モンスター・ナイン
株式会社モンスター・ナインは、かつて存在した日本の制作プロダクションである。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 東京都港区麻布台1-9-10 (2011年11月時点) |
設立 | 2005年2月9日 |
事業内容 | テレビ番組の企画・制作、スポーツテーマパーク運営など |
代表者 | 破産管財人 北川秀二 |
資本金 | 1000万円 |
売上高 | 約24億円(2010年3月期) |
従業員数 | 30人 |
関係する人物 | 樋口潮(前代表取締役CEO) |
特記事項:2012年7月17日に破産手続廃止決定。 |
概要
編集『TBSスポーツ』(現:TBSテレビスポーツ部)を経て『ドリマックス・テレビジョン』(現:TBSスパークル)でプロデューサーをしていた樋口潮を中心として、2005年に設立された。スポーツエンターテイメント番組を得意分野とし、テレビ番組の企画制作のほかに、アミューズメントパークを経営していた。
TBSの「最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!!スポーツマンNo.1決定戦」「SASUKE」「KUNOICHI」「筋肉祭」や、テレビ東京の「ソロモン流」などの番組を制作した。このほか、2006年12月に東京・台場でスポーツテーマパーク「お台場マッスルパーク」を、2010年7月には北海道で「千歳マッスルパーク」を開設した。しかしお台場は2010年10月に、千歳は2011年8月にそれぞれ閉園している。
なお設立以前の「筋肉番付シリーズ」や「SASUKE」を含め、同社が制作する番組では負傷事故が繰り返されており、収録時の安全対策に疑念が絶えなかった(TBSテレビの項も参照)。また関連会社「株式会社デジタルナイン」が開催しているマッスルミュージカルでも、2007年に出演者から不当労働行為で訴えられたり[1]、NHKの番組出演時に重傷を負った出演者が労働災害を申し立てる[2]といった問題が噴出していた。
2011年11月11日、資金繰りが悪化していたことなどを理由に、関係会社の株式会社デジタルナインとともに、東京地方裁判所に自己破産を申し立て、破産手続きを開始した。負債は2社あわせて35億6600万円だが、粉飾決算の疑いが持たれていた[3][4]。
2012年7月17日、東京地方裁判所により破産手続廃止の決定がなされ、消滅した[5]。
「SASUKE」に関しては、モンスター・ナインの自己破産申し立て後しばらく放送がなかったが、2012年12月放送の第28回大会以降はTBSが直接制作(制作協力としてFOLCOM.及びドリマックス・テレビジョンが関与[6])する形で継続している。
本社所在地の変遷
編集所属スタッフ
編集プロデューサー
編集- 樋口潮(代表者)
プロデューサー兼演出
編集- 小掛義之(現:株式会社DEX 代表取締役社長)
演出兼ディレクター
編集- 渡辺賢
ディレクター
編集- 中島敦
- 小網啓之
主な制作番組
編集脚注
編集- ^ マッスルミュージカル俳優が賃金引き下げ無効申し立て(ZAKZAK 2007年5月29日付)
- ^ NHK番組で「マッスルミュージカル」出演者が重傷(ZAKZAK 2007年6月15日付)
- ^ TBS「サスケ」制作会社が破産!粉飾表面化で経営行き詰る-芸能-ZAKZAK(夕刊フジ・2011年11月14日発行分、当日閲覧)
- ^ 倒産速報東京商工リサーチ 2011年11月14日
- ^ 『官報』 2012年07月30日 号外 20 公告
- ^ 第31回まで。第32回以降はFOLCOM.のみ。
- ^ 金融庁EDINET・2009年12月18日付大量保有報告書参照
- ^ 金融庁EDINET・2011年1月17日付変更報告書参照