PMT-1機雷ソビエト連邦ロシア海軍が開発・装備している魚雷射出型機雷。輸出型はPMK-2NATOのコードネームはATMAutonomous Torpedo Mine)と呼称される。

この機雷は第二世代の上昇機雷(ソビエト・ロシアはこの機雷を上昇機雷の一つに区分している)として1972年に開発され、西側が最初に確認したのは1984年北方艦隊所属のソヴレメンヌイ級駆逐艦オトリーチュヌイに搭載されていた時である。潜水艦を標的とし、潜水艦・航空機・水上艦により敷設される。外形は細長い円筒形で、直径は潜水艦の魚雷発射管より発射できるサイズとなっている。

敷設後は設定された深度で短係維状態となり、パッシブソナーにより目標を捜索する。目標を確認するとアクティブソナーを用いて的測を行い、カプセルに内挿されているUMGT-1もしくはMPT-1M短魚雷を射出するシステムになっている。発射後の魚雷は指定された深度で旋回しながら目標を捜索し、発見・追尾し攻撃を行う。

この機雷は前述の通り輸出されており、中国人民解放軍海軍が購入・導入をしている。

要目
  • 直径…534ミリメートル
  • 全長…5,600~7,900ミリメートル
  • 重量…1,400~1,800キログラム
  • 炸薬量…130キログラム(TNT
  • 敷設深度…100~1,000メートル(缶体は400メートルまで)
  • 寿命…1年(作戦時)
  • 敷設条件
    • 潜水艦…8ノット、深度300メートルまで
    • 水上艦…18ノットまで
    • 航空機…時速1,000キロ、高度500メートルまで

関連項目

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参考資料

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  • 『The Naval Institute guide to world naval weapons systems, 1997-1998』 Norman Friedman
  • ROSOBORONEXPORT…ロシア連邦国営軍事品輸出入会社
  • 中国の機雷戦…和訳、日米ネービー友好協会