数学において、qポッホハマー記号(英: q-Pochhammer symbol)はq-類似の数式に頻出する乗積を略記する記号である[1][2][3]。
| q | < 1 {\displaystyle |q|<1} の仮定が普通であり、実用上、 n {\displaystyle n} は整数であることが多い。 n {\displaystyle n} が整数である場合は
となる。 m , n {\displaystyle m,n} が整数であり、 a = q − m {\displaystyle a=q^{-m}} であるとき、 0 ≤ m < n {\displaystyle 0{\leq }m<n} であれば ( q − m ; q ) n = 0 {\displaystyle (q^{-m};q)_{n}=0} であり、 n ≤ m < 0 {\displaystyle n{\leq }m<0} であれば ( q − m ; q ) n {\displaystyle (q^{-m};q)_{n}} である。
基底 (base) が文字 q {\displaystyle q} である場合は省略することがある。
複数のqポッホハマー記号が並ぶときは合成することがある。
以下の変換式が成立する。
qブラケット (英: q-bracket) は整数、実数、複素数などのq-類似を表す記号である[4]。
q階乗 (英: q-factorial) は階乗のq-類似である[3][5]。(分母は普通の冪乗であることを為念)
q二項係数 (英: q-binomial coefficient) は二項係数のq-類似である[3][6]。