プレイン・ホワイト・ティーズ
プレイン・ホワイト・ティーズ (英: Plain White T's) とは、アメリカ合衆国イリノイ州出身の五人組ポップ・ロックバンドである。
Plain White T's | |
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2009年に、行われたライヴより。 | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国,イリノイ州,ビラ・パーク |
ジャンル |
ポップ・パンク ポップ・ロック エモ |
活動期間 | 1997~現在 |
レーベル |
Atlantic/Fearless/Hollywood エイベックス |
公式サイト | plainwhitets.com |
メンバー |
トム・ヒッゲンソン デイヴ・ティリオ ティム・ロペス マイク・レトンド デマー・ハミルトン |
メンバーの見た目は若いが、実は結成から15年以上も経つベテランバンドであり、若い世代を中心に高い人気を誇っている。
2007年に発表した彼等の代表曲「ヘイ・ゼア・デリラ」(英: Hey There Delilah)が、全米シングルチャートで1位をとった事から、一気にスターダムへとのし上がった。ちなみに、この曲は2008年に開催された「第50回グラミー賞」にて、「最優秀楽曲賞」と「最優秀ポップ・ディオ/グループ」の2部門にノミネートされている[1]。
現在のメンバー
編集旧メンバー
編集略歴
編集結成:アンダーグランド時代
編集1997年に、トム・ヒッゲンソンが高校時代の友人であった、デイヴ・ティリオ、ケン・フレッチャーと共に結成。それから、数年後にスティーヴ・マストもバンドに加わった。バンド名は、「純白のTシャツのような、クールなバンドになりたい」という思いから、「プレイン・ホワイト・ティーズ(純白のTシャツ)」と名付けられた。なお、結成時のメンバー構成は、トム(ヴォーカル)・スティーヴ・マスト(ギター)・ケン・フレッチャー(ベース)・デイヴ(ドラム)であり、現在のメンバーとは大きく異なっている。その後しばらくの間、熱心に地元のイリノイ州でのライヴ活動を行いながら、着実に知名度を上げていった。
しかし、1999年に入ると、トム・ヒッゲンソンが車での交通事故を起こし、腎臓と肺が破裂する重傷を負ってしまう[2]。彼が回復した後に、バンド活動を再開。
そして2001年に、初となる、自主制作音源アルバム「Come on Over」を発表。
それから約1年後の2002年には、2枚目となる自主制作音源アルバム「Stop」を発表している。その直後に、デイヴ・ティリオが、ドラム担当からギター担当へと変更。これに続く形で、この後、バンドメンバーの大幅なメンバーチェンジが行われた。まず、スティーヴ・マストがバンドから脱退した為、新たにティム・ロペスが加入。更には、ケン・フレッチャーがバンドから脱退した為に、新たにマイク・レトンドとデマー・ハミルトンが加入している。
その後、まもなくして、アメリカ大手インディーズレーベルのフィアレス・レコードと契約を結び、2004年5月にデビューアルバムの制作を開始した。
そして2005年1月25日に、1stフルアルバム「All That We Needed」を発表。
2006年-2007年:「Hey There Delilah」の世界的大ヒット
編集2006年に入ると、モーション・シティ・サウンドトラック等人気バンドとのツアーを経て、大手メジャーレーベルのハリウッド・レコードへと移籍。そして同年9月12日には、2ndアルバム「Every Second Counts」を発表し、全米アルバムチャートにて最高10位を記録。直後に、同アルバムからの1stシングル「Hate (I Really Don't Like You)」を発表し、全米シングルチャートにて、最高68位を記録した。
2007年に入ると、同アルバムから、2ndシングルとなる「Hey There Delilah」を発表。すると、全米シングルチャートにて、二週連続1位を記録する大ヒットを記録。またドイツ、カナダなど、各国のシングルチャートでも、1位を記録。同年7月には、アメリカの大手ラジオ局で「最も放送された楽曲」にも選ばれた。
この「Hey There Delilah」の大成功を受け、同曲を収録した2ndアルバム「Every Second Counts」の人気が再燃し、結果的に全米で50万枚以上を売り上げるヒットを記録。ゴールド・ディスクに認定された。
2008年-2009年:3rdアルバム「Big Bad World」
編集2008年2月10日に開催された「第50回グラミー賞」において、Hey There Delilahが「ベスト・ポップ・パフォーマンス・グループ」にノミネートされた。
2008年9月23日には、3rdアルバム「Big Bad World」を発表し、全米アルバムチャートにて33位を記録。このアルバムからは、1, 2, 3, 4 と、Natural Disaster の二曲のヒットシングルが生まれている。
2010年以降:4thアルバム「The Wonders Of The Younger」
編集2010年に入ると、映画アリス・イン・ワンダーランドのサウンドトラック、「オールモスト・アリス」に Welcome to Mystery という楽曲を提供。その後、12月7日には、ニューアルバム「The Wonders Of The Younger」もリリースされた。
ディスコグラフィー
編集アルバム
