PANIX
PANIX(パニックス)とは、NECのPC-9800シリーズのマシン上で動作するSystem V 386 Release4.0をベースとしたPC-UNIXである[1]。 エー・アイ・ソフト株式会社が開発・販売をしていたが、1997年6月30日に販売は終了した[2]。
当時の販売価格は48,000円[1]程度と安価で、完全に日本語化された商用のPC-UNIXとして貴重な存在であった。 1995年頃には100校プロジェクトでWebサーバ用のOSとして採用された事もあり、後にPC/AT互換機用も開発された。発売された PANIX for AT Ver3.0 は、gcc2.4.5 コンパイラとライブラリを装備、DOSファイルを直接読み書きでき、日本語化されたX11R5を採用(S3のアクセラレータに対応)、動作環境として、互換機(PS/V、DESKPRO4-66i、DELL466/L、DECpc43dxLP)、メモリ6Mバイト以上、ハード・ディスク100Mバイト以上であった[1]。関連製品として、LAN接続用の「TCP/IPキットVer3.0」(1万8000円)と、「フリーソフトバイナリパックⅢ」「フリーソフトソースパックⅢ」(各1万円)も発売された[1]。
脚注
編集- ^ a b c d インターフェース 1993年12月号, p. 246.
- ^ “エー・アイ・ソフト、パーソナルUNIXシステム「Panixシリーズ」の発売中止”. PC Watch (1997年6月16日). 2012年8月29日閲覧。
参考文献
編集- 『インターフェース』1993年12月号、CQ出版社、1993年12月。