ジャパン・ニュース・ネットワーク
ジャパン・ニュース・ネットワーク(英: Japan News Network)は、TBSテレビをキー局とする、日本の民放テレビ局のニュースネットワーク。略称のJNN(ジェイエヌエヌ)で言及されることが多い[注釈 1]。
日本のテレビニュースネットワークとしては最も歴史が古い[1]。
なお、ここではニュースとは別関係のテレビ番組供給ネットワークである TBSネットワーク(TBS Networks)についても解説する(一般に本項で解説するJNNとTBSネットワークとを合わせてTBS系列という)。TBSラジオを基幹局としてテレビと同時並行的に存在するラジオネットワークについては、ジャパン・ラジオ・ネットワーク(JRN)を参照のこと。
概説
編集1958年6月1日に、当時のラジオ東京(KRT、東京放送。現:TBSホールディングス)が、KRTとの番組配信を行っていた北海道放送 (HBC)、中部日本放送(CBC、現・CBCテレビ)、大阪テレビ放送(OTV、現:朝日放送テレビ)、ラジオ九州(RKB、現:RKB毎日放送)の4社との間で締結したニュース素材の交換に関する協定である「テレビニュースに関するネットワーク協定」を端緒とする[2][3][4][1]。1959年(昭和34年)に、この5社協定に当時各都道府県に設立されたテレビ局に対してKRTが参加要請を行った16社との間で締結されたのが最初の「ジャパン・ニュース・ネットワーク協定」(JNN協定)であり[5]、これがJNNの直接の発足となっている。
その後のネットチェンジや新規開局などの経緯を経て、1992年以降は秋田県・福井県・徳島県・佐賀県を除く43都道府県を放送対象地域とする28局が参加している。
ロゴマークの色は原則緑で「JNN」と(公式サイトでは)表示するが、2017年10月以降、定時ニュースのロゴが独自のものに変更されたほか、「新・情報7days ニュースキャスター」なども独自のロゴを使用する[注釈 2]。さらに、2022年4月から配信開始した「TBS(系列局略称) NEWS DIG Powered by JNN」の「JNN」のロゴも、独自である。また、番組配信局テロップは一切出していない。
JNN協定においては「他のネット系列局或いはその関連会社との間にニュース素材の交換を行ったり、テレビニュースのネットをしないこと」という他のネットワークに対する排他性を持つ内容が協定に定められており(後述)、これによって加盟局の中にクロスネット局が事実上存在しないという特色を持つ。
発足の経緯
編集5社協定の締結
編集テレビ局間のネットワークの構築は、当時の郵政大臣[注釈 3]・田中角栄がテレビ放送の普及を狙って、1957年10月にテレビ放送の予備免許を全国34社に一斉交付したことを契機としている[6]。この動きに対して、日本初の民放テレビ局であった日本テレビとラジオ東京(KRT、現:TBSテレビ)が反応し、両者をキーとしたネットワークの構築を目指すこととなったものである[7]。
1958年(昭和33年)6月1日、KRTは、番組配信を行っていた北海道放送 (HBC)、中部日本放送(CBC、現・CBCテレビ)、大阪テレビ放送(OTV、現:朝日放送テレビ)、ラジオ九州(RKB、現:RKB毎日放送)の4社との間で「テレビニュースに関するネットワーク協定」を結び、ニュース素材の交換に関する協定を結んだ[2][3][4]。これは、当時民放の最先発であった日本テレビがスポーツ中継(特に読売ジャイアンツ戦を中心とした野球中継)を鍵にネットワーク拡大を図ろうとしたのと対照的に、KRTはニュースを前面に出してネットワーク構築を試みたものであるが、ラジオの場合は新聞社との提携関係で原稿を読むだけで済んだものが、テレビの場合は東京のニュースに関する映像を入手するために在京局の力を借りたかった地方局と、地方で発生した事件の取材を地方局に委ねたかったKRTの利害関係が一致したものであった[8]。
ネットワークの構築
編集5社協定を結んでまもなく、KRTはテレビ放送の開局準備を進めている各放送局に対し、以下のような趣旨の文書を送付する[9][10]。
- KRT・HBC・CBC・OTV・RKBの5社を結ぶニュースネットワークは我が国の民放において最大かつ最強のものと自負している。
- ついては、貴社に我々のニュースネットワークに加盟願いたい。
- 加盟に当たってはKRTと電通の間で特別契約を結んでおり、以下の条件を示す。
- ネットワークニュースの制作費は無料とする。
- スポンサーは電通が斡旋する。
- 電波料(スポンサー料)は電通と各社間の交渉となる。
- このネットワークニュースは他系列の放送局にニュースを一切提供せず、ネットワークに参加する局は他系列の局とニュースをネットしない。
- 当面は、1日3回のニュースと夜のスポーツニュースを提供する。
- 海外ニュースの使用料の分担は別途協議する。
この要請文書の背景には、1959年(昭和34年)4月10日に行われた皇太子明仁親王(後の第125代天皇、現:上皇)の「ご成婚パレード中継」が一つの契機になっている。このパレード中継は民放のテレビ番組として初めて全国生中継を実現するものであり、当時のマイクロ回線の事情からNHK・ラジオ東京系列・日本テレビ系列の3系列で行われ、ラジオ東京系列にはニュース協定を結んでいた5社に加え、東北放送、新潟放送、信越放送、ラジオ静岡 (現・静岡放送)、北陸放送、ラジオ山陽 (現・RSK山陽放送)、ラジオ中国 (現・中国放送)、長崎放送、ラジオ熊本(現・熊本放送)、ラジオ南日本(現・南日本放送)と日本教育テレビ(現:テレビ朝日)と毎日放送を加えた17局でグループを組んだ[11][7]。
1959年(昭和34年)8月1日、KRTの文書要請に応じた16社(ご成婚パレード中継に携わった17社から日本教育テレビと毎日放送を除き、日本海テレビジョン放送を加えたもの)の間で[5]「ジャパン・ニュース・ネットワーク協定」(JNN協定)を締結する。その協定内容は以下のようなものであった[12]。
- ネットワーク名を「ジャパン・ニュース・ネットワーク」(JNN) とし、JNNニュースがネットワーク各局の共同制作であることを前提とする(前文)。
- JNNは同時中継を原則とする(第1条)。
- ネットワーク各局はJNNニュースの全部または必要なニュースのみを選んで放送することが出来る(第3条)。
- ネットワーク各局は自局の取材責任範囲内におけるニュース素材をJNNに提供する義務を持つ(第4条)。
- 取材活動に必要な諸経費は各社の自己負担とするが、大規模ニュースに伴う特別経費については各局協議の上、分担することが出来る(第5条)。
- JNNニュースのタイトルはスポンサークレジット以外は原則として各社自由とする。ただし、ネット局と特別の関係のある新聞社のクレジット使用については、1日1回に限りタイトルとして冠することが出来る(第6条)。
JNN協定の排他性
編集JNN協定の締結に際して、KRTは加盟各局の間で「JNN協定の目的に則して、他のネット系列局或いはその関連会社との間にニュース素材の交換を行ったり、テレビニュースのネットをしないことを約束する」との覚書を締結し[13]、JNN協定に明確な排他性を持たせることになった[14][15]。
東京オリンピック後に迎えた放送業界の不況(営業収益の大幅な減少)を踏まえ、JNN協定に(特に制作費の負担において)問題点が生じたことを踏まえ[16]、特に報道番組においてJNN加盟各社の共同制作から(KRT改め)東京放送 (TBS) 中心の制作に移行し、取材・編集権をTBSが主体的に受け持つことを念頭に[17]、1966年(昭和41年)4月1日付けで「JNNニュース協定」として以下のような内容に改定された[18](1969年(昭和44年)4月1日付けで一部改定[19])。
- JNNのキーステーションをTBSとし(第2条)、TBSはネットワークニュースの制作について、加盟各社の意向を尊重し、責任を持って編集する(第3条)。
- 取材活動に必要な諸経費の一定額を、JNNニュース基金から支払う(第3条、1969年に追加)。
- JNN加盟各社はネットワークニュースを原則として同時刻に放送する(第5条)。
- JNN加盟各社はニュース素材をJNN系列局以外に提供しない。また、ニュース素材の提供を目的としてJNN系列以外の各社に施設を貸与しない(第6条)。
- JNN加盟各社はJNN系列以外からのニュースの提供を受けない(第7条)。
- 報道特別番組と一般報道番組については、本協定の基本的精神を尊重する(第10条)。
これにより、JNNの排他性を協定内で明文化することとなった。
ネットワークの特徴
編集全体として、AMラジオを兼営している老舗局が多く、特に「○○放送」という名前のJNN加盟局はそのほとんどがその地域において、最初の民放テレビ局(第1局)となっている[注釈 4]。北海道、東北の太平洋側[注釈 5][注釈 6][注釈 7][注釈 8]、静岡県、長野県、新潟県、石川県、近畿地方[注釈 9]、中国地方(山口県を除く)、九州・沖縄地方の全局[注釈 10] では、ジャパン・ラジオ・ネットワーク(JRN)にも同時加盟している[注釈 11][注釈 12][注釈 13][注釈 14]。したがって、基幹局[注釈 15] は事実上も含めれば全てラテ兼営(札幌・福岡が同一法人による本来のラテ兼営、東京・名古屋・大阪が同一放送持株会社傘下による事実上のラテ兼営)で、同時にJRNの基幹局でもある。
デジタル放送では、すべての加盟局が、映像の権利保護などの観点からCMを除いた放送中、画面右上に自社ロゴ(ウォーターマーク)の表示を行っている(一部系列局ではワンセグでは行っていない)。現在は民放5系列はすべての放送局で実施されているが放送開始当初から行っているのはJNNのみである。
加盟局はGガイドの番組データを配信している(電子番組ガイド(EPG)のGガイドのホスト局となっている)[注釈 16][注釈 17]。
