NeXTcube
アメリカのワークステーション
NeXTcube(ネクスト・キューブ)は1988年[1]から1993年の間にNeXT Computer社によって開発・製造・販売されたワークステーションである(広告では、スーパー・パーソナル・ワークステーションとしていた)。CPUにMC68030, MC68040、OSとしてNEXTSTEPを搭載し、コンピュータの使われ方が変わるであろう1990年代に向けた、時代を先取りしたコンピュータだった。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/27/NeXTcube.jpg/150px-NeXTcube.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9d/NEXT_Cube-IMG_7154.jpg/150px-NEXT_Cube-IMG_7154.jpg)
NeXTcube 030(25MHz)、040(25MHz)、Turbo(33MHz)等のいくつかのモデルが製造されたが、高機能のOSを搭載したゆえに最初のモデルでは動作が非常に遅かったということもあり、商業的には失敗に終わってしまった。MC68030/68040はNEXTSTEPを動かすには性能が不足することは明らかであり、より高速なMC88000の搭載も検討されたが実現しなかった。パフォーマンス問題は後に、i860でDisplay PostScriptを専用に動作させるdimensionボードを搭載することにより改善された。
オリジナルのWorldWideWebとhttpdがこのマシン上で開発されたことでも有名である[2]。
NeXT MODシステムとして、NeXT MegaPixel Display, NeXT Laser Printerともに、1990年グッドデザイン大賞を受賞[3]。