Jマシン(ジェリービーン・マシン、en: Jellybean-Machine, J–Machine)は、MITコンカレントVLSIアーキテクチャ・グループとインテル・コーポレーションによって設計された並列コンピュータである。このマシンは「ジェリービーン」部品 – それぞれにプロセッサ、メモリ、高速通信インターフェイスが搭載される、安価で豊富なコモデティ部品 – と、きめ細かい英語版並列プログラムを実装するための新しいネットワーク・インターフェースを使用した[1]

歴史

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Jマシン・プロジェクトは、ビル・ダリーカルテック博士号課程における研究活動に基づいて1988年に開始された[2]

この研究の哲学は「プロセッサは安く、メモリは高価である」であり、プロジェクト名にある「J 」は小さく安価なキャンディーであるジェリービーンの略である。多数のプロセッサを利用するために、このマシンはメッセージ・パッシングを使用した新しいネットワーク・インターフェイスを備えていた[3]。これにより、ノードは2マイクロ秒以内に他のノードにメッセージを送信できるようになった[4]

(マシン1機あたり)1024ノードのJマシン・システムが3機、構築され、MIT、カリフォルニア工科大学、アルゴンヌ国立研究所に保管されている[5]

関連項目

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外部リンク

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ノート

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  1. ^ Dally, William (1998年). “The J-Machine: A Retrospective”. 2009年6月17日閲覧。
  2. ^ J-Machine Project Page”. web.mit.edu. 2022年12月30日閲覧。
  3. ^ Dally, William J.; Towles, Brian (2004). Principles and practices of interconnection networks. Morgan Kaufmann. pp. 102–109. ISBN 0-12-200751-4. https://archive.org/details/principlespracti00dall_883 
  4. ^ Hord, R. Michael (1993). “12. The J-Machine: A fine-grain concurrent computer”. Parallel supercomputing in MIMD architectures. CRC Press. pp. 225–236. ISBN 0-8493-4417-4 
  5. ^ The Jellybean Machine”. CVA Group, Stanford University. 2009年6月17日閲覧。