認定放送持株会社、ならびに株式上場への取り組みも多く、2009年4月1日にTBSテレビ(東京放送ホールディングス→TBSホールディングス)、2014年4月1日にCBCテレビ(中部日本放送)、2016年4月1日にRKB毎日放送(RKB毎日ホールディングス)、2017年4月1日に毎日放送(MBSメディアホールディングス)、2019年4月1日にRSK山陽放送(RSKホールディングス)、2023年6月1日に新潟放送(BSNメディアホールディングス)が認定放送持株会社体制に移行している。TBSホールディングス・中部日本放送・RKB毎日ホールディングス・BSNメディアホールディングスは株式を上場[注釈 18] している。
番組中の時刻表示については、全国統一の日本標準時が用いられ使用されている日本でもごく僅かな(体感できない程の)時差が存在しているとして、またデジタル放送ではエンコード/デコードによる遅延が絶対に回避できない[注釈 19] ことから、「より正確な時刻を提供する」との考えに基づき、「番組送出(ネット送出)は行わない」という運用ルールが明確に定められている[注釈 20]。このため時刻表示は、各番組専用のカスタム素材を、使用を希望する局にも配布し、使用を希望しない場合は各局独自の時刻表示を、原則として各局のマスターからローカル送出させているのも特徴である。
TBSネットワークとJNN
編集ニュース番組以外の一般の番組供給系列のネットワークは「TBSネットワーク」と呼称されている。ただし、JNNを運営する「JNNネットワーク協議会」による付帯事業として行われ、FNNとFNS、NNNとNNSの様に、JNNと別組織とはなっていない。このためか一般には「TBSネットワーク」の名称は浸透しておらず、「TBS系列」やニュース系列と同様に「JNN」と呼称される場合が多い。前者は「テレビ情報誌」に基幹局(5社連盟)と準基幹局(東北放送・静岡放送・RSK山陽放送・中国放送)[注釈 21] が共同で出していた広告や番組宣伝ポスターで「日本のお茶の間を結ぶ最高のネットワーク-TBS系-」と謳われており、一般向けには「TBS系列」が多用される。後者もTBSがスポーツ中継のオープニングキャッチで「JNN SPORTS」と出していた時期がある他(1993年頃)[注釈 22]、バラエティ番組でも「JNN○周年」 を冠した事例もある。また、TBSのネットワーク局一覧のウェブサイトでも用いられる等、「JNN」をTBS系列のネットワークそのものの愛称として使用する例も多い。
本来、原則的にはJNN協定が適用されるニュース番組に関して加盟局(加盟社)共同製作という形をとる(そのため「製作著作」のクレジットが出ない)が、適用外のネットワーク番組は、製作した各局(各社)それぞれで著作権を持ち、製作局のロゴがクレジットされる。これが両者の違いである。なお、TBSネットワーク扱いで放送している番組には、2020年3月までTBS以外の局の製作番組でもネットワーク・シンボルであった「ジ〜ン」が製作局ロゴの隣に付加されていた(一部例外あり)。TBSは「ジ〜ン」をステーション・シンボルとしても使用していたため、ローカル番組でも表示されていた。
また、JNNネットワーク協議会にはプロ野球中継に特化した「プロ野球中継担当者会議」という組織があり、プロ野球チームが放送エリア内に本拠を構えている各局(5社連盟構成局すべてと東北放送(tbc)、中国放送(RCC))が加盟している。この会議においてTBS系列におけるプロ野球中継に関して詳細が決定されている。[注釈 23]
新聞社との関係
編集前述のとおり、JNNの創設のきっかけとなった「5社協定」は、各局及び各局と提携関係にあった新聞社(ブロック紙)のニュース情報を共有する目的があった[8]こともあり、基本的にはネットワークとして特定の新聞系列との関係を有していない。JNN設立時に加盟した16局のうち12局は、いずれも地方紙との関わりの深い放送局でもある[注釈 24]。
一方、JNN発足当時のラジオ東京は毎日新聞社を中心に朝日新聞社、読売新聞社といったいわゆる「旧3大紙」と関わりを持っていたが、後に資本系列を整理して毎日新聞社との関係を強めたが、毎日新聞社の経営悪化による新社移行問題で保有株式が売却されたのをきっかけに完全に独立した。また、毎日放送もTBSと同時期に毎日新聞社が保有株の大半を売却し、引き続き社名に「毎日」を冠し大阪本社とニュース提供での協力関係を続けるものの資本的には独立している。ただし、現在でも毎日新聞社とTBS(TBSホールディングス・TBSテレビ・TBSラジオ)および毎日放送(MBSメディアホールディングス・毎日放送〈新社〉・MBSラジオ)は友好会社の関係にあり、RKB毎日放送は毎日新聞社(西部本社)が持株会社のRKB毎日ホールディングスの第2位株主として資本関係にあるほか、これら各局の報道・情報番組には毎日新聞の記者・編集委員・論説委員などが出演することがあることから、JNNが毎日新聞社と比較的親密な関係にあるとの見方も出来る。
リモコンキーID
編集キー局のTBSテレビ、ならびにTBS系列のBS局のBS-TBSのリモコンキーIDは「6」。TBS以外の系列局でキー局と同じリモコンキーIDを使用している局(地図上で青で塗られている地域の局)は15局、「6」以外が12局[注釈 25] ある。他の民放ネットワークと比較して統一されている割合が低く、特に東海(名古屋)以西の西日本地域で「6」以外のリモコンIDを使用している局が多い[注釈 26]。これは加盟局の多くがその当該地域の先発局で、アナログ放送親局と同じチャンネル番号をリモコンIDに採用した局が多いことや広島以西の地域でNHK総合・Eテレに次いで若い番号である「3」をリモコンIDに採用した局が多い[注釈 27] ことが原因であるとされる。リモコンキーIDに6chを使用する系列局の内、TBSテレビ以外では、IBC岩手放送及び北陸放送も、アナログ放送の親局チャンネル番号を引き継いだ。
なお、アナログ親局5chを使用していた新潟放送は、デジタル放送では「6」を割り当てている[注釈 28]。
沿革
編集- 1955年(昭和30年)4月1日 - ラジオ東京がテレビ放送(過去の東京放送、現在のTBSテレビ)開始。この時点でネット局はなし。
- 1956年(昭和31年)12月1日 - この日テレビ放送開始の中部日本放送(現在のCBCテレビ)と同日開局の大阪テレビ放送(後の朝日放送テレビ)とネットを組む。[注釈 29]
- 1957年(昭和32年)4月1日 - この日テレビ放送開始の北海道放送とネットを組む。[注釈 30]
- 1958年(昭和33年)
- 1959年(昭和34年)
- 3月1日 - この日テレビ放送開始の毎日放送と一部に限りネットを組む。[注釈 34]
- 4月1日 - 札幌テレビ放送開局。これにより北海道放送はクロスネットを日本テレビからフジテレビ・NETに段階的に変更。[注釈 35]
- 8月1日 - 前年にニュースネットワーク協定に調印した5局とネットを組んでいた山陽放送とこの日までに開局ないしテレビ放送開始の東北放送・静岡放送・信越放送・新潟放送・北陸放送・日本海テレビジョン放送・中国放送・長崎放送・熊本放送・南日本放送の11局で、ニュース番組の供給を目的とするネットワーク・JNNを結成(以降、現在の社名で表記)[5]。[注釈 36]
- 9月1日 - この日テレビ放送開始のIBC岩手放送(当時は岩手放送)がJNNに加盟。
- 10月1日 - この日テレビ放送開始の大分放送がJNNに加盟。
- 11月1日 - 現行のロゴマーク使用開始[20]
- 12月15日 - この日テレビ放送開始のラジオ山陰(現在の山陰放送)[注釈 37] がJNNに加盟し日本海テレビジョン放送[注釈 38] が脱退。[注釈 39]
- 1960年(昭和35年)
- 2月1日 - ラジオ東京・中部日本放送・朝日放送[注釈 40]・RKB毎日放送が4社連盟を結成し、JNN基幹局となる。これによりフルネット固定となる。これにより中部日本放送は東海テレビ放送との番組共有を、朝日放送は関西テレビ放送・毎日放送との番組共有を解消した。
- 3月1日 - 北海道放送がJNN基幹局となる。[注釈 41] ただし、北海道放送は「東芝日曜劇場」制作参加にとどまった。
- 4月1日 - この日テレビ放送開始の秋田放送が番組販売でニュースネットを開始(一部の一般番組も)。
- 10月1日 - この日テレビ放送開始の宮崎放送がJNNに加盟[21]。
- 11月29日 - キー局のラジオ東京が東京放送に社名変更。
- 1963年(昭和38年)4月1日 - この日開局の福島テレビが番組販売でニュースネットを開始(一部の一般番組も)。
- 1964年(昭和39年)9月1日 - RKB毎日放送が一般番組に限り日本テレビとのクロスネット復活。[注釈 42]
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)4月1日 - この日開局のテレビ山梨・テレビ山口・テレビ高知がJNNに加盟。後者の加盟により高知放送が番組販売によるニュースネットを終了。
- 1971年(昭和46年)
- 1972年(昭和47年)
- 1974年(昭和49年)11月18日 - 東京放送と毎日放送との間で1975年3月31日から朝日放送に代わりネットを開始することで合意に達し、同時に東京放送は朝日放送に対し「1975年3月30日をもってネットを打ち切り翌日から毎日放送とネットを開始する。」と通告する。
- 1975年(昭和50年)3月31日
- 近畿広域圏で、朝日放送(現:ABCテレビ)がJNN・5社連盟を脱退し[注釈 46]、毎日放送がJNN・5社連盟に加盟(朝日新聞社や毎日新聞社の意向により、新聞社の資本関係を明確にするといった、ネットチェンジ=腸捻転解消政策を実施。これにより、毎日放送が準キー局となり、2023年現在も放送継続中)。
- 青森テレビがJNNに正式加盟(全国ニュースをJNNに統一、ANNも脱退しクロスネット解消)。
- 一部局で行っていたフジテレビ「サンケイテレニュースFNN」のような全国ニュースのタイトル差し替えを廃止し全時間帯全国共通のタイトルとなる。それまでは昼ニュースやJNNフラッシュニュースはタイトルを差し替えることができ、一例として朝日放送テレビは「ABCニュース/フラッシュニュース[22] JNN」名義で放送していた。
