メンター・グラフィックス
メンター・グラフィックス (Mentor Graphics)は、電子系設計ソフトウェア(EDAツール)を開発、販売するアメリカに本部を置く多国籍企業である。エレクトロニクス誌によると2004年度、EDA産業で3位にランクされている。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | メンター |
本社所在地 |
アメリカ合衆国 97070 オレゴン州ウィルソンビル 8005 S.W. Boeckman Rd. |
設立 | 1981年 |
事業内容 | 情報・通信業 |
代表者 | CEO Walden C. Rhines |
従業員数 | 約7000人 |
主要株主 | シーメンス(100%)[1] |
外部リンク | http://www.mentor.com/ |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-35 御殿山ガーデン |
設立 | 1983年3月16日 |
業種 | 情報・通信業 |
代表者 | 土田 由紀夫(代表取締役社長) |
資本金 | 4億8000万円 |
主要株主 | Mentor Graphics Corporation 100% |
外部リンク | http://www.mentorg.co.jp/ |
1981年に創業、Idea Stationという名の論理回路入力用CADと論理シミュレーションまで行えるシステムを販売した。現在も主力からはずれるものの後継ソフト(Design Architect)が販売されている。本社はオレゴン州ウィルソンビルにある。
日本法人は1983年設立、上記Idea Stationをハードウェア(アポロコンピュータ)込みで販売した。アポロがヒューレット・パッカードに買収されて以降はソフトウェア販売のみを行うようになり、SUNなど複数のプラットフォームへの対応も進められた。この際、移植を容易にするため開発ツールとしてGNUプロジェクトのツールも採用された。あわせて各種ツールの共通の設計環境とすることを目指して Falcon Frameworkを開発した。GUIとしてはMotifに類似したデザインとなっており異なるプラットフォームでのユーザの操作の共通化を図ろうとしたものである。
その後メンターは、1995年に Exemplar Logic Inc. を$25Mで買収[2][3]、1996年に Microtec Research を$130で買収[4][5]したのを皮切りに、他のEDAベンダーの買収を繰り返し商品系列を増やしていった。買収によって入手した代表的な製品にModelSim、Calibre などがある。
創業当時の競合企業としてバリッド社、デイジー社があったが、いずれも消滅しており、現在はシノプシス社、ケイデンス社が大きな競合会社である。
2017年4月にドイツのシーメンス社に45億ドルで買収され、シーメンスのデジタル・ファクトリー部門の一部となった。2021年1月に法的統合が完了したことによって組織の名称が「メンター、シーメンスの事業」から「シーメンスEDA」となっている[6]。
現在の製品
編集- EDAツール系の対象品目
- 組込みシステム開発
- リアルタイムオペレーティングシステムと組込みシステム
- Nucleus RTOS(2002年にアクセラレイテッド・テクノロジー社を買収し取得)
- VRTX(1995年、マイクロテックの研究を買収し取得、マイクロテックは同研究を1993年にReady Systemsと統合することで取得[7])
- 開発ツール
- リアルタイムオペレーティングシステムと組込みシステム
- ハードウェアシミュレーションツール
メンターは世界各地に開発拠点をもつが主力は米国に集中している。
脚注
編集- ^ https://www.plm.automation.siemens.com/global/ja/our-story/newsroom/siemens-press-release/43852
- ^ “Exemplar Logic Overview” (英語). PitchBook. 2021年10月21日閲覧。
- ^ “Exemplar Logic acquired by Mentor Graphics” (英語). crunchbase. 2021年10月21日閲覧。
- ^ “Microtec Research, Inc.” (英語). semiengineering.com. 2021年10月21日閲覧。
- ^ “20 years in embedded software!” (英語). blogs.sw.siemens.com. 2021年10月21日閲覧。
- ^ “Mentorがついに2021年1月から「Siemens EDA」に”. EE Times Japan. 2021年2月11日閲覧。
- ^ “News and Views 2014 Spring / Vol. 9: Info Topics ゆく河の流れは絶えずして: IoTの時代に寄せて”. mentorg.co.jp. 2021年1月1日閲覧。