ピッチフォーク・メディア

Pitchfork Mediaから転送)

ピッチフォーク・メディア (Pitchfork Media) は、アメリカ音楽メディア、及びそのウェブサイトである。一般的に「ピッチフォーク (Pitchfork)」と略して表記される。主に音楽ニュースレビュー[要曖昧さ回避]インタビュー、映像コンテンツを扱っている。

ピッチフォーク・メディア
Pitchfork Media
URL pitchfork.com
言語 英語
タイプ 音楽メディア
オンライン・ミュージック・マガジン
運営者 Condé Nast
設立者 ライアン・シュライバー
編集者 Puja Patel
登録 不要
開始 1995年

概要

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1995年、ピッチフォークは当時高校生だったライアン・シュライバー (Ryan Schreiber) によってアメリカミネアポリスで設立された。その後1999年に本拠地をシカゴに移し、2000年代を通して大きく成長していった。当初ピッチフォークはライアンの好きなインディ・ミュージックの情報を毎月インターネットに載せることからスタートしたが、2000年代後半には世界で最も影響力のある音楽メディアと言われるまでに成長した[1]

2015年、コンデナスト・パブリケーションズがピッチフォーク・メディアを買収した[2]。2018年8月、最初期から実験音楽電子音楽ロックを中心にレビューを担当していたエグゼクティブエディターであるマーク・リチャードソン(Mark Richardson)が退任した[3]。2018年9月に創設者のライアン・シュライバーがトップ・エディターを退任し、2019年1月8日に退社することが発表された[4]

レビュー・採点システム

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ピッチフォークの主要コンテンツとして、トラックレビューとアルバムレビューがある。

トラックレビューは平日不定回数更新される。アーティストやレーベルから曲が公開されると、まずニュースとして取り上げられ、その後トラックレビューが載せられる。その中でも際立って良いものは「Best New Track」通称BNTとして紹介される。

アルバムレビューは平日の現地時間午前0時に更新される。対象となるのは新譜・再発盤のアルバム・EPでその週に発売されたものが主に紹介される。作品には0.1きざみで10点満点の点数がつけられ、最低点が0.0、最高点が10となる。その中でも際立って良い新譜は「Best New Music」通称BNM(「Best New Album」通称BNAとも)、再発盤は「Best New Reissue」通称BNRとして紹介される。なおBNM・BNRに選ばれるのは8点台からだが、8点台前半だと選ばれるものと選ばれないものでばらつきがある。

Pitchfork.tv

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2008年4月、映像コンテンツを扱う「Pitchfork.tv」がサイト内に開設され、インタビューやライブの映像などが公開されている。現在はYouTubeと提携しておりYouTubeサイト内からも見ることができる。

年間ベストリスト

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ピッチフォークでは年間のベストソング、ベストアルバムをランキングにして公開している。

Pitchfork Album of the Year

アーティスト アルバム 出典
1999年 The Dismemberment Plan Emergency & I   アメリカ合衆国 [2]
2000年 Radiohead Kid A   イギリス [3]
2001年 The Microphones The Glow Pt. 2   アメリカ合衆国 [4]
2002年 Interpol Turn on the Bright Lights [5]
2003年 The Rapture Echoes [6]
2004年 Arcade Fire Funeral   カナダ [7]
2005年 Sufjan Stevens Illinois   アメリカ合衆国 [8]
2006年 The Knife Silent Shout   スウェーデン [9]
2007年 Panda Bear Person Pitch   アメリカ合衆国 [10]
2008年 Fleet Foxes Sun Giant/Fleet Foxes  [11]
2009年 Animal Collective Merriweather Post Pavilion [12]
2010年 Kanye West My Beautiful Dark Twisted Fantasy [13]
2011年 Bon Iver Bon Iver   カナダ [14]
2012年 Kendrick Lamar good kid, m.A.A.d. city   アメリカ合衆国 [15]
2013年 Vampire Weekend Modern Vampires of the City [16]
2014年 Run the Jewels Run the Jewels 2 [17]
2015年 Kendrick Lamar To Pimp a Butterfly [18]
2016年 Solange A Seat at the Table [19]
2017年 Kendrick Lamar DAMN. [20]
2018年 Mitski Be The Cowboy [21]
2019年 Lana Del Rey Norman Fucking Rockwell! [22]
2020年 Fiona Apple Fetch the Bolt Cutters [23]

Pitchfork Song of the Year

アーティスト 出典
2003年 Outkast Hey Ya!   アメリカ合衆国 [24]
2004年 Annie Heartbeat   ノルウェー [25]
2005年 Antony & The Johnsons Hope There's Someone   イギリス [26]
2006年 Justin Timberlake feat. T.I. My Love   アメリカ合衆国 [27]
2007年 LCD Soundsystem All My Friends [28]
2008年 Hercules and Love Affair Blind [29]
2009年 Animal Collective My Girls [30]
2010年 Ariel Pink's Haunted Graffiti Round and Round [31]
2011年 M83 Midnight City   フランス [32]
2012年 Grimes Oblivion   カナダ [33]
2013年 Drake Hold On, We're Going Home [34]
2014年 Future Islands Seasons (Waiting On You)   アメリカ合衆国 [35]
2015年 Kendrick Lamar Alright [36]
2016年 Kanye West Ultralight Beam [37]
2017年 Cardi B Bodak Yellow [38]
2018年 The 1975 Love It If We Made It   イギリス [39]
2019年 FKA Twigs Cellophane [40]
2020年 Cardi B feat. Megan Thee Stallion WAP   アメリカ合衆国 [41]

脚注

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  1. ^ [1] DOMMUNE, interview with a editor of Pitchfork.
  2. ^ Somaiya, Ravi (2015年10月13日). “Pitchfork Media Becomes Part of Condé Nast Stable” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2015/10/14/business/media/conde-nast-buys-pitchfork-media.html 2020年3月29日閲覧。 
  3. ^ MCA Talk: Jeff Tweedy” (英語). MCA. 2020年12月9日閲覧。
  4. ^ Facebook (2019年1月9日). “Pitchfork’s Ryan Schreiber shaped Internet music journalism and now leaves it behind” (英語). Los Angeles Times. 2020年12月9日閲覧。

外部リンク

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