Le Bar Tango』(ル・バー・タンゴ)は1985年12月21日にCBSソニーから発売された加藤和彦コンピレーション・アルバムである。

『Le Bar Tango
1979〜1984 Best Collection』
加藤和彦コンピレーション・アルバム
リリース
録音 1979年 - 1984年
コンパス・ポイント・スタジオ
クライテリア・スタジオ
ハンザ・バイ・ザ・ウォール
シャトゥ・スタジオ
一口坂スタジオ
ジャンル AOR
時間
レーベル CBS/SONY
プロデュース 加藤和彦
加藤和彦 アルバム 年表
ヴェネツィア
1984年
Le Bar Tango
1985年
マルタの鷹
1987年
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解説

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『Le Bar Tango』は加藤和彦がワーナー・パイオニアおよびCBSソニーに在籍していた1979年から1984年までのキャリアを総括するコンピレーション・アルバムである。内容は安井かずみとの共作になるバハマベルリンパリヴェネツィアの4都市を題材とした楽曲で構成され、LPとCTは20曲収録の2枚(巻)組、同時発売のCDは前者から4曲がカットされた16曲収録の1枚仕様となっている。

アートワーク

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カバーイラストは金子國義が手がけている。には以下のキャッチコピーが記載された。

現代(いま)、ロマンチシズムを求めて
ベルリン・パリ・ヴェネツィア ― 加藤和彦の世界、そこにあなたがいる…。

リミックス

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収録曲のうち、ワーナー・パイオニア在籍時の3枚のアルバム『ヨーロッパ三部作』[1]から選ばれた楽曲の音源は1982年に作成されたデジタル・リミックス版が用いられており、オリジナル・マスター音源とは収録時間やミキシングなどに異同がみられる(アルバム『アメリカン・バー』の項を参照)。

収録曲

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全曲作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦、編曲者は後述するアルバムに準じる。
収録曲は特記されたものを除き、各面ごとにそれぞれ『パパ・ヘミングウェイ』(BAHAMA 1979)、『うたかたのオペラ』(BERLIN 1980)、『ベル・エキセントリック』(PARIS 1981)、『ヴェネツィア』(VENÉZIA 1984)から選曲されており、*印の4曲は1983年発表のアルバム『あの頃、マリー・ローランサン』収録曲で(クレジットを参照)、CDには未収録である。
収録曲の時間表記はアナログ・レコードに基づく。

DISC 1

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SIDE A:BAHAMAS 1979

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  1. メモリーズ (MEMORIES) - (5:01)
  2. レイジー・ガール (LAZY GIRL) - (5:06)
  3. 愛したのが百年目* (IT'S ALL UP TO LOVE HER) - (4:26)
  4. アラウンド・ザ・ワールド (AROUND THE WORLD) - (4:24)
  5. スモール・キャフェ (SMALL CAFÉ) - (5:10)

SIDE B:BERLIN 1980

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  1. ルムバ・アメリカン (RUMBA AMÉRICAN) - (3:01)
  2. パリはもう誰も愛さない (PARIS, YESTERDAY) - (2:52)
  3. 女優志願* (SHE WANTS TO BE AN ACTRESS) - (3:45)
  4. ラジオ・キャバレー (RADIO CABARET) - (3:55)
  5. うたかたのオペラ (L`OPÉRA FRAGILE) - (4:35)

DISC 2

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SIDE A:PARIS 1981

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  1. ディアギレフの見えない手 (DIAGHLEV, L'HOMME-ORCHESTRE) - (2:54)
  2. 浮気なGigi (GIGI, LA DANSEUSE) - (4:24)
  3. わたしはジャン・コクトーを知っていた (Je CONNAISSAIS JEAN COCTEAU) - (2:35)
  4. American Bar (BAR AMÉRICAIN) - (3:22)
  5. あの頃、マリー・ローランサン* (IN THOSE DAYS, MARIE LAURENCIN) - (4:21)

SIDE B:VENÉZIA 1984

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  1. ハリーズBAR (HARRY'S BAR) - (4:22)
  2. ニューヨーク・コンフィデンシャル* (NEW YORK CONFIDENTIAL) - (3:55)
  3. スモール・ホテル (THE SMALL HOTEL) - (3:58)
  4. ソング・フォー・ヴェネツィア (SONG FOR VENÉZIA) - (4:08)
  5. 真夜中のバレリーナ (MIDNIGHT BALLERINA) - (2:50)

CD (32DH 347)

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CDは1枚に全16曲を収録。なお、「ソング・フォー・ヴェネツィア」と「スモール・ホテル」の曲順が、アナログ盤およびカセットとは逆になっている。