- 1979年(昭和54年)4月1日
- 1983年(昭和58年)4月1日
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年)10月1日 - この日開局のテレビユー富山(現:チューリップテレビ)がJNN加盟。
- 1992年(平成4年)
- 10月1日 - この日開局の伊予テレビ(現:あいテレビ)がJNNに加盟。これにより南海放送が番組販売でのニュースネットを終了。
- 10月1日 - 秋田放送が番組販売でのニュースネットを終了。[注釈 47]
- 12月30日 - TBS系列初の長時間特別番組『元旦まで感動生放送!史上最大39時間テレビ「ずっとあなたに見てほしい 年末年始は眠らない」』を放送。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 東京放送の放送持株会社移行(社名を東京放送ホールディングスに変更)に伴い、キー局がテレビ放送事業を東京放送から承継するTBSテレビに変更。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 中部日本放送の放送持株会社移行(社名変更なし)に伴い、テレビ放送事業を中部日本放送から承継するCBCテレビに変更。
- 2016年(平成28年)4月1日 - RKB毎日放送の放送持株会社移行(社名をRKB毎日ホールディングスに変更)に伴い、テレビ・ラジオの放送事業全般を旧社から承継する新法人のRKB毎日放送に変更。
- 2017年(平成29年)
- 4月1日 - 毎日放送の放送持株会社移行(社名をMBSメディアホールディングスに変更)に伴い、テレビ・ラジオの放送事業全般を旧社から承継する新法人の毎日放送に変更。
- 10月1日 - 「TBS NEWS」ブランド統一したが、JNN公式ロゴは引き続き使用されている。
- 2019年(平成31年)4月1日 - 山陽放送の放送持株会社移行(社名をRSKホールディングスに変更)に伴い、テレビ・ラジオの放送事業全般を旧社から承継する新法人のRSK山陽放送に変更。
- 2023年(令和5年)6月1日 - 新潟放送の放送持株会社移行(社名をBSNメディアホールディングスに変更)に伴い、テレビ・ラジオの放送事業全般を旧社から承継する新法人の新潟放送に変更。
加盟局
編集現在の加盟局
編集この表は、地域や都道府県の配列に際し、日本民間放送連盟公式サイト「会員社」ページ の表記に準じて記載している(一部に例外あり)。
JNN加盟局はすべてGガイドのホスト局であり、JNN加盟局のない秋田県・福井県・徳島県・佐賀県の4県を除き、番組データの配信を行っている[注釈 17]。
- ● - 中波ラジオ局兼営局
- ○ - 旧中波ラジオ局兼営局で、現在は関連会社・子会社にラジオ局を持つ局 [注釈 48]
- ■ - 自社サイトでのニュースの動画配信実施局
- △ - 外部サイト(Yahoo!ニュース[25]・YouTubeなど)でのニュースの動画配信実施局
- ◆ - 第三セクター局
放送対象地域 | 略称/ID | 社名 | 開局日および テレビ放送開始日 |
JNN加盟日 | 備考 | 記号 |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道 | HBC 1 | 北海道放送 | 1957年4月1日 | 1959年8月1日発足時[注釈 49] | 基幹局。 | ●■△ |
青森県 | ATV 6 | 青森テレビ | 1969年12月1日 | 1975年3月31日[注釈 50] | ■ | |
岩手県 | IBC 6 | IBC岩手放送 | 1959年9月1日 | 1995年6月22日までの局名は岩手放送。 | ●■△ | |
宮城県 | tbc 1 | 東北放送 | 1959年4月1日 | 1959年8月1日発足時 | テレビユー山形開局前は山形県も取材対象地域だった。 | ●■△ |
秋田県 | なし | IBC岩手放送[注釈 51]・青森テレビ・テレビユー山形が担当している。[注釈 52][注釈 17] | ||||
山形県 | TUY 6 | テレビユー山形 | 1989年10月1日 | ■ | ||
福島県 | TUF 6 | テレビユー福島 | 1983年12月4日 | 1983年10月1日[23] | ■△ | |
関東広域圏 | TBS 6 | TBSテレビ | 1955年4月1日 | 2009年4月1日 | 基幹局、キー局。2009年3月31日までは東京放送[注釈 53] が免許人であった。[注釈 54] | ○■△ |
山梨県 | UTY 6 | テレビ山梨 | 1970年4月1日 | ■△ | ||
新潟県 | BSN 6 | 新潟放送 | 1958年12月24日 | 1959年8月1日発足時 | 1959年8月1日に正式加盟。1961年2月28日まで局名はラジオ新潟(RNK)。 | ●■△ |
長野県 | SBC 6 | 信越放送 | 1958年10月25日 | 1959年8月1日発足時 | 1952年3月7日まで局名は信濃放送(略称は変わらずSBC)。 | ●■△ |
静岡県 | SBS 6 | 静岡放送 | 1958年11月1日 | 1959年8月1日発足時 | 1960年11月21日まで愛称はラジオ静岡。 | ●■△ |
富山県 | TUT 6 | チューリップテレビ | 1990年10月1日 | 1992年9月30日まで局名はテレビユー富山。 | ■ | |
石川県 | MRO 6 | 北陸放送 | 1958年12月1日 | 1959年8月1日発足時 | チューリップテレビ開局前は富山県も取材対象地域だった。 CM未放送問題で、1997年から1年間報道取材以外の会員活動停止処分を受けた。 |
●△ |
福井県 | なし | 県内の取材については、北陸放送が嶺北地方と敦賀市[注釈 55]、毎日放送の京都支局が敦賀市を除く嶺南地方を担当している[注釈 56]。[注釈 17] | ||||
中京広域圏 | CBC 5 | CBCテレビ | 1956年12月1日 | 2014年4月1日 | 基幹局。2014年3月31日までは中部日本放送が免許人であった[注釈 57]。 | ○■△ |
近畿広域圏 | MBS 4 | 毎日放送[注釈 58] | 1959年3月1日 | 2017年4月1日 | 基幹局、準キー局。ワンセグはウォーターマーク表示なし。 かつては民放テレビ局はNNN/NNS系列局のみの徳島県にもアナログGガイドの番組データの配信を対応していた。 |
○■△ |
鳥取県 | BSS 6 | 山陰放送 | 1959年12月15日 | 1961年5月31日まで局名はラジオ山陰(RSB)。 1959年12月15日開局 - 1972年9月30日の間は、テレビは島根県のみを対象とした。 |
●■△ | |
島根県 | ||||||
岡山県 | RSK 6 | RSK山陽放送[注釈 59] | 1958年6月1日 | 2019年4月1日 | 1961年8月31日まで愛称はラジオ山陽(略称は変わらずRSK)。 2019年3月31日まで山陽放送[注釈 60] が免許人であった。[注釈 61] |
●[注釈 62]■△◆ |
香川県 | ||||||
広島県 | RCC 3 | 中国放送 | 1959年4月1日 | 1959年8月1日発足時 | 1967年3月31日まで局名はラジオ中国(略称は変わらずRCC)。 あいテレビ開局前は愛媛県も取材対象地域だった。 |
●■△ |
山口県 | tys 3 | テレビ山口 | 1970年4月1日 | [注釈 63] | ■△ | |
徳島県 | なし | 取材は毎日放送徳島支局が担当している。 [注釈 17] |
||||
愛媛県 | itv 6 | あいテレビ | 1992年10月1日 | 2002年9月30日まで局名は伊予テレビ。[注釈 64] | ■△ | |
高知県 | KUTV 6 | テレビ高知 | 1970年4月1日 | [注釈 65] | ■△ | |
福岡県 | RKB 4 | RKB毎日放送[注釈 66] | 1958年3月1日 | 1959年8月1日発足時[注釈 67] | 基幹局。1958年8月17日まで局名はラジオ九州(略称は変わらずRKB)。 かつては民放テレビ局はFNN/FNS系列局のみの佐賀県にもアナログGガイドの番組データの配信を対応していた。 |
●■△ |
佐賀県 | なし | JNNのニュース取材はRKB毎日放送が担当している。 ラジオ中波放送は長崎放送佐賀放送局(NBCラジオ佐賀)[注釈 68] が行っている。 [注釈 17] |
||||
長崎県 | NBC 3 | 長崎放送 | 1959年1月1日 | 1959年8月1日発足時 | ●■△ | |
熊本県 | RKK 3 | 熊本放送 | 1959年4月1日 | 1959年8月1日発足時 | 1961年5月31日まで局名はラジオ熊本(略称は変わらずRKK)。 1960年時点では佐賀県と福岡県筑後地方も取材対象地域だった[26]。 |
●■△ |
大分県 | OBS 3 | 大分放送 | 1959年10月1日 | 1961年3月31日まで局名はラジオ大分。 | ●■△◆ | |
宮崎県 | MRT 6 | 宮崎放送 | 1960年10月1日[21] | 1961年6月30日まで局名はラジオ宮崎(RMK)。 | ●■△ | |
鹿児島県 | MBC 1 | 南日本放送 | 1959年4月1日 | 1959年8月1日発足時 | 1961年9月30日まで局名はラジオ南日本(略称は変わらずMBC)。 | ●■△ |
沖縄県 | RBC 3 | 琉球放送 | 1960年6月1日 | 1972年5月15日[注釈 69] | [注釈 70] | ●[注釈 71]■△ |
過去の加盟局
編集放送対象地域 | 略称 | 社名 | JNN加盟期間 | 備考(脱退の理由など) | 現在の 所属系列 |
---|---|---|---|---|---|
福島県 | FTV | 福島テレビ | 1971年6月1日[27][注釈 72] - 1983年3月31日 | 当時のTBSの経営陣が、福島テレビの株式の過半数を持っていた福島県の方針に難色を示したため(ネットチェンジ#福島県の事例を参照)[28][注釈 73]。 | FNN/FNS[注釈 74] |
