Ring-a-Ring-o' Roses
リング・ア・リング・オー・ローゼズ(英題: Ring-a-Ring-o' Roses)は、古くから伝わる童謡のマザーグースに分類される、子供たちが手をつなぎ輪になって唄われる歌謡。
歌詞
編集英詞 (イギリス)
編集"Ring-a-Ring-o' Roses"
- Ring-a-Ring-o' Roses,
- A pocket full of posies,
- Atishoo! Atishoo!
- We all fall down.
- Ring-a-Ring-o' Roses,
英語(アメリカ)
編集"Ring Around The Rosies"
- Ring around the Rosies,
- A pocket full of rosie,
- Ashes! Ashes!
- We all fall down.
日本語訳 (イギリス英語ベース)
編集「バラの花輪だ 手をつなごうよ」
- バラの花輪だ 手をつなごうよ、
- ポケットに 花束さして、
- ハックション! ハックション!
- みいんな ころぼ。
- バラの花輪だ 手をつなごうよ、
成立と起源
編集成立年代
編集初めてこの詩が文献に登場するのは1881年である[2] [注釈 1][注釈 2]。
起源の説
編集歌詞の発祥については、下記2つの説がある。
引用作品
編集- ローラ・インガルス・ワイルダー著『プラム・クリークの土手で』の中で、小さな女の子たちはいつも「ばらの花輪」(Ring around a rosy) で遊んだと記されている。
- トム・クルーズ主演の映画『ミッション:インポッシブル2』の冒頭で、子供たちがこの唄を歌っている。
- Ndemic Creations製作のゲーム『Plague inc』の中で、ゲーム音楽としてランダムに子供の声で流れる。
- テレビアニメ『Fate/EXTRA Last Encore』のキャラクター「ありす」が、怪物へと変異し、殺戮を犯してしまうシーンの曲として流れる。
- Visceral Games製作のゲーム『Dead Space 2』のプロモーショントレーラーの曲として流れる[7]。
- Kinetic Gamesが運営するゲーム『Phasmophobia』のなかで、女性のゴーストが歌っている。
関連する歌
編集脚注
編集注釈
編集- ^ アメリカでは "Ring around the rosy" と歌われている[3]。
- ^ イギリスとアメリカでは歌詞が異なり、西田ひかるは『ケイト・グリーナウェイのマザーグース』(2003年)のあとがきに「勘違いで子供の頃は、"Ring around a roses" と歌っていました」と記しているが、それは勘違いではなくアメリカ版の歌詞で、カリフォルニア育ちの西田がこのバージョンで覚えているのはむしろ当然であると、鷲津名都江は『ようこそ「マザーグース」の世界へ』(2007年)に記している[4][5]。
- ^ この唄は14世紀と17世紀に大流行したペストの奇禍(きか)を歌い込んだものとされていると、藤野紀男は2007年に記す[6]。
- ^ しかし、この説は20世紀以前には見られない。