REDリターンズ
『REDリターンズ』(RED 2)は、2013年のアメリカ合衆国のアクションコメディ映画である。DCコミックス傘下のオマージュ・コミックスから出版されたウォーレン・エリスとカリー・ハムナーによるリミテッドシリーズ『Red』を原作とした2010年の映画『RED/レッド』の続編である。出演はブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、メアリー=ルイーズ・パーカー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホン、アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン、監督はディーン・パリソット、脚本は前作と同じくジョン・ホーバーとエリック・ホーバーが執筆する。
REDリターンズ | |
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RED 2 | |
監督 | ディーン・パリソット |
脚本 |
ジョン・ホーバー エリック・ホーバー |
原作 |
ウォーレン・エリス カリー・ハムナー |
製作 |
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ マーク・ヴァーラディアン |
製作総指揮 |
ジョン・ブルックス・クリンゲンベック ジェイク・マイヤーズ デヴィッド・レディ |
出演者 |
ブルース・ウィリス ジョン・マルコヴィッチ メアリー=ルイーズ・パーカー キャサリン・ゼタ=ジョーンズ イ・ビョンホン アンソニー・ホプキンス ヘレン・ミレン |
音楽 | アラン・シルヴェストリ[1] |
撮影 | エンリケ・シャディアック |
編集 | ドン・ジマーマン |
製作会社 |
DCエンターテインメント ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ |
配給 |
サミット・エンターテインメント ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン |
公開 |
2013年7月19日 2013年11月30日 |
上映時間 | 116分[2] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $84,000,000[3] |
興行収入 |
$148,075,565[3] 7億9300万円[4] |
前作 | RED/レッド |
あらすじ
CIAが最も恐れた超一流の元スパイたち、RED「Retired Extremely Dangerous」(引退した超危険人物)。前作の事件から3年後、そのリーダー的存在の元CIA工作員のフランク・モーゼズは恋人のサラ・ロスと普通の生活を送ろうとしていた。彼は、敵はまだ自分たちを追っているというマーヴィン・ボッグスの主張を退け、マーヴィンは車を走らせ、彼の車は爆発する。フランクはマーヴィンが死んだことに納得できないが、サラの説得でマーヴィンの葬儀に参列し、涙ながらに弔辞を述べる。政府捜査官はFBIのヤンキー・ホワイト施設でフランクを尋問する。悪徳捜査官ジャック・ホートンと民間軍事請負業者のチームが施設を待ち伏せ、フランクが必要な情報を与えるまでサラを拷問すると脅す。フランクはホートンから逃れ、まだ生きているマーヴィンの助けを借りてサラを連れて逃走する。マービンは、自分とフランクが、冷戦時代にロシアに核兵器を密輸する秘密作戦「オペレーション・ナイトシェイド」のメンバーとして狙われていると説明する。ホートンは国際機関にフランクとその仲間が逃亡中のテロリストであると説得する。フランクの古くからの盟友ヴィクトリアは、逃亡者の殺害をMI6から請け負ったことを告げる。もう一人の殺し屋ハン・チョバイも雇われ、フランクへの復讐を企てていた。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- 元CIAエージェント。サラと穏やかな日々を過ごす。
- マーヴィン・ボッグス - ジョン・マルコヴィッチ(樋浦勉)
- フランクの親友。爆発に巻き込まれて命を落としたように見えたが実は偽造工作で生きていた。
- サラ・ロス - メアリー=ルイーズ・パーカー(山像かおり)
- フランクの恋人。スリルを好み、冒険を求める。
- スナイパー。元MI6のエージェント。
- カーチャ・ペトロビッチ - キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(深見梨加)
- ロシアの諜報員。フランクの昔の恋人。
- 殺し屋。元CIA。
- エドワード・ベイリー - アンソニー・ホプキンス(勝部演之)
- 博士。
- イヴァン・シモノフ - ブライアン・コックス(石田太郎)
- ロシア人。
- 捜査官。
- カエル - デヴィッド・シューリス(安原義人)
- 情報屋。ロシアのKGBの飲み水に毒を入れて、その間に機密を盗んだ過去を持つ。
- デイヴィス - ギャリック・ヘイゴン(津田英三)
- ジャックの上司。
- フィリップス - ティム・ピゴット=スミス(梅津秀行)
- 長官。
- ウェイド - ミッチェル・マレン(河本邦弘)
- FBIの捜査官。
- ブラックウェル - マーティン・シムズ(佐々木啓夫)
- FBIのメンバー。
製作
2011年1月、サミット・エンターテインメントは『RED/レッド』がプロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラの予想以上に商業的な成功をおさめたため、ジョン・ホーバーとエリック・ホーバーを2作目の脚本執筆のために再び雇った[5][6]。2011年3月、ヘレン・ミレンは『RED 2』の準備ができていると述べた[7]。2011年10月、サミット・エンターテインメントは『RED 2』の公開日を2013年8月2日と発表した[8]。2012年2月、『ギャラクシー・クエスト』と『ディック&ジェーン 復讐は最高!』を監督したことで知られるディーン・パリソットとの最終交渉が行われた[9]。2012年5月、キャサリン・ゼタ=ジョーンズとイ・ビョンホンが『RED 2』のキャストに加わる契約を交わした[10]。また同月、アンソニー・ホプキンスが『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』とのスケジュールの都合がつけば、本作に悪役のエドワード・ベイリー役で出演することが報じられた[11]。2012年7月、ニール・マクドノーとの出演交渉に入った[12]。2012年8月、『RED 2』の撮影が9月よりモントリオールで始まることが発表された。この都市が選ばれたのはケベック州が25%の税額控除を提供し、また街並みがヨーロッパのそれ(本作の舞台設定はロンドン、パリ、モスクワ、バージニア州)に似ているからである。また、モントリオールの後にはロンドンでも撮影が行われるが、映画のそのシーンのうちモントリオールで撮られた部分は実際にロンドンで撮った部分の倍になると報じられた[13]。2012年9月、デヴィッド・シューリスがザ・フロッグ役でキャストに加わった[14]。
2012年9月、モントリオールで主要撮影が始まった[15]。10月半ばにパリ、さらに同月末にはロンドンに移った[16][17]。
公開
2013年3月、サミットは公開日を当初予定していた2013年8月2日から7月19日に変更した[18]。