関東広域圏 | KRT → TBS | ラジオ東京 → 東京放送 | 1959年8月1日発足 - 2009年3月31日 | 東京放送(移行後は「東京放送ホールディングス」→「TBSホールディングス」)の認定放送持株会社移行により、テレビ放送部門がTBSテレビに分割されたため。 | - |
新潟県 | RNK → BSN | ラジオ新潟 → 新潟放送 | 1959年8月1日発足 - 2023年5月31日 | (旧)新潟放送(移行後は「BSNメディアホールディングス」)の認定放送持株会社移行により、テレビを含む放送・送信業務が(新)新潟放送に移行したため。 | |
中京広域圏 | CBC | 中部日本放送 | 1959年8月1日発足 - 2014年3月31日[注釈 75] | 中部日本放送の認定放送持株会社移行により、テレビ放送部門がCBCテレビに分割されたため。 | |
近畿広域圏 | ABC | 朝日放送 | 1959年8月1日発足 - 1975年3月30日 | 現・朝日放送テレビ。筆頭株主である朝日新聞社の意向による(当該項目を参照)[注釈 76]。 | ANN[注釈 77] |
MBS | 毎日放送 | 1975年3月31日[注釈 78] - 2017年3月31日 | (旧)毎日放送(移行後は「MBSメディアホールディングス」)の認定放送持株会社移行により、テレビを含む放送・送信業務が(新)毎日放送に移行したため。 | - | |
鳥取県 | NKT | 日本海テレビジョン放送 | 1959年8月1日発足 - 同年12月14日 | 山陰放送(BSS)が開局したことによる配慮のため[注釈 79]。 | NNN/NNS[注釈 80] |
岡山県・香川県 | RSK | 山陽放送 | 1959年8月1日発足[注釈 81] - 2019年3月31日 | 山陽放送(移行後は「RSKホールディングス」)の認定放送持株会社移行により、テレビを含む放送・送信業務がRSK山陽放送に移行したため。1958年6月1日開局 - 1979年3月31日の間は、テレビは岡山県のみ対象とした。 | - |
福岡県 | RKB | RKB毎日放送 | 1959年8月1日発足 - 2016年3月31日 | (旧)RKB毎日放送(移行後は「RKB毎日ホールディングス」)の認定放送持株会社移行により、テレビを含む放送・送信業務が(新)RKB毎日放送に移行したため。 | - |
現在の主な非加盟局
編集- ※加盟の意思があったものの、結局加盟しなかった、または出来なかった主な局を掲載。
放送対象地域 | 略称 | 社名 | 備考(加盟しなかった理由など) | 現在の所属系列 |
---|---|---|---|---|
青森県 | RAB | 青森放送 | ネットスポンサーの経営的理由による[29][注釈 82]。 | NNN/NNS |
秋田県 | ABS | 秋田放送 | マイクロ回線の技術的理由によるものとされる[注釈 83]。 | |
山形県 | YBC | 山形放送 | ラジオで結びつきが強かった北海道放送と同じラジオ東京テレビ(現・TBSテレビ)系列に加盟するべきという意見も社内にはあったが、服部敬雄社長(当時)の判断で日本テレビ系列への加盟が決まったため[30][注釈 84]。 | |
福島県 (開局順) |
rfc | ラジオ福島 | ラテ兼営局となる前提で1957年10月22日にテレビ予備免許を所得して、1959年頃のテレビ放送開始を目指していたが、役員人選等の難航から1958年4月1日にテレビ予備免許が失効したため[注釈 85]。 | JRN/NRN (ラジオ単営) |
KFB | 福島放送 | 福島県民放第3局の周波数割り当ての際にTBS系列への加盟を推す陣営とテレビ朝日系列への加盟を推す陣営同士によるネット争いとなったが、両陣営による協議により、第3局目をテレビ朝日系列、第4局目をTBS系列とすることで合意したため[31]。 | ANN | |
富山県 | KNB | 北日本放送 | 隣県の民放局[注釈 86] がラジオ東京テレビ(現・TBSテレビ)とネットを組んでいたため、当初はKNBもラジオ東京テレビ系列になるだろうというのが一般の見方であり、社内でもラジオ東京テレビ系列か、日本テレビ系列か真剣に検討が行われたが、サービス放送中に営業成績が良く、かつプロ野球のナイター中継が多くナイターの延長にも対応可能である等の理由から日本テレビ系列主体の編成にすることが決まったため[32][注釈 87]。 | NNN/NNS |
福井県 | FBC | 福井放送 | 当初はラジオで結びつきが強かった朝日放送(現・朝日放送テレビ)が当時加盟していたラジオ東京テレビ(現・TBSテレビ)系列に入る予定であったが、当時すでに開局していた近隣の北陸放送との競合を避けるために日本テレビ系列への加盟を選択したため[33][注釈 88]。 | NNN/NNS・ANN (クロスネット局) |
山口県 | KRY | 山口放送 | 1959年当時のマイクロ回線事情からラジオ東京テレビ(現・TBSテレビ)系列を選択せざるを得ないところであったが、RKB毎日放送やラジオ中国(現・中国放送)との競合を避けるため、四国・九州経由という複雑な中継経路[注釈 89] ではあるものの日本テレビ系列入りを選択したため[34]。 | NNN/NNS |
愛媛県 | RNB | 南海放送 | 1958年のアナログテレビ開局準備段階での業務研修は主にラジオ東京テレビ(現・TBSテレビ)で行われていたが、日本テレビ側の地方局育成の方針に賛同したことや、スポーツ番組(プロレス中継、プロ野球巨人戦中継)の存在から日本テレビ系列入りを選択した。また、愛媛県の対岸でかつ一定程度エリアが重複するラジオ中国(現・中国放送)がアナログテレビ開局に際してラジオ東京テレビ(現・TBSテレビ)系列入りすることが確定的であり、同局との差別化を図る意味合いもあった[35][36]。 ただし、伊予テレビ(現・あいテレビ)開局までは一部のTBS系列テレビ番組も番組販売という形式で一部ネットした(『JNN8時のニュース』など)上、TBS系向けの番組制作にも参加し、「RNB」の略称ロゴもローカル番組や日本テレビ系番組と異なるTBS系専用のもの(福島放送の『KFB』に類似)を作成していた。1992年10月の伊予テレビ(現・あいテレビ)開局時に10番組があいテレビへ移行し、スポンサーの意向でネットを続けていた番組についても1993年4月に『関口宏のサンデーモーニング』、1993年10月には『すてきな出逢い いい朝8時』『地球ZIG ZAG』があいテレビへ移行したことでTBSテレビ系列とのネット関係は途絶えた[37]。 2020年代に入り愛媛県の民放4社が各社分担による支局の共同運営に着手したため、JNN協定の例外措置として南海放送が運営する支局が取材したニュースがあいテレビに提供され、JNNに配信されることがある[38]。 | |
高知県 | RKC | 高知放送 | 1959年当時は日本テレビの方が人気が高かったこととマイクロ回線の技術的理由による。 技術的問題の解決後、1970年に民放第2局のテレビ高知がフジテレビ系で開局することが内定したことから、JNNニュースのネットを増枠してTBSとの関係強化が採られるも、日本テレビとの関係が悪化し、社内でTBS系列へのネットチェンジ(NNN脱退・JNN加盟)が検討され、読売新聞社が出資していたテレビ高知のフジテレビ系・日本テレビ系クロスネット化も想定された。しかしテレビ高知が開局直前にJNNへの加盟に方針を切り替えたことでネットチェンジを断念した[39]。 | |
佐賀県 | STS | サガテレビ | フジテレビ系列局として開局したが、1970年代初頭に長崎放送の手引きでTBS系へのネットチェンジが画策された。結果的には実現せず、ネットチェンジを画策したとされるオーナーの金子一族はフジテレビとテレビ西日本により経営を追われることになった[40][注釈 90]。 | FNN/FNS |
支局
編集2018年4月現在、11支局がある。これらの支局はJNN加盟各局が出し合い運営されている「JNN基金」を元にして、基幹局がそれぞれ費用を一部負担する格好で開設・運営している。ただしTBSテレビ以外のJNN加盟局に所属する記者は開設局に所属しつつ、TBSテレビの名前も背負う。そのため開設局とTBSテレビの両方のロゴが印刷された特注の名刺をTBSから各記者に支給して活動させる。
ネットワークはその時々の情勢により変化。加盟局が独自に開設するケースもあるが、常に統廃合が繰り返されている。また記者の派遣については、開設・運営局以外から行われることも少なくない[注釈 91]。兵庫県西宮市の阪神甲子園球場にて行われる選抜高等学校野球大会や全国高等学校野球選手権大会など、日本国内で行われる大型スポーツイベントの際にも、イベント開催地の近くにJNN加盟局共同の取材拠点を設置する場合がある[41]。
海外記者のリポートはJRNのニュースでも録音で放送されている。そのため、一部のJNN海外記者リポートがJRNを通じて日本テレビ(NNN)系ラテ兼営局[注釈 92]、同じくラテ兼営局の福井放送[注釈 93] とAM単営のラジオ福島・和歌山放送にも放送される。[注釈 94]
海外支局
編集地域 | 海外支局名 | 設置・運営 加盟局 |
支局長 | 備考 |
---|---|---|---|---|
アメリカ 合衆国 |
JNNニューヨーク支局 | TBSテレビ | 萩原豊[42] |
静岡放送からも記者を派遣していた期間がある。[注釈 95] |
JNNワシントン支局 | 樫元照幸[43] | |||
JNNロサンゼルス支局 | CBCテレビ | 尾関淳哉[44] | TBSテレビからも記者を派遣。かつては、毎日放送が支局を開設していた。 | |
ヨーロッパ 旧ソ連 アフリカ |
JNNロンドン支局 | TBSテレビ | 秌場聖治[45] | |
JNNモスクワ支局 | 大野慎二郎[46] | 北海道放送からも記者を派遣[注釈 96] | ||
