KENZAN!
日本の雑誌
『KENZAN!』(けんざん)は、講談社が年3回発行していた小説誌。2006年11月創刊。時代小説を掲載する。
発行月は3月、7月、11月。〈書籍型雑誌〉[1]であり、雑誌ではなく書籍扱いであるため、バックナンバーも書店で購入することができる。
時代小説を書いたことのない作家に初の時代小説を書かせたり、台湾の作家高陽(かおやん)の作品を翻訳掲載したりするなど、時代小説に新たな風を吹き込むための試みを行っている。
2011年7月発売の第15号以降、刊行が途絶えており、歴史作家の伊東潤のブログによれば、休刊となったとされる[2][3]。
掲載リスト
編集小説
編集- 新作小説
- 秋山香乃『雨に添う鬼』8-10号
- 阿部牧郎『曇天に窓があく』(2008年7月、ISBN 978-4-06-214766-8)3-5号
- 荒山徹『柳生大戦争』(2007年10月、ISBN 978-4-06-214344-8)1-3号
- 荒山徹『柳生大作戦』5-11号
- 池永陽『緋色の空』(2009年5月、ISBN 978-4-06-215470-3)2-7号
- 伊東潤「画龍点睛」(9)、「表裏者」(10)
- 稲葉稔『隠密拝命 八丁堀手控え帖』(2008年10月、ISBN 978-4-06-215055-2)4-6号
- 稲葉稔 『囮同心 深川醜聞始末』(2010年3月、ISBN 978-4-06-216104-6)8-10号
- 岩井三四二『南大門の墨壺』(2007年10月、ISBN 978-4-06-214345-5)1-3号
- 岩井三四二『覇天の歌』(2009年9月、ISBN 978-4-06-215763-6)6-9号
- 宇江佐真理「藤太の帯」(7)
- 梶よう子『迷子石』10,11号
- 神野オキナ『黒指のカイナ』 6-8,10,11号
- 北森鴻『双獣記』7-10号
- 金重明『悪党の戦』(2009年1月、ISBN 978-4-06-215225-9)5-7号
- 金重明『斗星の北天にあるに』9-11号
- 西條奈加「はなれ相生」(9)、「龍神の井戸」(10)、「手折れ若紫」(11)
- 佐藤友哉『風不死岳心中』8-11号
- 田牧大和『三悪人』(2009年1月、ISBN 978-4-06-215200-6)4-6号
- 田牧大和「舞う桜」(8)、「逸れる蛍」(9)、「隠す雪」(10)
- 畠中恵『アイスクリン強し』(2008年10月、ISBN 978-4-06-215006-4)1-5号
- 葉室麟「太閤謀殺」(7)、「謀攻関ケ原」(8)、「星火綺譚」(11)
- 火坂雅志「墓盗人」(4)
- 平山夢明『朧夜半次郎』2,4-8号
- 宮本昌孝『おねだり女房 影十手活殺帖』(2007年3月、ISBN 978-4-06-213886-4)1号
- 森福都『楽昌珠』(2007年10月、ISBN 978-4-06-214346-2)1-3号
- 森谷明子『葛野盛衰記』(2009年10月、ISBN 978-4-06-215846-6)3-7号
- 山崎洋子『横濱お吉異聞』10,11号
- 米村圭伍『山彦ハヤテ』(2008年2月、ISBN 978-4-06-214539-8)1-4号
- 米村圭伍「山彦ハヤテ」シリーズ 6-8号
- 翻訳小説
- 高陽(かおやん)(中国語版wikipedia)『荊軻』6-11号
- 再録再読傑作館
細谷正充監修。過去の名作を再録するコーナー。1号から9号まで掲載された。
- 白石一郎「雑兵」
- 島田一男「お控え様行状記」
- 五味康祐「真田八勇士色かがみ」
- 戸板康二「辻のわらじ」
- 村上元三「夢の塔」
- 藤本泉「媼繁昌記」
- 山手樹一郎「豆腐屋剣法」
- 都筑道夫「外道すごろく」
- 戸川幸夫「五つの願い」
その他
編集- 石川英輔『実見江戸の暮らし』(2009年12月、ISBN 978-4-06-215935-7)1-9号
- 平岩弓枝 1-6,8,9号
- 菊地ひと美 8-11号
- 中村彰彦 8-11号
脚注
編集- ^ 創刊号表紙参照
- ^ 国立国会図書館サーチ 検索結果
- ^ 歴史作家伊東潤のブログ【仍如件(よってくだんのごとし)2】 「KENZAN!」休刊のお知らせ