編集発売日 | アルバムのタイトル | 販売レーベル | 全米ビルボードアルバムチャート最高位[3] |
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2005年1月25日 | All That We Needed | Fearless records | |
2006年9月12日 | Every Second Counts | Hollywood Records | 10位 |
2008年9月23日 | Big Bad World | Hollywood Records | 33位 |
2010年12月7日 | The Wonders Of The Younger | Hollywood Records | 149位 |
シングル
編集発表年 | タイトル | 収録アルバム | 各チャート最高位 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Billboard Hot 100 Hot 100 |
Billboard Pop 100 Pop 100 |
Modern Rock Tracks ドイツ |
Mainstream Rock Tracks イギリス |
RIANZ オーストラリア | |||
2004年 | All That We Needed | All That We Needed | — | — | — | — | — |
2005年 | Take Me Away | — | — | — | — | — | |
2006年 | Hey There Delilah | — | — | — | — | — | |
Hate (I Really Don't Like You) | Every Second Counts | 68 | 61 | — | — | — | |
2007年 | Hey There Delilah (再発) | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | |
Our Time Now | 90 | 66 | — | 114 | 37 | ||
2008年 | Natural Disaster | Big Bad World | 125 | — | — | — | — |
1, 2, 3, 4 | 51 | 48 | — | — | — |
ミニアルバム
編集- Rip Off the Hits (2001年)
- Hey There Delilah (2007年)
音楽性
編集1stアルバムと2ndアルバム
編集「マイケミやフォール・アウト・ボーイに続くのは、こいつらだ!」と多くのメディアからも書かれている通り、一般的にはエモやポップ・パンク系バンドだと紹介されることが多い彼等だが、実際には「親しみやすいポップなメロディを全面的に押し出した、ポップなパンク・ロック」であり、敢えてジャンルを述べるなら、いわゆるパワーポップに近い音楽性である。
また、彼らの作詞のセンスには目を見張るものがあり、遠回しな表現を一切せず直接的に感情を表現している所が、同系統のバンド群とは大きく異なる。例えば、「Hate (I Really Don't Like You)」という曲の、「強い言葉で申し訳ないけど、君のことが大嫌いだ」という意味の一節[4]など。
3rdアルバム「Big Bad World」以降
編集2ndアルバムまでは、いわゆるポップ・パンク/エモ系の楽曲を中心に作ってきた彼らだが、3rdアルバム以降は更にポップで落ち着いた楽曲が増えるようになる。同時期にリリースされた楽曲「1, 2, 3, 4」を筆頭に、ポップ・ロック/フォーク・ロック辺りの影響が強く受けたサウンドが多く、以前のような疾走系の楽曲は少し影を潜めるようになる。
トム・ヒッゲンソンの交通事故
編集1999年に交通事故を起こし、腎臓と肺が破裂する瀕死の重傷を負ったトムだが、この出来事がバンドの成長に大きく繋がったと、本人は語っている。
「この事故で死ななかったことが、逆に僕に生の強さと尊さを与え、プレイン・ホワイト・ティーズの音楽性を内面から高めた」のだと。
ノミネート歴
編集開催年 | 授賞式名 | ノミネートされた部門 | 結果 |
---|---|---|---|
2003年 | mtvU Woodie Award | The Breaking Woodie(最優秀新人賞) | 授賞 |
2007年 | Teen Choice Award | Choice Summer Song として Hey There Delilah がノミネート。 | 授賞 |
2008年 | グラミー賞 | Best Pop Performance by a Group として Hey There Delilah がノミネート。 | ノミネート |
外国公演
編集- 2008年4月、日本、PUNKSPRING2008。千葉県にある幕張メッセ。
外部リンク
編集脚注
編集- ^ “第50回グラミー賞、ノミネート発表”. doops (doops) 2009年3月17日閲覧。
- ^ “USEN週間HIT全米チャート - 2007/06/03”. ameba (ameba) 2019年12月13日閲覧。
- ^ “ビルボード・アルバムチャート”. billboard (billboard). オリジナルの2011年5月15日時点におけるアーカイブ。 2009年3月17日閲覧。
- ^ 英: Hate is a strong word, But I really really really don't like you.