M94 (天体)
座標: 12h 50m 53.148s, +41° 07′ 12.55″ M94(NGC 4736)はりょうけん座にある渦巻銀河である。
M94 Messier 94 | |
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渦巻銀河 M94
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仮符号・別名 | NGC 4736[1] |
星座 | りょうけん座 |
見かけの等級 (mv) | 8.24[1] |
視直径 | 4.133' × 3.265'[1] |
分類 | (R)SA(r)ab, 渦巻銀河[1][2], セイファート銀河[1] |
発見 | |
発見日 | 1781年3月22日[3] |
発見者 | ピエール・メシャン[2] |
発見方法 | 望遠鏡による観測 |
位置 元期:J2000.0[1] | |
赤経 (RA, α) | 12h 50m 53.148s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | +41° 07′ 12.55″[1] |
赤方偏移 | 0.00096[1] |
視線速度 (Rv) | 287 km/s[1] |
距離 | 1450万光年[2](約4.45Mpc) |
M94の位置
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概要
編集M94はセイファート銀河と呼ばれる活動銀河の一つである[1]。二重のリング構造を持ち、内側のリングでは爆発的な星形成が起こっている[2]。また、黒眼銀河 (M64) と共に、りょうけん座I銀河群またはM94銀河群と呼ばれる銀河群の一員とされることもある[2]。この銀河群はおとめ座超銀河団を構成する銀河クラウドの1つ、りょうけん座クラウドに含まれている。
双眼鏡では恒星がにじんだような姿が分かる。小口径望遠鏡では球状星団のように見える。口径10cmの望遠鏡で中心がよく輝いているのが見える。マラスは口径10cmの望遠鏡で見て「壮観。中心部が明るくよく輝く。ここは星状ではない」とした。彼のスケッチは腕のようなものが見受けられる。口径20cmでは核ははっきりと見える。この周囲に光が拡散しているが微かでどのあたりが境界なのか分からない。境界は空の条件によってかなり見え方が違う。
観測史
編集1781年3月22日にピエール・メシャンよって発見され[3]、2日後にシャルル・メシエによって記録された。メシエは「チャールズの心臓(コル・カロリ)の上。星のない星雲で8番星と平行。中心がよく輝いて、星雲状のものが少しばかり拡散する。うさぎ座のM79と似ているが、これよりも明るい。」と記した[3]。ジョン・ハーシェルは「不正円形で輝く核。どうにか分解されそう」と記している[3]。スミスは「彗星状の星雲。きれいで青白い。微星が密集したもののような兆候がある。中央が周囲から少しずつ明るくなっている。視野に数個の星が見え、南側のしぶんぎ座にあるものは重星である」としている[3]。1855年にロス卿は「核のまわりに暗いリングがある。丸くこの外側を明るいリングが取り囲むが破損し不完全である。この目標は多分渦状であろう。微かな星雲状のものが沢山外周に見られる」とした。
ギャラリー
編集-
M94
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M94. 2016年3月3日閲覧。
- ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年9月2日). “Messier Object 94”. SEDS. 2016年3月3日閲覧。
- ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2006年5月21日). “Messier 94 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月3日閲覧。
参考文献
編集- 中野繁『星雲星団の観測』恒星社厚生閣、1978年。ISBN 978-4769900559。
- 浅田英夫『星雲星団ウォッチング』地人書館、1996年2月。ISBN 978-4805205013。
- 渡部潤一『メシエ天体のすべて - 夜空に光るM1からM110まで』ニュートンプレス〈ニュートン別冊〉、2007年1月。ISBN 978-4315517910。