Nero Burning ROM
Nero Burning ROM(ネロ・バーニング・ロム)は、ドイツのソフトウェアメーカー・Nero AG(ドイツ語: Nero AG)が開発・販売しているライティングソフト。現在の最新バージョンはNero 2020。日本語版は2020年現在、株式会社ジャングルがライセンス販売している。
開発元 | Nero AG |
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最新版 |
2020
/ 2019年12月19日 |
対応OS | Windows |
種別 | ライティングソフト |
ライセンス | シェアウェア |
公式サイト | http://www.nero.com/jpn/ |
名前の由来
編集Nero Burning ROMの名前は、言葉遊びに由来している。
- Nero - ソフトウェア名と同時にローマ皇帝のネロを指す。
- Burning - CD-Rなどを作成する行為を意味する英語(日本語でも「焼く」と言う)。
- ROM - CD-ROMなどのROM(読み出し専用メモリ)に由来するが、ドイツ語ではイタリアの都市・ローマを Rom と表記する。
つまり「ローマを焼くネロ」と「ROMを焼くNero」を掛けているのである。
機能
編集バージョン5.5以前では、本体アプリケーションにいくつかのツールが付随するものであったが、バージョン6.0以降、ビデオ編集ソフトのNero Vision、DVD再生ソフトNero ShowTime、バックアップソフトNero BackItUp、DVDトランスコード/MPEG-4エンコードソフトNero Recodeなどを加えた統合ソフトとなり、バージョン7.0ではリモコン操作可能なNero Home、UPnP対応メディアサーバNero MediaHomeなどを追加している。バージョン8.0からAVCHDの作成に対応しており、追加プラグインを購入することでBD/HD DVDの再生および作成に対応。9.0では8.0からNero BackItUpとNero MediaHomeがスピンアウトしている。10からNero Burning ROM,Nero BackItUp & Burn,Nero Vision Xtra,Nero BurnExpressなどが単体で販売されている。
新たなソフトを導入する際は、他社からの買収やフリーウェアのソフトの製作者を開発に招き入れることが多く、InCDはかつてAHEADがOEM供給を受けていた米Prassi SoftwareのabCDを買い取り製作したものであり、Nero CD SpeedなどもErik Deppeが開発したCD Speed / DVD Speedが取り込まれたものであり、その他にもNero RecodeはDVD Shrinkの作者が、Nero DigitalのVideoコーデックはAtemeが、AACエンコーダ・デコーダはPsyTEL AACEncの作者とFAADの作者が開発している。
Nero Linux
編集開発元 | Nero AG |
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最新版 |
4
|
対応OS | Linux |
種別 | ライティングソフト |
ライセンス | シェアウェア |
公式サイト | [1] |
Nero LinuxはNero Burning ROMのLinux版。現在のバージョンはNero Linux 4。Nero Linux 2は、Windows版Nero 6のリテール版シリアル番号でも使用することができた。Nero Linux 3からは単体販売となっている。
バージョン
編集この項では、日本で発売されたパッケージ名とバージョン番号で表記する。
- Nero98 - 3.8.1.0
- 日本語に対応した最も初期のバージョン
- Nero99mp3 - 4.0.3.1
- MP3ファイルを音楽CDのトラックとして直接CD-Rに記録できるようになった
- Nero MP3 Professional - 4.0.7.2
- MP3エンコード機能追加
- Nero 5 - 5.0.1.7
- ビデオCD作成機能追加
- スーパービデオCD作成機能、mp3PROエンコード機能追加
- Nero Express DVD - 5.5.x.x
- ビデオ編集ソフトNeroVision Express追加
- Nero 6 - 6.0.0.7
- DVD再生ソフトNero ShowTime、バックアップソフトNero BackItUp追加
- 公式発表ではWindows 98~XPまで対応。
- Nero 6 Evolution
- トランスコード/MPEG-4エンコードソフトNero Recode追加、mp3PROプラグイン同梱パッケージ
- Nero 6 Second Edition - 6.6.0.7
- ドルビーデジタル 5.1ch対応、メディアサーバNero MediaHome追加
- Nero 7 Premium - 7.0.1.3
- Nero Home、Nero Scout追加
- Nero 7 Premium Plus - 7.7.5.1
- Windows Vista対応、AVCHD対応
- Nero 8 - 8.1.1.1
- Nero RescueAgent追加、BDAV対応
- Windows 9x系は今バージョンより対応外となるため、Windows 2000以降のみ対応となる。
- Nero 9 - 9.2.5.0
- Nero Home、Nero Scout、Nero ImageDriveがなくなる。Nero BackItUp、Nero MediaHomeが別インストーラに。
- Nero9よりWindows 7に標準対応となる一方で、Windows 2000は対応外となった。
- Nero Multimedia Suite 10
- Nero Burning ROM,Nero BackItUp & Burn,Nero Vision Xtraを搭載
- Nero Multimedia Suite 10 Platinum HD
- Nero Multimedia Suite 10にブルーレイを対応。
- Nero 11 - 11.0.15500.100
- Nero RecodeのGUI変更。Nero LIVEBackup追加など。
- Nero 11 Platinum
- Nero 11にBD再生、Nero Kwik Mobile Syncなどの機能を追加。
- Nero 12 Platinum
- Windows 8に対応、Blu-ray 3D Discの再生や編集機能、AVCHDリッピング機能、自動実行ディスク作成機能の追加。2TB超の大容量ハードディスクへの対応、USB 3.0への対応。
脚注
編集関連項目
編集- Nero Digital
- MediaJet - シャープのAQUOS PHONE専用だがNero製。
- プロジー
- ライブドア
- ジャングル
- ライティングソフトウェア
- DVD Shrink