KURO(クロ)は、パイオニア(ホームAV機器事業部。現・オンキヨーホームエンターテイメント)のデジタルハイビジョンプラズマテレビブランドである。2007年秋に登場、2009年に製造・販売が終了した。

概要

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これまでパイオニアのプラズマテレビは『PURE VISION』の名前で販売されていたが、この『KURO』の登場に伴い『PURE VISION』は廃止された。

その名の通り、黒色の発色を強調したプラズマパネルを搭載した。また、外観も「ピアノブラック」という光沢を放った物を採用している。価格が従来の「PURE VISION」や他社の製品と比べて高価だった事もあり売り上げが低迷した。しかし、2009年にパイオニアがプラズマテレビの製造販売から完全撤退が発表された事により、駆け込み需要で急激に売り上げを伸ばし、なかには商品が欠品する店舗が発生した為に生産終了時期を当初の3月末の予定が7月末まで延期されることとなった。

第2世代が発売された2008年には、パイオニアの経営悪化により、同事業におけるライバル関係でもあるパナソニックとの間でプラズマテレビにおける協業事業に乗り出す計画だった。しかしその後、パイオニアはシャープの下で経営再建に乗り出た事により、プラズマテレビからの撤退によってその計画自体も破談になった。現在販売されているVIERAの第10世代以降のモデルでは、第3世代のKUROに使われるはずだった技術も取り入れられている。

欧州では液晶テレビも発売された。こちらのパネルはAQUOSに使われている物と同一だった。こちらもプラズマテレビ事業の撤退により、最初で最後のモデルとなった。

ラインナップ

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第1世代(2007年発売)

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PDP-428HX
画面サイズは42V型で、画素数は1024×768のハーフHDである。希望小売価格は45万円。
PDP-508HX
画面サイズは50V型で、画素数は1365×768のハーフHDである。希望小売価格は56万円。
PDP-5010HD
画面サイズは50V型で、画素数は1920×1080のフルHDである。希望小売価格は72万円。
PDP-6010HD
画面サイズは60V型で、画素数は1920×1080のフルHDである。希望小売価格は99万円。

第2世代(2008年発売)

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KRP-500A
画面サイズは50V型で、画素数は1920×1080のフルHDである。希望小売価格は67万円。
KRP-500M
画面サイズは50V型で、画素数は1920×1080のフルHDである。希望小売価格はオープン。チューナーは付属しない。
KRP-600A
画面サイズは60V型で、画素数は1920×1080のフルHDである。希望小売価格は94万円。
KRP-600M
画面サイズは60V型で、画素数は1920×1080のフルHDである。希望小売価格はオープン。チューナーは付属しない。

機能比較

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KUROの機能比較表
機種 KRP-600A KRP-600M KRP-500A KRP-500M PDP-6010HD PDP-5010HD PDP-508HX PDP-428HX 参考
VIERA
TH-50PZ750SK
チューナー × ×
画素数 1920×1080 1365×768 1024×768 1920×1080
動画解像度 900本以上 720本 900本以上
アンプ 36W(デジタル) 18W(デジタル) 34W(デジタル) 36W
システム消費電力 533W 487W 436W 389W 538W 441W 368W 296W 598W
コントラスト 20000:1 16000:1 10000:1

関連項目

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