批評家の反応
2013年7月19日時点でRotten Tomatoesでは90件のレビューで支持率は40%となっている[19]。またMetacriticでは31件のレビューで加重平均値は47/100となっている[20]。
テレビ放送
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | フジテレビ | 土曜プレミアム | 2017年1月28日 | 21:00 - 23:10 | 130分 | 7.1% |
2 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2020年11月13日 | 13:35 - 15:40 | 125分 | 3.4% |
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
参考文献
- ^ “Alan Silvestri to Score ‘Red 2′”. FilmMusicReporter.com
- ^ “RED 2 (12A)”. British Board of Film Classification (2013年7月9日). 2013年7月9日閲覧。
- ^ a b “Red 2”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2013年7月19日閲覧。
- ^ 「キネマ旬報」2015年3月下旬号 73頁
- ^ Kit, Borys (2011年11月17日). “Summit Pulls the Trigger on 'RED' Sequel”. The Hollywood Reporter. 2012年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月18日閲覧。
- ^ Rosenberg, Adam (2011年1月26日). “'RED' Sequel Confirmed, Screenwriters Returning”. MTV News. Viacom. 2012年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年1月26日閲覧。
- ^ Warner, Kara (2011年3月29日). “Helen Mirren Says She's Ready For 'Red' Sequel: 'Just Get Me The Script'”. MTV News. Viacom. 2012年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月11日閲覧。
- ^ Wigler, Josh (2011年10月26日). “'Red 2' Targets August 2013 Release, Plot Revealed”. MTV News. Viacom. 2012年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月11日閲覧。
- ^ Kit, Borys (2012年2月17日). “'Red 2' to be Directed by Dean Parisot”. The Hollywood Reporter. 2012年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月20日閲覧。
- ^ Schwartz, Terri (2012年5月11日). “'Red 2' Adds Catherine Zeta-Jones, Byung-Hun Lee”. MTV News. Viacom. 2012年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月11日閲覧。
- ^ Fleming, Mike (2012年5月24日). “Anthony Hopkins Up For ‘Red 2′ Villain; Can ‘Thor’ Sequel Dates Work?”. Deadline.com. 2012年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月24日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2012年7月20日). “Neal McDonough in talks for 'Red 2' role”. Variety. 2012年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月22日閲覧。
- ^ Kelly, Brendan (2012年8月15日). “Show Biz Chez Nous: Financial breaks helped Montreal see RED 2”. Montreal Gazette. オリジナルの2012年10月2日時点におけるアーカイブ。 2012年10月2日閲覧。
- ^ Kit, Borys (2012年9月7日). “'Harry Potter' Actor Joining 'Red 2' (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2012年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月8日閲覧。
- ^ Flipponi, Pietro (2012年9月30日). “First Photos of Bruce Willis on the Set of RED 2”. The Daily BLAM!. 2012年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月30日閲覧。
- ^ Mulder, Sylvia (2012年10月10日). “He's a leading action man! Bruce Willis films romantic scenes with Mary-Louise Parker... for spy movie sequel Red 2”. Daily Mail. オリジナルの2012年11月6日時点におけるアーカイブ。 2012年11月6日閲覧。
- ^ Bull, Sarah (2012年10月21日). “Anchors away! Helen Mirren enjoys a boat tour of London with Bruce Willis and John Malkovich... but it's just a scene for Red 2”. Daily Mail. オリジナルの2012年11月6日時点におけるアーカイブ。 2012年11月6日閲覧。
- ^ Lesnick, Silas (2013年3月11日). “Summit Moves RED 2 Up to July 19”. Superhero Hype. 2013年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月21日閲覧。
- ^ “RED 2 (2013)”. Rotten Tomatoes. Flixster. July 18, 2013閲覧。
- ^ “RED 2”. Metacritic. CBS Interactive. July 18, 2013閲覧。