JNNパリ支局 | 毎日放送 | 富永高史 | 1969年に朝日放送(当時)が開設[47]。1975年のネットチェンジに伴って、組織ごとANNパリ支局に移行したことから、TBSが改めて開設した[48]。後に一時閉鎖したが、2017年10月から毎日放送の運営によって業務を再開[49]。同局が再開設の前まで設置していたベルリン支局時代から、旧ソ連地域の諸国(モスクワ支局の管轄)・イギリスと北ヨーロッパ諸国(ロンドン支局の管轄)を除くヨーロッパ全域の取材を担当している。 | |
アジア | JNN中東支局 | TBSテレビ | 2012年3月まで山陽放送が運営していた「JNNカイロ支局」を閉鎖したうえで、同年7月から開設[50]。 | |
JNN北京支局 | 北海道放送 | 立山芽以子[51] | TBSテレビからも記者を派遣。 | |
JNN上海支局 | 毎日放送 | 寺島宗樹[52] | 1992年から2000年まで中国放送が運営。 | |
JNNソウル支局 | TBSテレビ | 渡辺秀雄[53] | ソウル支局は1969年にRKB毎日放送[54]、バンコク支局は1977年にTBSが開設[55]。 1996年7月1日に両支局の担当を入れ替えて[56] からも、TBS・RKBは両支局に記者を派遣している。 | |
JNNバンコク支局 | RKB毎日放送 | 大平弘毅[57] |
過去の海外支局
編集上記の支局以外にも、2000年シドニーオリンピックの開催を機に、TBSテレビが「JNNシドニー支局」を設置(設置当初の名称は「JNNシドニー五輪支局」)。日本のテレビ局でニュース番組の制作に携わった経験を持つ現地在住のフリージャーナリスト・飯島浩樹が、「JNNシドニー通信員」という肩書でオセアニア地域の取材活動に携わっている[58]。1992年夏には、自衛隊PKO活動の現地取材拠点として、TBSがプノンペンに臨時支局を設置していた[59]。
山陽放送は1973年から、中東地域に支局[注釈 97] を開設していた。JNNが2012年に海外支局を再編する方針を打ち出したことから、この方針に沿って「JNNカイロ支局」を閉鎖したことを機に、海外支局の運営業務から撤退した[50]。
かつては、毎日放送の設置・運営による「JNNマニラ支局」「JNNベルリン支局」も存在。ベルリン支局については、自社の運営によるパリ支局の開設を前提に、2017年9月で閉鎖した[49]。
CBCテレビも、中部日本放送時代の1974年から、中日新聞社との共同運営方式で「JNNローマ支局」を開設。東欧情勢の変化を背景に、1990年限りで同支局を閉鎖するとともに、同年から2010年9月まで「JNNウィーン支局」を自社で運営していた[60][61]。
そのほか、JNNは香港支局(1992年にTBSが開設、1999年閉鎖)、サイゴン支局(1971年にTBSが開設、1974年閉鎖、シンガポールに移設)、シンガポール支局(1974年にTBSが開設、1977年閉鎖)、ジャカルタ支局(1998年にTBSが開設、2000年閉鎖)、サンパウロ支局(1980年に北海道放送が開設、1993年閉鎖)、ロシア極東支局(1993年に北海道放送がサハリンに開設、1995年にウラジオストクに移転、2001年に閉鎖)、ヨハネスブルク支局(1987年にTBSが開設、1991年閉鎖)、ボン支局を設置したこともある[62]。
国内支局
編集過去の国内支局
編集- TBS福島支局(福島県)
- 1983年3月31日に福島テレビがJNNを脱退し、その後同年12月4日にテレビユー福島が開局するまでの間福島県の取材を行うために開設されていた支局。
- IBC岩手放送秋田支局(秋田県)
- JNNの系列局が存在しない秋田県内の取材拠点として、1990年代半ばから2003年まで開設されていた支局。閉鎖後は報道系の取材カメラマンを駐在させているほか、JNN向けの情報カメラを秋田港に常設している。
- JNN三陸臨時支局(宮城県気仙沼市)
番組販売協力局
編集TBS系列のない地域で同系列の番組を放送している局
編集JNN協定の影響で系列外で放送される番組は数本程度と極少数で在京キー局の番販番組では最も少ない。
1980年代までは地方の民放テレビが1~2局かつオープンネット状態ということもあり、上記局(秋田テレビと福井テレビ以外)におけるTBS系列番組の放送本数も現在より多く、また一部同時ネット番組も存在した(『ロッテ 歌のアルバム』『ヤング720』『時事放談』→『日曜放談』等)。
ネットニュース
編集- 随時
- 朝
- 昼
- 夕方
- 20:54 - 21:00 (平日は別時間)
- JNNフラッシュニュース(1962年10月 - 放送中)
- 最終版
特別番組
編集選挙・台風・地震・北朝鮮によるミサイル発射(全国瞬時警報システムによる速報)や、他に、大きな事件・事故の際に特別番組を編成、放送する。
新潟放送や南日本放送など、テレビ・ラジオの双方がTBSのネットワークに加盟している局の場合、テレビの音声をそのままラジオに載せることで有事報道を行うことがある。
国政選挙
編集開票状況を伝える特別番組を放送。出口調査などを駆使して早く、分かりやすく伝える。
- JNN開票速報(1971年参院選)
- JNN選挙速報(1972年衆院選)
- 参院選開票速報(1974年参院選)
- 衆院選開票速報(1976年衆院選)
- 参院選'77(1977年参院選)
- 総選挙'79(1979年衆院選)
- 選挙・選挙'80(1980年衆院選・参院選)
- JNN参院選'83(1983年参院選)
- JNN衆院選'83(1983年衆院選)
- 選挙・選挙'86(1986年衆院選・参院選)
- 票決'89(1989年参院選)
- 筑紫哲也のどーなるニッポン世紀末決戦'90(1990年衆院選)
- 巨泉・筑紫の報道スクープ選挙版'92(1992年参院選)
- 筑紫哲也の選挙'93(1993年衆院選)
- 選挙スタジアム'95(1995年参院選)
- 総選挙ライブネット'96(1996年衆院選)
- 選挙開票特別番組 票決!ライブ(1998年参院選~2004年参院選)
- 乱!総選挙2005(2005年衆院選)
- 乱!参議院選挙2007(2007年参院選)
- 乱!総選挙2009(2009年衆院選)
- 乱!参院選2010(2010年参院選)
- 乱!総選挙2012(2012年衆院選)
- 夏の決戦!参院選2013 ニッポンどこへ行く!(2013年参院選)
- 乱!総選挙2014(2014年衆院選)
- 激突!選挙スタジアム2016(2016年参院選)
- 激突!与野党大決戦 選挙スタジアム2017(2017年衆院選)
- Nスタ×NEWS23 選挙スペシャル(2019年参院選)
- 選挙の日(2021年衆院選~)
ニュース速報・地震・津波・気象・台風情報
編集状況に応じて「速報のみの対応」「速報+臨時ニュース」「速報+臨時ニュースの後、特番へ移行」と、大まかに分けて3つのパターンが存在する。
ニュース速報や交通・気象・地震情報等の速報テロップを表示する際は、JNN系列全28局・BS-TBS・TBS NEWS共通で『ビッビッ ビッビッ』と[注釈 98][注釈 99][注釈 100]、高音と低音を組み合わせた独特のチャイムを鳴らす[注釈 101]。ニュース速報を表示する際は『JNNニュース速報』と表示する。地上波放送では全国ネットの番組を放送している場合は、TBSテレビ送出の速報テロップが全ての加盟局に向けて表示される[注釈 102][注釈 103][注釈 104]。加盟局がローカル編成をしている時間帯であれば加盟局が個々に速報テロップを送出する。(ただし速報テロップが表示されるタイミングはTBSテレビより若干遅れる。[注釈 105])
津波情報に関しては、津波注意報・津波警報が発表された場合、「JNN津波情報 ただちに避難」が挿入され、CM中でも常時文字情報を出し続けることになっている(ただし先述した『JNNニュース速報』と違い、加盟局ごとの表示となるため、地域によって対応が異なる。また、近年ではCMに入ったら一旦消去することもある。)。
気象情報に関しては、当初はチャイムは鳴らずテロップのみ表示されていたが、2021年6月に気象庁が顕著な大雨に関する情報を開始して以降はチャイムを鳴らしている。ただし、土砂災害警戒情報、竜巻注意情報が地方のみ表示される。
台風時は、各局で編成されるため、すべての加盟局に向けた特別番組の放送は滅多にしない。また、通常のニュース・情報番組のなかで、番組の多くを台風情報に充てている。
ブロックネット番組等
編集東北地区
編集※新潟県も含む。
- アナナビ(系列外の秋田テレビ〈FNS〉にもネット。2004年3月終了)
- ふしぎのトビラ(系列外の秋田放送〈NNS〉にもネット。提供は東北電力。月一回の放送・東日本大震災の影響で打ち切り)
- なお、不定期で単発のブロック番組が放送される場合がある。
中部地区
編集※もともと甲信越静の4局だったが、後に北陸の2局も参加。名古屋に所在して東海3県をエリアとするCBCは含まず。
- ニッポンど真ん中!(2012年以降は制作からSBSが外れ、甲信越・北陸の5局持ち回り制作)
- 甲信越静4局共同制作特番(年数回、不定期放送)
近畿・中国・四国地区
編集※大分県も含む。
- 西日本8局特番(ゴールデンウィーク後半〈原則として5月5日〉に放送、2015年に終了)
- (制作幹事局は毎日放送で、主に報道・ドキュメンタリーをメインに放送していた。1990年代前半までは年末〈原則として12月30日〉にも放送され、こちらは年末の地域情報がメインとなっていた。)
山口・九州・沖縄地区
編集- 新 窓をあけて九州(九州電力グループ一社提供、九州6局のみ)
- 窓をあけて九州(九州電力一社提供、2012年3月終了)
- JNN九州・沖縄ドキュメント ムーブ(テレビ山口除く)
- 世界一の九州が始まる!(キリンビール一社提供、現在は九州6局のみ、琉球放送は途中打ち切り)
- 列車に乗って(JR九州一社提供、九州6局のみ、2016年3月終了)
- 味わいぶらり旅(JR九州一社提供、九州6局のみ、2013年3月終了)
- 冒険王国思いっきりトムソーヤ(2001年9月終了、九州6局のみ)
- 電撃黒潮隊(アートネイチャー一社提供、2002年9月終了)
