MIRACLE SHOPPING〜ドン・キホーテのテーマ〜
『MIRACLE SHOPPING〜ドン・キホーテのテーマ〜』(ミラクルショッピング ドン・キホーテのテーマ)とは、ディスカウントストアドン・キホーテの店内で流れる同店のテーマソング。発表した1998年当時、同社の社員であったシンガーソングライターの田中マイミが作詞・作曲し、歌っている楽曲である[5][6]。アレンジとプロデュースは作編曲家・音楽プロデューサーの山本光男が担当している。[要出典]
「MIRACLE SHOPPING〜ドン・キホーテのテーマ〜」 | ||||||||
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田中マイミ の シングル | ||||||||
リリース | ||||||||
ジャンル |
J-POP 企業テーマソング | |||||||
レーベル | Grace Notes Records | |||||||
作詞・作曲 | 田中マイミ | |||||||
田中マイミ シングル 年表 | ||||||||
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ドン・キホーテの店内でシングルCDが発売された[7]。レーベルはGrace Notes Records、規格品番はGNRS-0001[8]。
制作の経緯
編集田中は19歳で歌手としてメジャーデビュー果たしていたが事務所と折り合いがつかず、プロの作曲家を目指していた。しかし印税が入ってくるのが遅いため生活費を稼ぐために1994年からドン・キホーテの1号店である府中店でアルバイトを始めた。仕事にやりがいを感じた田中は、担当する売り場で次々と売上増を達成して「伝説のバイト」として社内で注目されるようになり、創業者安田隆夫に請われて1995年に社員になった[9][6][5]。入社後は、現在ではドン・キホーテの特徴にもなっているジャングルのようなディスプレイや派手なPOPなどの販促戦略を展開し、前年比168%という売上を達成するなどの実績をあげた[10][6]。1998年頃にドン・キホーテの公式キャラクターのドンペンが誕生した。そして「どうせなら歌も欲しいよね」という安田にシンガーソングライターとしての経歴を買われ、田中が制作したのが本曲である[6]。
依頼を引き受けた田中は、どうせなら日本一の店内テーマソングを作ろうと意気込み、様々な店舗で調査を行ったうえで[11]、本曲の目標を「お店の何がウリか」を明確に歌詞に入れ、曲は「店舗が目指すお祭り空間をイメージし、ふらっと来て入った瞬間にノレる音楽」とした[12]。製作期間は作曲からラフ録りするまでが2か月ほどで、当初はラフ録りした音源をそのまま店内で流していた。その後、本曲は好評となり、改めて録り直しされた[6]。
特徴
編集田中は「いわゆるストアソングらしくない、普通の楽曲のようなジャジーな音を使いつつ、「バーン!」というインパクトの効果音を入れた。またセリフを入れることで、いわゆる普通の楽曲とは違うストアソングらしい雰囲気をだした」としている[6]。またリズムは「買い物カゴを持って歩いていても違和感のないテンポを目指し、作曲は歩きながら行った」と答えている[10][6]。歌い出しのコードとサビの頭がFになっており、男女ともに歌いやすい曲調で、覚えやすい事も特徴である[10]。
サビの部分の歌詞には「ボリューム満点激安ジャングル」(低価格)や「真夜中過ぎても楽しいお店」(深夜営業)などの店舗の業態を表現するキーワードが使われている[10]。またAメロには「ドン・キ巡り」や「気分は宝探しだね」などの買い物シーンが描かれており、買い物への高揚感を生みだしている[10]。
評価
編集発表当時はドン・キホーテの店舗数が少なかったが、出店数が増えるにつれて本曲も広く知られるようになり、国民的ソングと評される事もある[11]。本曲はドン・キホーテに対する理解と愛情が感じられ、同社がまだ無名であった時代から盛り立ててきた、叩き上げ社員だからこそ生み出せたミラクルソングといえる[5]。田中マイミは、他店のストアソングとの違いについて「自分が社員であり、店舗の色を作り上げた本人だから作れた楽曲で、他店には真似できない」と答えている[13]。
ライターの店橋花里は「楽曲が高いクォリティを持つだけではなく、同社の売り場とシンクロしていてお客とのエンゲージメントを高めている」と評価する[10]。また、FNSドリームカバー歌謡祭で本曲を披露した槇原敬之は「仕事を終え、一人寂しい夜にふと、そこに出かけると、気がつけば、心の隙間を埋めてくれた曲で、いつ、いかなる時も、どんな時もはげまされた。さらに自分が自分らしくあるための曲」とコメントしている[11]。
本曲はドン・キホーテとのコラボ企画も含めて、RSP[14]・エドガー・サリヴァン[15]・半熟卵っち[16]・reGretGirl[17]・みらくらぱーく![18]・すとぷり[19]などによってカバーされている。
脚注
編集出典
編集- ^ シングル盤(GNRS-0001)のジャケット表面での表記。
- ^ シングル盤(GNRS-0001)のジャケット裏面での表記。
- ^ シングル盤(GNRS-0001)のジャケット裏面に「℗ 1999」と表記。
- ^ シングルリリース曲 - futurevision-lob ページ! - 2024年1月21日閲覧。
- ^ a b c 世界の民謡・童謡.