BAHAMAS:1979
  1. メモリーズ (MEMORIES)
  2. レイジー・ガール (LAZY GIRL)
  3. アラウンド・ザ・ワールド (AROUND THE WORLD)
  4. スモール・キャフェ (SMALL CAFÉ)
BERLIN:1980
  1. ルムバ・アメリカン (RUMBA AMÉRICAN)
  2. パリはもう誰も愛さない (PARIS, YESTERDAY)
  3. ラジオ・キャバレー (RADIO CABARET)
  4. うたかたのオペラ (L`OPÉRA FRAGILE)
PARIS:1981
  1. ディアギレフの見えない手 (DIAGHLEV, L'HOMME-ORCHESTRE)
  2. 浮気なGigi (GIGI, LA DANSEUSE)
  3. わたしはジャン・コクトーを知っていた (Je CONNAISSAIS JEAN COCTEAU)
  4. American Bar (BAR AMÉRICAIN)
VENÉZIA:1984
  1. ハリーズBAR (HARRY'S BAR)
  2. ソング・フォー・ヴェネツィア (SONG FOR VENÉZIA)
  3. スモール・ホテル (THE SMALL HOTEL)
  4. 真夜中のバレリーナ (MIDNIGHT BALLERINA)

クレジット

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  • Produced & Arranged by Kazuhiko Kato
  • All Songs Written by Kazuhiko Kato
  • All Lyrics Written by Kazumi Yasui
  • All Song Published by Fuji Pacific Music Pub.
  • Painting by Kuniyoshi Kaneko
  • Designed by Masaru Kawahara
  • Executive Producer – Ichiro Asatsuma & Hiroshi Inagaki
  • Directed by Akira Sasajima & Takaaki Fujioka
  • Personal Management – Kenichi Okeda
  • Thanks to Yoshio Takatsudo

パーソネル

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BAHAMAS 1979

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BERLIN 1980

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PARIS 1981

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  • Vocals & Guitars – Kazuhiko Kato
  • Guitars – Kenji Omura
  • Drums – Yukihiro Takahashi
  • Bass – Haruomi Hosono
  • Chamberlin & Prophet5 – Ryuichi Sakamoto
  • Piano – Akiko Yano
  • Synthesizers – Nobuyuki Shimizu
  • MC-8 – Hideki Matsutake
  • Voice – Nadia Dancourt
  • Recorded at Le Château. Paris
    • Engineered by Boa, Yuichi Shima & Masayoshi Okawa
  • Mixed at Hitokuchizaka Studio
    • Mixed by Masayoshi Okawa & Kazuhiko Kato

VENÉZIA 1984

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  • Vocals & Keyboards, Guitars, Treatments – Kazuhiko Kato
  • Linn Drum, Simons, Prophet T-8, Korg., Fairlight CMI, Yamaha, Emulator, P.R.G., Acoustic Piano, Bass, Guitars, Etc. – Mark Goldenberg
  • Percussions – Motoya Hamaguchi
  • Double Bass – Kunimitsu Inaba
  • Mandolin – Chuei Yoshikawa
  • MC-4 Operation – Akira Sakota
  • Recorded & Mixed at Hitokuchizaka Studio, Tokyo
  • Engineered by Masayoshi Okawa
  • Mixed by Masayoshi Okawa & Kazuhiko Kato

EXCEPT TOKYO SESSION 1983※[2]

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  • Vocals & Acoustic Guitars – Kazuhiko Kato
  • Electric Guitars – Masayoshi Takanaka
  • Piano – Akiko Yano
  • Bass – Willie Weeks
  • Drums – Yukihiro Takahashi
  • Percussions – Motoya Hamaguchi
  • Synthesizer – Nobuyuki Shimizu
  • Clarinet & Saxophone – Yasuaki Shimizu
  • Saxophone – Jake H. Conception
  • Trombone – Shigeharu Mukai
  • Strings – Joe Kato Strings, Ohno Strings
  • Recorded at Hitokuchizaka Studio, Tokyo 1983[2]
  • Engineered & Mixed by Masayoshi Okawa & Kazuhiko Kato

発売履歴

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形態 発売日 レーベル 品番 アートワーク 解説 リマスタリング 初出/再発 備考
LP 1985年12月21日 CBS/SONY 40AH1983-84 金子國義 なし 加藤和彦 初出 A式ジャケット 全20曲収録
CT 1985年12月21日 CBS/SONY 40KH1812-13 金子國義 なし 加藤和彦 初出 全20曲収録/ドルビーシステム仕様
CD 1985年12月21日 CBS/SONY 32DH347 金子國義 なし 加藤和彦 初出 全16曲収録

参考文献

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  • 安井かずみ・加藤和彦『ワーキングカップル事情』(文庫版)新潮社、1986年3月。ISBN 978-4-10-145101-5 
  • ミュージック・マガジン 2009年12月号』株式会社ミュージック・マガジン、2009年11月。 

脚注

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  1. ^ パパ・ヘミングウェイ』(1979年)、『うたかたのオペラ』(1980年)、『ベル・エキセントリック』(1981年)の3枚の海外録音によるアルバム。
  2. ^ a b アナログレコードには1985年とクレジットされているが、正しくは1983年である。