- 九州遺産(テレビ山口除く、2002年9月終了)
- フィッシュEYE→フィッシングナビ(終了、テレビ山口除く)
全国ネット(特別企画)
編集2009年はJNN発足50周年であったことから、以下の特別企画(特別番組)が編成された。
- 3月30日から1週間、「ハイパーバラエティーウィーク」を展開。
- 8月13日から10日間、山本高広が10日かけて「大阪-東京間」をマラソンで走る「真夏のJNN祭り 「壁を壊そう!炎の240時間マラソン」」を展開。
- タイトルに「壁を壊そう」とあるが、ほぼ同時期に開催された『世界陸上 ベルリン大会』とかけたイベントでもあった。
- また、同年秋の番組改編では、バラエティ番組を中心にデジタル放送のEPG等で、番組名に「JNN50周年記念」が付されていた。
- ※この他にも年1-2回、「JNN共同制作番組→JNN企画大賞」をJNN各局で放送する。
- ※ローカルワイドニュース(夕方)については一覧を参照。
関連項目
編集- JNN NEWS
- JNN夕方ローカルニュース一覧
- TBS NEWS DIG
- TBS系列
- BS-TBS
- TBS NEWS - JNNニュース専門CSチャンネル
- TBSチャンネル - CSエンターテイメントチャンネル
- JRN - TBS系列のラジオネットワーク
- 毎日新聞社
- 民放テレビ全国四波化
- 日本の放送送信所一覧
- エリアで最初に開局した放送局の一覧 (日本)
- 裏送り
- ラジオ局ローカルニュースタイトル一覧
- ラテ兼営
- ローカルニュース動画配信実施局一覧
- ニュース系列
- アノンシスト賞
- ラインネット・テープネット
- ヤン坊マー坊天気予報(番組開始がJNN発足と同じ1959年)
- 輝く!日本レコード大賞(同上)
- 全国高等学校ラグビーフットボール大会(1977年 - 2001年までJNN各局と、JNN系列外の秋田放送・福井放送・四国放送(3局ともNNN系列局、ただし福井放送はANN系列とのクロスネット局)と、独立協のうちTOKYO MXを除く12局の計43局主催・共同制作) [注釈 107]
脚注
編集注釈
編集- ^ 2018年4月時点で、正式名称の「JAPAN NEWS NETWORK」が使われるのは「TBS NEWS」の各ページ最下段の著作権表記や、土曜夕方に放送「報道特集」の番組タイトルと項目クレジットなど少数に留まっている。
- ^ 正式ロゴを使うのは、平日朝の「あさチャン」のみとなっている。
- ^ 2001年まで、放送通信事業の所管官庁は郵政省であった。
- ^ 基幹局の毎日放送と中部日本放送のラジオ放送は1951年開局であり、TBSラジオの開局も1951年である。1951年は日本の民間放送が開始された年である。
- ^ 岩手、宮城、福島の3県を指す。
- ^ 福島県では、地元の民放AM局ラジオ福島(RFC)が1957年10月22日に、テレビ予備免許(コールサイン・JOWR-TV)を取得してラテ兼営局化、並びにテレビ、ラジオいずれもTBS系列局化(=JNN・JRN)する予定だったが、役員選任の難航などから、約半年後の1958年4月1日をもってテレビ予備免許が失効してしまった経緯がある。それ以降、RFCはAM単営局となった。このため福島県では民放テレビ先発局の福島テレビが他県より後れて開局することになり、それまで民放テレビが全く視聴できない状態の期間が他県より長かった。→詳細は「開局を断念した放送局一覧 § 予備免許を交付されたが開局しなかった局」を参照
- ^ その福島テレビ(本社・福島市)は開局当初オープンネットだったが、1966年のNNN発足と同時に加盟。しかし、1970年に地方紙の福島民友新聞社(本社・郡山市)を傘下とする読売新聞社が出資の福島中央テレビ(FCT、本社・郡山市)が当時フジテレビ系列(FNN・FNS)メインとして開局。以降、福島の2大都市である福島市と郡山市を巻き込む系列新聞社と関連する全国紙と地元テレビ局(福島市=福島民報=毎日新聞=福島テレビ=NNN・TBS、郡山市=福島民友=読売新聞=FCT=FNN・ANN、注:太字はテレビでのメインネット)とのそれぞれの関係におけるネット局のねじれ状態が起こったことを受け、1971年6月1日にNNN系列をFCTにネットチェンジする形で脱退すると同時に、福島民友が保有している福島テレビ株をフジサンケイグループに、同じくフジサンケイグループ保有のFCT株を読売新聞に相互交換すること、また、TBSとの繋がりである毎日新聞と協力関係の福島民報(本社・福島市)が出資していることでJNN系列の加盟条件である「地方新聞社出資」の要件を満たしたことからJNN系列に正式加盟(ただし、暫定期間として9月末までNNNのニュースをネット。正式にネット交換したのは翌日の10月1日であると同時にFCTがNNNに正式加盟した)。これに、FCTで放送したフジ系列の番組を引き継ぐために番組供給ネットワークのFNSにも加盟したが、JNN協定の絡みともあってニュースネットワークであるFNNの加盟は見送られた。結局、福島テレビはその保有株においてキー局のTBSはわずか数%程度しかなく、逆に福島県が50%を、フジサンケイグループが約30%をそれぞれ保有していること(特に自治体である福島県)にTBS側が難色を示していること(地方紙の福島民報は当時10%保有)、また福島テレビと同じく福島民報が出資のテレビユー福島(TUF)が1983年秋にJNN系列局で開局を予定していることを見越して同年3月31日にJNNを脱退、翌日の4月1日にFNNに加盟した。ただし、視聴者保護のため同年9月30日までの半年間は猶予期間とし、ニュース以外のTBS系列番組を暫定ネットしていた。→詳細は「福島テレビ § 開局までの経緯」、および「ネットチェンジ § 福島県の事例」を参照
- ^ また、福島テレビがJNNを脱退し猶予期間終了後の1983年10月1日から同年12月4日のTUF開局まで、福島県ではTBS系列の番組が一部を除き視聴不可となる状態が約2か月間続いていた。
- ^ 現在JNNに加盟している毎日放送は、在阪局で一番早く1951年9月1日にラジオ放送を開局した(当時は新日本放送、NJB)が、テレビ放送は1959年3月1日に、朝日放送テレビ(当時は大阪テレビ放送、OTV)、読売テレビ(ytv)、関西テレビ(KTV)に続いて4番目の開局であった。ちなみにかつてJNNに所属していた朝日放送テレビについては、1956年12月1日に在阪局で最初にテレビ放送を開始したものの、ラジオ放送は1951年11月11日に、在阪局では2番目に開局した。
- ^ 佐賀県では民放テレビ先発局のサガテレビが1969年4月1日にフジテレビ系列(FNN/FNS)で開局したが、以後佐賀県に県域民放テレビは開局していない。ただし、直接受信あるいはケーブルテレビ経由でRKB毎日放送等の在福民放局も視聴可能。なお、RKB毎日放送や九州朝日放送(KBC、テレビ朝日系列)は佐賀県に支局を置いている。なお沖縄県では最も開局の早いテレビ局は沖縄テレビ(フジテレビ系列)であるが、ラジオを含めた開局としてはJNN加盟の琉球放送が最も早い。
- ^ また日本教育テレビ(NET)から学校放送番組のネットを受けていた関係で民間放送教育協会にも16局が同時加盟している。→「民間放送教育協会 § 加盟局」も参照
- ^ 逆に東北の日本海側、山梨県、富山県、福井県、四国地方、山口県における先発民放テレビ局は、同じラテ兼営でも日本テレビ系列(NNN/NNS)である。マイクロ回線等の都合からJNNへの加盟を断念した局もある。
- ^ JRN加盟の民放AM局は朝日放送ラジオを除き当該地域で最初に開局している。ただし兼営テレビがNNN/NNS系列やAMラジオ単営局の中にはJRN加盟がかなり遅れた局もある。
- ^ ラテ両部門を分離し、持株会社化したTBS(東京放送ホールディングス→TBSホールディングス)、CBC(中部日本放送)、MBS(MBSメディアホールディングス)も含む(なおTBSは2001年10月1日※持株会社移行前、CBCは2013年4月1日※同、MBSは2021年4月1日※持株会社移行後 にラジオ部門を分社化している)。うちTBSラジオ・CBCラジオ・RKB毎日放送・琉球放送の4局はJRNシングルネット局。残り16局(北海道放送・IBC岩手放送・東北放送・新潟放送・信越放送・静岡放送・北陸放送・MBSラジオ・山陰放送・RSK山陽放送・中国放送・長崎放送・熊本放送・大分放送・宮崎放送・南日本放送)は全国ラジオネットワーク(NRN)とのクロスネット局。
- ^ TBSテレビ(東京)、北海道放送(札幌)、CBCテレビ(名古屋)、毎日放送(大阪)、RKB毎日放送(福岡)を指す。
- ^ BS-TBSも含む。
- ^ a b c d e f JNN加盟局が存在しない秋田県・福井県・徳島県・佐賀県の4県のGガイドのホスト局については「Gガイド#JNN系列局が存在しない地域のホスト局」を参照。
- ^ TBS(HD):東証プライム 9401、CBC:名証プレミア 9402、RKB(HD):福証 9407、BSN:東証スタンダード 9408。
- ^ 中継のロケ先にスタジオから発言した後にロケ先ではしばらく無言となるのもこのエンコード/デコードによる遅延が原因であり、やはり回避することは絶対にできない。
- ^ フジテレビが『めざましテレビ』シリーズや『ノンストップ!』『ぽかぽか』『日曜報道 THE PRIME』『ワイドナショー』で時刻表示のネット送出を行っているのは、この対極といえる。天気ループはネット送出を行うと冗長になり各地域をカバーしきれなくなるため、同系列でも原則ローカル送出としている(ただし『報道プライムサンデー』では事実上のネット送出が実施されており、この影響で主要都市のみのループとなっていた)。
- ^ ブラウン管型の塗りつぶし枠に各局のロゴ(局によっては親局のチャンネル番号も)が描かれていた。
- ^ 1993年にはプロ野球中継のオープニングキャッチでも使われていたが、TBSテレビ(関東ローカル)や中国放送では同じデザインと音楽で独自にタイトルコールを加えて、それぞれ『TBS SPORTS』(ロゴはミクロコスモス時代のもの)『RCC SPORTS』としたものを使用していた(系列局には『JNN SPORTS』のオープニングキャッチを裏送り)。