- ^ a b c d e f g KENDRIX Media 2022.
- ^ donki_donkiのツイート(173361700614062080)
- ^ -<中古>田中マイミ / Miracle Shopping ~ドン・キホーテのテーマ~(その他)、駿河屋 - 2024年1月21日閲覧。
- ^ flier 2021.
- ^ a b c d e f MD NEXT 2018.
- ^ a b c Future Vision lab.
- ^ MUSHING UP 2013.
- ^ 井手隊長の今3時?そうねだいたいね 2021.
- ^ マイナビニュース 2012.
- ^ SPICE 2018.
- ^ egg 2021.
- ^ Real Sound 2023.
- ^ みらくらぱーく! 「ミラクルショッピング 〜ドン・キホーテのテーマ〜」 (ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ) - YouTube
- ^ PASH! 2024.
参考文献
編集- 井手隊長の今3時?そうねだいたいね (2021年3月16日). “ドン・キホーテの歌「ミラクルショッピング」誕生秘話 田中マイミさん登場!”. 2023年6月30日閲覧。
- 世界の民謡・童謡. “ドン・キホーテの歌 歌詞と解説”. 2023年6月30日閲覧。
- マイナビニュース (2012年5月15日). “ドン・キホーテの店内ソングを歌う、謎の歌手の正体”. 2023年6月30日閲覧。
- egg (2021年11月3日). “本日半熟卵っち新曲-Miracle Shopping シン・ドン・キホーテのテーマ-MV解禁♥”. 2023年6月30日閲覧。
- flier (2021年3月31日). “「自分」×「仕事」で分析すれば、仕事は楽しくなる”. 2023年6月30日閲覧。
- Future Vision lab.. “田中マイミ・プロフィール”. 2023年6月30日閲覧。
- KENDRIX Media (2022年9月12日). “『ドン ドン ドン ドンキ〜♪』あの有名曲はどうやって生まれたのか作曲者に聞いてみる”. 2023年6月30日閲覧。
- MD NEXT (2018年7月20日). “シンクロ率120%!?「ドン・キホーテのテーマ」と売場の深い関係”. 2023年6月30日閲覧。
- MUSHING UP (2013年8月1日). “誰もが知っている「あの曲」を作って歌ったのは伝説のツワモノ社員/株式会社ドン・キホーテ 本部長 田中マイミさん”. 2023年6月30日閲覧。
- Real Sound (2023年2月27日). “reGretGirl、期間限定でドン・キホーテとのコラボが決定 テーマ曲カバーやコラボ商品も”. 2023年6月30日閲覧。
- SPICE (2018年7月17日). “注目度大爆発のエドガー・サリヴァン 憂いを帯びた声をのせたテクニカルなポップスを奏でる3人組に直撃”. 2023年6月30日閲覧。
- PASH! (2018-07-17 2024). “『劇場版すとぷり』公開記念! ドン・キホーテの「ドンペン」とコラボしたオリジナル描きおろし商品が発売”. 2024年8月12日閲覧。