PT-85
PT-85(82式軽戦車、82식경전차)は、北朝鮮が開発した水陸両用の軽戦車。アメリカ国防総省の呼称はM1985。
性能諸元 | |
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全長 | 9.40m |
全幅 | 3.10m |
全高 | 2.80m |
重量 | 20.0t |
懸架方式 | トーションバー方式 |
速度 |
60km/h(整地) 10km/h(水中) |
行動距離 | 500km |
主砲 |
85mm戦車砲 9M14M マリュートカ対戦車ミサイル(AT-3) |
副武装 |
KPVT 14.5mm重機関銃 7.62mm機関銃(銃種不明) |
装甲 | 30mm(部位不明) |
エンジン |
ディーゼル |
乗員 | 4名 |
概要
編集北朝鮮が開発したVTT-323装甲兵員輸送車(中国の63式装甲兵員輸送車の車体延長型)の車体(85式装甲兵員輸送車(YW-531H)の車体とする説もある)の延長型に、PT-76水陸両用戦車に似た形の砲塔を搭載した車両である。主砲は、PT-76のD-56T 76.2mm砲に対して85mm砲に強化されており、BMP-1やBMD-1と同じく9M14 マリュートカ/AT-3 サガーの発射レールを備えており、火力が大きく強化されているのが特徴である。転輪の数は、63式が4組、VTT-323および85式が5組に対し、PT-76およびPT-85は6組である。上部支持輪は無し。
輸出は一切されておらず、PT-76と共に朝鮮人民軍に配備されていると考えられている。具体的な生産台数・配備数は不明だが、1998年末の段階で、PT-76と合わせて540両を保有していたとされている。
参考文献
編集- 田中義夫 編『戦車名鑑 1946~2002 現用編』光栄 ISBN 4-87719-927-6 2002年