NX-LISP日本電気(NEC)によるCommon Lispの実装である。 主なプラットフォームはMIPSアーキテクチャ時代のEWS4800であるが、ACOS-6メインフレーム版[1]や、PC-UX版も用意されていた[2]

NX-LISP
開発元 日本電気株式会社
初版 1990年 (34年前) (1990)
最新版
3.0 / 1991年 (33年前) (1991)
対応OS ACOS-6/NVX, UP-UX/V, EWS-UX, PC-UX
プラットフォーム ACOS-6/NVX, UP4800, EWS4800, PC-9801
対応言語 Lisp, Common Lisp
種別 コンパイラおよびインタプリタ
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大学の計算機センターに納入されたEWS4800で稼動するLISPの処理系として計算機センターの目録に記載されていることが散見され、計算機に付属のCommon Lisp処理系として利用されていたことが窺える[3][4]

特徴

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  • ANSI規格の中間報告書であるCLtL2準拠
  • MOP(R88-003 Draft 10)までをサポート
  • 各種高速化手法の適用により、CLOSの事実上の参照実装であったPortable CommonLoopsに比して20%程度の高速化を実現[5]

言語仕様

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  • ANSI規格の中間報告書であるCLtL2準拠[6]
  • MOP(X3J13 Document R88-003 Draft 10)までをサポート[5]

動作プラットフォーム

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主な応用

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  • EXCORE/CL (エキスパートシステム構築ツール)

製品リリース年表

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  • 1991 NX-LISP Revision 3.0

脚注

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  1. ^ https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F3499195&contentNo=1
  2. ^ https://support.nec-lavie.jp/support/product/data/spec/sft/sw554f-1.html
  3. ^ https://www.istc.kobe-u.ac.jp/activity/mage/m22/22_EWS4800.pdf
  4. ^ https://www.cii.osakafu-u.ac.jp/omu-content/uploads/sites/1242/%E3%80%8C%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%80%8D%E5%89%B5%E5%88%8A%E5%8F%B7%EF%BC%881995%E5%B9%B4%EF%BC%89.pdf
  5. ^ a b http://id.nii.ac.jp/1001/00120613/
  6. ^ https://katsu.watanabe.name/ancientfj/article.php?mid=SHIMADA.91Nov1161103%40walther.mt.cs.keio.ac.jp