- ^ 政令指定都市及びプロ野球セ・パ各球団を持つ都道府県における先発ラテ兼営局の併設テレビは、TBSが首都圏2番目にテレビ放送を開始した関東地方を除き、全てJNN系列。
- ^ 北海道放送=北海道新聞社、東北放送=河北新報社、新潟放送=新潟日報社、信越放送=信濃毎日新聞社、静岡放送=静岡新聞社、中部日本放送(CBCテレビ)=中日新聞社、北陸放送=北國新聞社、ラジオ山陽(RSK山陽放送)=山陽新聞社、ラジオ中国(中国放送)=中国新聞社、長崎放送=長崎新聞社、ラジオ熊本(熊本放送)=熊本日日新聞社、ラジオ南日本(南日本放送)=南日本新聞社。現在は離脱した日本海テレビジョン放送も旧・日本海新聞と関わりが深い。
- ^ HBC・tbc・MBCは「1」、RCC・tys・NBC・RKK・OBS・RBCは「3」、MBS・RKBは「4」、CBCは「5」
- ^ 三大都市圏の3局は、3局とも異なるリモコンIDを使用している。
- ^ 大分県のリモコンキーIDは開局順に割り当てられている。
- ^ 新潟地区でのリモコンキーID「5」は、新潟テレビ21(UX・テレビ朝日系列)に割り当て。
- ^ どちらも日本テレビ放送網(以下日本テレビ)とのクロスネットであった。
- ^ a b c 日本テレビとのクロスネットであった。
- ^ ラジオ九州は同年8月1日西部毎日テレビ放送と合併してRKB毎日放送と改称した。
- ^ 讀賣テレビ・テレビ西日本が開局し両局が日本テレビステーション・ネット局を宣言したため。
- ^ 日本テレビクロスネットも同じであった。東海テレビ放送は翌年の3月1日以降フジテレビジョン(以下フジテレビ)・日本教育テレビ(現:テレビ朝日、以下NET)ともクロスネットを編成する。
- ^ 関西テレビ・大阪テレビと共に同年2月1日開局の日本教育テレビ(現:テレビ朝日)・同日開局のフジテレビとのクロスネットを共有していた。
- ^ 完了したのはこの年の大晦日。
- ^ 南海放送・高知放送における番組販売によるニュースネットはこの時点で継続される。
- ^ 当時のテレビの放送エリアは島根県のみ
- ^ 当時の放送エリアは鳥取県のみ
- ^ 1959年12月14日付で脱退。
- ^ 朝日放送が1959年3月1日に大阪テレビ放送を子会社化してから3か月後の同年6月1日に吸収合併し同社のテレビ局とした。
- ^ これにより4社連盟は5社連盟と改称。これ以降、この5局がJNNの幹事としての役割を果たしている。
- ^ それまでの日本テレビ系列局であったテレビ西日本がフジテレビ系列にネットチェンジした、フジテレビ系列とNETテレビ系列のクロスネットだった九州朝日放送がNETテレビ系列に一本化したため。
- ^ 開局時から『JNNニュース』のネット受けを行い、報道取材活動にも協力していたが、番組編成がNETとのクロスネットで、全国ニュースの一部にも『NETニュース』〔後の『ANNニュース』〕が含まれていたためJNN協定との関係で当初は正式加盟できなかった。
- ^ この年には、フジテレビ系列の「フジネットワーク業務協定」も成立している。
- ^ 復帰前ではまず1959年(昭和34年)11月1日沖縄テレビ放送がテレビ番組のテープネットを開始し、1960年(昭和35年)6月1日テレビ放送開始の琉球放送と共有する事となる。そして琉球放送がJNN特派員配置局の位置付けとなりマイクロネット回線が開通した1964年(昭和39年)9月1日以降は琉球放送に集中していった。
- ^ ただし併設ラジオについてはテレビ系列がANNに変わってからも今日までJRNを脱退していないため、関西(近畿広域圏)は全国でも珍しい形態として、同一放送区域にJRN加盟局が2局存在する(和歌山放送(WBS)を含めると3局)。現在は全国ニュース番組が毎日放送経由(JRNニュース取材も毎日放送が担当)、それ以外の番組は朝日放送ラジオ経由となる事が多い。ただし近年は全国ニュース番組はCMのみネット受けして本編は自社制作としているので、JRN全国ニュースが毎日放送で流れることは報道特別番組などを除いて皆無に近い。
- ^ 伊予テレビ(現:あいテレビ)開局に伴い、JNNのネットワークを整理するため。秋田県の取材はこの時点前後で引き続きIBC岩手放送が受け持っている。
- ^ TBSは2001年10月1日からラジオ部門が子会社のTBSラジオ&コミュニケーションズ(2016年4月1日に社名を「TBSラジオ」に改称)に継承。CBCは2013年4月1日からラジオ部門が子会社のCBCラジオに継承。MBSは2021年4月1日からラジオ部門が関連会社のMBSラジオに継承。
- ^ これよりJNN発足前の1957年4月1日からネット関係を結んでいた。
- ^ 1969年12月1日開局 - 1975年3月30日の間は番販扱いでニュースネットと報道取材活動のみ参加(このような事例は青森テレビ以外にはない)。当時は番組編成が日本教育テレビ(NETテレビ〈NET〉、現在のテレビ朝日)とのクロスネットで、全国ニュースもJNNニュースとNETニュース→ANNニュースが併存しており、JNN協定との関係上、このような参加形態となった。
- ^ 秋田港に常設されているJNN向け情報カメラの運用・管理業務も担当。
- ^ 取材エリアは大館市は青森テレビが、にかほ市から男鹿市はテレビユー山形が、それ以外の地域はIBC岩手放送が主に担当する。大事件の場合は東北放送が加わる場合がある。1960年4月1日~1992年9月30日は秋田放送が番販扱いでニュースネットをしていた。
- ^ 現社名はTBSホールディングス。1960年11月29日にラジオ東京(KRT)から東京放送に社名変更。
- ^ 2001年10月1日にラジオ部門を分社化。分社化(子会社「TBSラジオ&コミュニケーションズ」に継承)後はコールサインをラテ別々にしている。ラジオは従前通りJOKRであるが、テレビはJORX-TV及びJORX-DTV。なお、ラジオ主幹送信所の保守管理は分社化後も業務委託の形で引き続きTBSテレビ(持株会社化されるまでは東京放送)が行っている。
- ^ 北陸放送が担当できない場合、CBCテレビが担当する場合がある。
- ^ 敦賀市・三方郡美浜町は北陸放送が取材するケースがある。
- ^ テレビ放送開始はTBSに続いて開局が早い。ただし、ラジオの開局は早く、日本で最初に開局した民間放送局でもある(1951年9月1日、日本で初めての民間放送ラジオ局として開局)。2013年4月1日にラジオ部門を分社化。分社化(子会社「CBCラジオ」に継承)後はコールサインをラテ別々にしている。ラジオは従前通りJOARであるが、テレビはJOGX-DTV。
- ^ 現・毎日放送の設立は2016年7月28日(旧商号は毎日放送分割準備株式会社)。旧・毎日放送である現在のMBSメディアホールディングス(毎日放送の持株会社)の設立は1950年12月27日。
- ^ RSK山陽放送の設立は2018年5月25日(旧商号は山陽放送分割準備株式会社)。旧山陽放送である現在のRSKホールディングス(RSK山陽放送の持株会社)の設立は1953年4月1日。
- ^ 現社名はRSKホールディングス
- ^ 2019年4月1日より、放送事業とイベント事業をRSK山陽放送に承継。テレビとラジオの分社化は行わず、山陽放送で使用されていたコールサイン(JOYR、JOYR-DTV)もそのまま承継している。
- ^ 放送対象地域は岡山県のみ。
- ^ 1970年4月1日開局 - 1978年9月30日の間はJNN/テレビ朝日(一般番組のみの参加で、ニュースネット〔ANN〕はJNN協定の関係上、参加しなかった。)/FNSのクロスネット、1978年10月1日 - 1987年9月30日の間はJNN・FNSのクロスネットだった。
- ^ 1958年12月1日 - 1992年9月30日の間は南海放送が番販扱いでニュースネットをしていた。
- ^ 1959年4月1日 - 1970年3月31日の間は高知放送が番販扱いでニュースネットをしていた。
- ^ 現・RKB毎日放送の設立は2015年9月29日(旧商号はRKB毎日分割準備株式会社)。旧・RKB毎日放送である現在のRKB毎日ホールディングス(RKB毎日放送の持株会社)の設立は1951年6月29日。
- ^ これよりJNN発足前の1958年3月1日からネット関係を結んでいた。
- ^ 長崎放送の佐賀県域におけるラジオ部門、ならびに愛称。
- ^ JNNとは開局時から準加盟ながら関係を持っているが、排他協定の発動は琉球電信電話公社が開設した日琉マイクロ回線(現:NTT中継回線)が運用を開始した1964年9月1日からである。沖縄の日本復帰時から正式に加盟。ただ、正式ではないものとみなされば、主に発足日の1959年8月1日としているケースがある。『民間放送十年史』(日本民間放送連盟・1961年発行)641頁には「1959年12月10日加盟」と記載されている。
- ^ 同社社屋と併設しているANN系列の琉球朝日放送の放送業務の一部も受託している。ただし、アナウンサー・営業・協定の関係で統合できない報道取材などを除く。
- ^ ラジオ部門は、2002年4月に社内カンパニー化されたため、RBCiラジオの略称を用いる。
- ^ ただし、日曜日に『JNNニュースコープ』ではなく「(午後)5:00(NNN)日曜夕刊』」・「5:20 笑点」が編成されたようにニュースを含む一部の日本テレビ系番組が10月改編までの暫定措置として残っていた(出典:河北新報、1971年9月から10月のFTVテレビ欄)
- ^ 1963年4月1日開局 - 1971年5月31日の間は(NNN加盟期間)、一部の一般番組に限り、番組販売という形式でネットをしていた。
- ^ 1983年4月1日にフジテレビ系列(FNN/FNS)にネットチェンジ。なお、多くの一般番組は、猶予期間の同年9月30日まで放送された。
- ^ これよりJNN発足前の1956年12月1日からネット関係を結んでいた。
