saturn Moons”. Carnegie Science. 2019年11月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g A. U. Tomatic (2019年10月7日). “MPEC 2019-T127 : S/2004 S 21”. 小惑星センター. 2019年11月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “観測成果 - すばる望遠鏡が土星の衛星を新たに 20 天体発見 - すばる望遠鏡”. すばる望遠鏡. 国立天文台 (2019年10月7日). 2019年11月2日閲覧。
- ^ “Saturn surpasses Jupiter after the discovery of 20 new moons and you can help name them! | Carnegie Institution for Science”. カーネギー研究所. 2019年11月2日閲覧。
- ^ “土星に20個の新衛星を発見、太陽系で最多に | ナショナルジオグラフィック日本版サイト”. ナショナルジオグラフィック (2019年10月9日). 2019年11月2日閲覧。
- ^ a b c “Help Name 20 Newly Discovered Moons of Saturn! | Carnegie Institution for Science”. カーネギー研究所. 2019年11月2日閲覧。
- ^ “Help Name Five Newly Discovered Moons of Jupiter!”. カーネギー研究所 (2019年). 2019年11月2日閲覧。