M68 (天体)
うみへび座の球状星団
座標: 12h 39m 27.98s, −26° 44′ 38.6″ M68(NGC 4590)は、うみへび座にある球状星団。
M68 (天体) | |
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仮符号・別名 | NGC 4590[1] |
星座 | うみへび座 |
見かけの等級 (mv) | +7.96[1] |
視直径 | 11'[2] |
分類 | 球状星団[1] |
発見 | |
発見日 | 1780年4月9日[2] |
発見者 | シャルル・メシエ[2] |
発見方法 | 望遠鏡による観測 |
位置 元期:J2000.0 | |
赤経 (RA, α) | 12h 39m 27.98s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | −26° 44′ 38.6″[1] |
赤方偏移 | -0.000387[1] |
視線速度 (Rv) | -116 km/s[1] |
固有運動 (μ) | 赤経: -3.86 ミリ秒/年[1] 赤緯: 0.06 ミリ秒/年[1] |
距離 | 33,300光年[2](約10.2kpc) |
M68の位置
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概要
編集双眼鏡で小さく丸く星雲状に見える。口径8cmの望遠鏡から周囲の微星が見え始める。マラスは口径10cmの望遠鏡で見て「中心部が明るく周辺はうすれ、そこに星がバラバラと見える。最も明るい星以外は分かれない。西南に30'離れて5等星があり、黄色みをおびている」とした。球状星団としてはまばらな方で、口径20cm程度の望遠鏡で周辺部は完全に分離でき、口径30cmでは中心部まで分離できる。
観測史
編集1780年メシエによって発見された[2]が、いくつかの不審な誤りの結果、ウィリアム・ヘンリー・スミスはピエール・メシャンの発見と記録してしまった。この誤りは20世紀になってヘレン・ソーヤー・ホッグによって訂正された[2]。
メシエは「うみへび座の星のない星雲。非常に微か。望遠鏡で見るのは大変難しい。近くに6等星がある」と記した[3]。1786年ウィリアム・ハーシェルは「たくさんの微星に分解され、非常に密集しているので、大多数の星は径3'~4'の間に混じり合っている」とした[3]。ジョン・ハーシェルは「球状星団。不正円形。中央部が次第に輝く。はっきり分かれる。12等星。周辺は乱雑でざらざらしている」とした。ウェップは「球状星団。よく分解される。12等星でそのうち1個は赤い」とした[3]。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M68. 2015年12月26日閲覧。
- ^ a b c d e f Hartmut Frommert,Christine Kronberg (2007年8月25日). “Messier Object 68”. SEDS. 2015年12月26日閲覧。
- ^ a b c Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年5月22日). “Messier 68 - Observations and Descriptions”. SEDS. 2015年12月26日閲覧。