- ^ なお、併設ラジオは、テレビネットワークが入れ替わった1975年以降、現在もJRNに加盟しており、TBSラジオ制作の一部番組をネット受けしている(逆に朝日放送ラジオ制作の番組がTBSラジオでネット受けする事例もある)。ただしラジオニュースは100%自社制作であり、JRN全国ニュース番組は毎日放送経由である。ラジオは1951年11月11日、テレビは1956年12月1日に(大阪テレビ放送として)それぞれ開局。
- ^ 1975年3月31日にNET→テレビ朝日系列(ANN)にネットチェンジ。
- ^ これよりJNN発足前の1959年3月1日からネット関係を結んでいたが、一部の一般番組のネットに留まっていた。1960年2月1日 - 1975年3月30日(腸捻転解消の前日)までの間は同一放送地域(近畿広域圏)の朝日放送(ABC)がJNNに加盟していた関係で毎日放送はJNNに参加できなかった。ちなみに毎日放送は開局当初、準教育放送局としてテレビ放送を開始したことと、他のキー局はすでに他の在阪局が関係を結んでいたこともあり、ネットキー局は当時のNET 日本教育テレビ(現:テレビ朝日)であり、東西で新聞資本のある局同士が逆転していた。詳細はネットチェンジを参照。
- ^ NKTは1959年3月3日に鳥取県鳥取市で開局。同年12月15日に、同じく鳥取県で山陰放送が米子市に開局したが、NKTに配慮し、山陰放送の(JNNとしての報道)取材対象は隣県の島根県となった。JNN加盟時代は鳥取県のみ取材対象。開局は1959年3月3日。
- ^ 1959年12月15日に日本テレビ(NNN/NNS)系列にネットチェンジ。
- ^ これよりJNN発足前の1958年6月1日からネット関係を結んでいた。
- ^ 1959年のテレビ開局直前までネットワークが決まらず、1か月前にようやくJNN系列になることが発表された。サービス放送が始まった9月14日からはフィルム番組、20日からニュースを含むラインネットのJNN系番組が流れ始めたが、ラジオ東京側が提示したネットスポンサー額が事前の概要合意案よりも月額で約1,000万円も低かったことが経営面での影響を及ぼすことから、当時の社長・竹内俊吉(のちに青森県知事)が病後の身を押してラジオ東京の幹部と会談したが物別れに終わった。このため、竹内が急遽個人的に知己のあった日本テレビ社長(当時)の正力松太郎と会談を申し込むと、正力が役員・部長を社長室に集めて「ラジオ青森のことは引き受けるから、さっそく作業を開始するように」と、ネットワーク関係を結ぶことを直ちに決断したことから、9月25日に日本テレビ系列(当時NNN・NNSは組織として未成立)への変更が決まり、そのまま10月1日に開局した。竹内は正力の決断に「感謝の一言に尽きる」と語ったという。その後、1969年12月1日に青森県2局目の民放テレビ局として開局した「青森テレビ」が1975年3月31日よりJNNに正式加盟したため、2023年現在もJNN非加盟を継続している。なお、ニュース以外のJNN系列の一般番組については、青森テレビのJNN正式加盟まで同局の編成から外れた一部の番組を放送していた。
- ^ 1960年4月1日に、日本テレビ系列(当時NNN・NNSは組織として未成立)でテレビ放送局が開局。これは先に隣県の山形放送が日本テレビ系列で開局していたため。ただし、1992年9月30日までは、一部のTBS系列ニュース番組も番組販売という形式で一部ネットした(『JNN8時のニュース』など)。現在は一部のドラマなどは時差放送されている。
- ^ ただし、テレビユー山形開局までは、山形テレビとともに、一部の番組が放送されていた。その後、1989年10月1日にJNN系列の「テレビユー山形」が開局したため、2023年現在もJNN非加盟を継続している。
- ^ テレビ放送局の開局が実現していた場合、資本関係やマイクロ回線の技術的理由からJNNに加盟する予定だった。その後、福島県と福島県議会の調停により、1963年4月1日に福島テレビが開局した。福島テレビは1971年6月1日から1983年3月31日までJNNに加盟していた(1963年4月1日から1971年5月31日まではJNNには番販で参加)。1983年12月4日にテレビユー福島が開局したため、2023年現在もラジオ単営並びにJNN非加盟を継続している。
- ^ ラジオ新潟(現・新潟放送)・北陸放送・信越放送・中部日本放送(現・CBCテレビ)
- ^ ただし、テレビユー富山(現・チューリップテレビ)開局までは、富山テレビとともに、一部の番組が放送されていた。その後、1990年10月1日にJNN系列の「テレビユー富山(現・チューリップテレビ)」が開局したため、2023年現在もJNN非加盟を継続している。
- ^ 1990年代に、福井文化テレビジョンの名称で第3局が開局予定だったが、当時のTBSの社長が開局断念を決めたことと、県内各地にケーブルテレビ局が普及してきたことから、開局できなかった。現在は一部のドラマなどが時差放送されている。
- ^ 1959年当時の東京 - 福岡間のマイクロ回線は本線が2本、上り予備が1本であり、本線のうち1本はNHKが、もう1本はラジオ東京系列(広島は当時のラジオ中国(現・中国放送)、福岡はRKB毎日放送)が使用していた。日本テレビ系列となる場合は東京 - 北陸回り - 大阪経由 - 四国回りから大分 - 福岡 - 徳山は予備上り回線の使用、という複雑な中継経路を採用しなければならなかった。
- ^ アナログ放送時代から現在に至るまでRKB毎日放送が佐賀県も事実上の放送エリアとしているほか、アナログ放送時代は佐賀県内でも熊本放送の視聴者が多かった。
- ^ 一例として、静岡放送については人事交流の一環でニューヨーク支局へ記者を派遣していた時期がある。その派遣にかかる費用は静岡放送が負担し、一部をJNNが補助する形となっていた。
- ^ 青森放送・秋田放送・山形放送・山梨放送・北日本放送・山口放送・四国放送・西日本放送・南海放送・高知放送の10局。
- ^ テレビは日本テレビ(NNN)系列主体でテレビ朝日(ANN)系列とのクロスネット局。
- ^ 全国ネットでは『ネットワークTODAY』(ただし、毎日放送・和歌山放送は本編自社製作)、『ウィークエンドネットワーク』(ただし、毎日放送は本編自社製作)。ローカルニュースでは『加藤雅章の夕刊ほっかいどう』、『河北新報ニュース』、『中日新聞ニュース』、『MBSニュース』、『RKBラジオニュース』。
- ^ 毎日放送も、ネットチェンジ以前からJNN加盟後の1990年代前半まで、自社で独自に支局を開設。1963年には、特派員として赴任していたアナウンサー出身の前田治郎が、日本初のテレビ衛星中継を通じてケネディ大統領暗殺事件を伝えた。
- ^ 一時北海道放送が運営をしていた時期があるが、これは1990年代に北海道放送が極東地域に開設していた支局を統合したことの名残である。
- ^ もともと、1973年に中東レバノンのベイルートにベイルート支局として開設されたが、レバノン情勢の悪化を機に閉鎖したうえで、1976年に支局をカイロへ移転した。
- ^ 加盟局により、使用している機材のメーカーや製造年度、または性能が異なるため、チャイムは同一ながらその音程や音感に若干の差異が見受けられる。(例えばCBCテレビはチャイムの音程が他の加盟局に比べるとやや高音になっている。またBS-TBSはチャイムの音程がややシャープになっている。)
- ^ ただし北海道放送のニュース速報は他の加盟局と同じ『ポッポ、ポッポ』(音程はやや硬め)と鳴らすが、それ以外の速報テロップ表示時(地震情報、気象情報、交通情報)は、クリアな金属音に近づけた独自チャイムが鳴る。
- ^ TBC東北放送ではラジオでも同一の速報音を用いる。
- ^ 民放のニュースネットワークで、全ての加盟局でチャイムが統一されているのは2021年現在ではJNNのみである。
- ^ ただし系列局製作の全国ネット番組が放送される場合は、TBSテレビではなくそこの系列局送出の速報テロップが全ての系列局に表示される。
- ^ ただしこれはあくまでも全国のニュース速報においてのみであり、加盟局の放送エリア内におけるニュース速報、地震情報、気象情報、交通情報は加盟局ごとの表示となる。
- ^ 地震情報の場合TBSテレビを始めとした一部の加盟局、BS-TBS、TBS NEWSでは『JNN地震情報』ど表示するが大半の加盟局は『(加盟局名)地震情報』とJNNを冠せず、加盟局名で冠している。
- ^ 稀にTBSテレビと同じタイミングに速報テロップが表示されたり、TBSテレビよりも早く速報テロップが表示される場合がある。
- ^ JNN各局が制作協力している。JNNと名が付いているものの、JNN各局へのネットは行われていない。
- ^ 県域局のない茨城県ではTBSテレビ(本社:東京都)が、県大会エリアの民放局が他系列局のみの島根県では山陰放送(本社:鳥取県米子市)が、同じく香川県では山陽放送(現:RSK山陽放送、本社:岡山県)が、同じく佐賀県ではRKB毎日放送(本社:福岡県)が、それぞれ各県大会の取材・試合中継を受け持っていた。また、広域放送局のTBSテレビ(東京都)、中部日本放送(愛知県)、毎日放送(大阪府)については、原則各局本社がある都府県のみの担当だった。
出典
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参考文献
編集- 青木貞伸 編著『日本の民放ネットワーク : JNNの軌跡』JNNネットワーク協議会、1981年3月18日。NDLJP:12276276。
- 東京放送 編『TBS50年史 資料編』株式会社東京放送、2002年1月。
- 日本民間放送連盟『民間放送十年史』1961年12月1日。NDLJP:2497068。
- 日本民間放送連盟 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- 村上聖一「民放ネットワークをめぐる議論の変遷 —発足の経緯,地域放送との関係,多メディア化の中での将来—」『NHK放送文化研究所 年報』第54集、NHK出版、2010年1月20日、7-54頁、ISBN 978-4-14-007238-7。
外部リンク
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