PENTAX Z-1

旭光学工業製のPENTAXブランドのカメラ

PENTAX Z-1 クォーツデートは、旭光学工業1991年12月に発売したハイアマチュア向け35mm一眼レフカメラ。発売当時のZシリーズの旗艦モデルであり、「1」の数字を与えられたペンタックスにおける数少ない機種である[1]。ペンタックス・ファンクションなどの一部機能を省いた姉妹機のZ-5も発売された。1994年6月には、後継機のZ-1Pが発売されている。

PENTAX Z-1 クォーツデート
PENTAX Z-1P & smc PENTAX-FA 28-105mm F4-5.6
メーカー旭光学工業(ペンタックス)
種類35mm銀塩一眼レフカメラ
レンズマウントペンタックスKAF2マウント
(従来のKAF,KA,Kマウントレンズ使用可能)
記録メディア35mmフィルム
ストロボTTL自動調光
ガイドナンバー14(ISO100・メートル)
シンクロ接点1/250s X-sync
シャッター電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度
範囲
1/8000秒~30秒(±3EV、1/2EVステップ)
露出モードハイパープログラム、ハイパーマニュアル、プログラム自動、シャッター優先、絞り優先、マニュアル/B、ストロボ使用時露出モード
計量モード8分割測光/中央重点/スポット
焦点領域中央1点測距(SAFOX II)
焦点モードAFシングルモード、AFサ-ボモード、マニュアルモード
連続撮影約3.3コマ/秒
ファインダーペンタプリズムファインダー、視野率92%、倍率約0.80(50mmレンズ, ∞)
露出
ブラケティング
適正・アンダー・オーバーの3段階(±3EV、1/2EVステップ)
バッテリー2CR5型リチウム電池1個
オプション
アクセサリ
グリップストラップ
寸法152.0 (W) x 95.5 (H) x 74.0 (D) mm
重量650グラム (23 oz)(ボディのみ)
発売1991年12月

特徴

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ペンタックスSFシリーズに続くZシリーズの旗艦機として開発された本機は、ハイパープログラムを新たに採用したのが最大の特徴となっている。これは、プログラムモード使用時に前後ダイヤルを回すことで、絞り優先モードとシャッター速度優先モードを瞬時に行き来することができ、IFボタン(インタラクティブ・ファンクションボタン、現在のグリーンボタンに相当)を押すことでプログラムモードに回帰することができるというものである。また、下位機種のZ-10でも採用されているハイパーマニュアルも採用されている。これらの露出モードは最新のペンタックスのデジタル一眼レフでも採用され、ペンタックスの特徴的な機能の一つとなっている。

シャッタースピードはペンタックスのカメラにおいて最速の1/8000秒を実現し、フラッシュ同調速度1/250秒、など、ペンタックスの最上位機種に恥じない機能が盛り込まれている[2]。マウントはKAF2マウントを採用し、それに対応するレンズを使用することで、パワーズームおよびそれに付随する機能(ズームクリップ、イメージサイズ指定、露光間ズーム)が使用できる。

脚注

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  1. ^ ペンタックスにおいて「1」の数字が与えられた一眼レフは、他にSF-1(SFXの海外モデル)、SF-1N(SFXNの海外モデル)、K-1K-1 mark IIしかない。未発売のものとしてはMZ-1K-1(2000)がある。
  2. ^ ペンタックスの35mm銀塩一眼レフでは、MZシリーズを通しても、これらの性能を超える機種は発売されず、Z-1/1Pは事実上の最上位機種となっている。

参考文献

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  • 三上邦夫『ペンタックスZシリーズの使い方』日本カメラ社、1993年10月20日。

関連項目

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