M63 (天体)
りょうけん座の銀河
M63 (NGC 5055) はりょうけん座にある渦巻銀河。ひまわり銀河[3][4][5]という通称で知られる。
M63 Sunflower Galaxy | ||
---|---|---|
仮符号・別名 | ひまわり銀河 | |
星座 | りょうけん座 | |
見かけの等級 (mv) | 8.59[1] | |
視直径 | 7.700 × 4.466[1] | |
分類 | SA(rs)bc[1] | |
発見 | ||
発見日 | 1779年6月14日 | |
発見者 | ピエール・メシャン | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 13h 15m 49.329s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +42° 01′ 45.44″[1] | |
赤方偏移 | 0.001678[1] | |
視線速度 (Rv) | 503 ± 5 km/s[1] | |
距離 | 2670万光年 (約8.19Mpc)[2] | |
M63の位置
| ||
他のカタログでの名称 | ||
Sunflower Galaxy[1], NGC 5055[1], UGC 8334[1] |
||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
概要
編集天の川銀河とほぼ同じ10万光年の直径を持つとみられる。M51やM101と同じM51銀河群に属している[6]。1850年にロス卿が渦巻構造を発見した14の銀河に含まれるなど、早くからその渦巻構造が知られた銀河の一つである[6]。
双眼鏡で十分恒星と見分けられる明るい銀河の一つである[3]。口径5cmの望遠鏡で星雲らしくなる。中心部に輝く星が見える。口径10cmで中心がよく輝いて、淡い楕円形の光にとりかこまれていることが分かる[3]。条件さえ良ければ星雲の一端がとがっているのも見える。口径20cmの望遠鏡では中心部を取り巻く光芒が次第に見えてくる[3]。口径が大きくなるに従って、中心部をとりまく腕が明瞭になってくる。銀河の端に見える8等星は、M63とは無関係である[4]。
観測史
編集1779年6月14日にメシャンが発見した[7]。シャルル・メシエは「メシャンの発見した星雲である。微かでM59と同じくらい。星を含まない。測微尺の僅かな照明で消える。近くの8等星が星雲に先行する」とした[7]。ウィリアム・ハーシェルは「非常に明るく、NpからSf方向に広がる。よく輝く核がある」とした[7]。
名称
編集通称の「ひまわり銀河」は、銀河の形状がヒマワリの花に似ていることから付けられた。英語でも同じくSunflower Galaxy[1][6]という通称で呼ばれる。
画像
編集-
スピッツァー宇宙望遠鏡の画像
出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M63. 2015年7月12日閲覧。
- ^ “NED Query Results for MESSIER 063”. 2015年7月12日閲覧。
- ^ a b c d e “メシエ天体ガイド:M63”. AstroArts. 2015年7月12日閲覧。
- ^ a b 中西昭雄『メシエ天体ビジュアルガイド』誠文堂新光社、2014年10月28日、134頁。ISBN 978-4-416-11462-9。
- ^ “渦巻銀河合体の痕跡:M63”. ナショナルジオグラフィック (2010年9月10日). 2015年7月12日閲覧。
- ^ a b c Hartmut Frommert (2007年8月30日). “Messier Object 63”. 2015年7月12日閲覧。
- ^ a b c Hartmut Frommert (2005年3月30日). “Messier 63”. 2016年3月12日閲覧。
関連項目
編集