Jトラストカード
Jトラストカード(ジェイトラストカード)は、日本の金融業を営む会社。Jトラストの完全子会社である。2021年5月に商号をNexus Card株式会社(ネクサスカード)に変更している。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒880-0006 宮崎県宮崎市千草町4番17号 北緯31度55分1.7秒 東経131度25分12.3秒 / 北緯31.917139度 東経131.420083度座標: 北緯31度55分1.7秒 東経131度25分12.3秒 / 北緯31.917139度 東経131.420083度 |
設立 | 1963年(昭和38年)4月26日 |
業種 | その他金融業 |
法人番号 | 2290001013136 |
事業内容 | クレジットカードに関する業務 |
代表者 | 代表取締役社長 飯森義英 |
資本金 | 9,000万円 |
主要株主 | Jトラスト 100% |
関係する人物 |
安藤聰(元社長) 千葉信育(元社長) |
外部リンク | https://www.nexuscard.co.jp/ |
概要
編集法人としての概要
編集国内信販
編集1963年4月26日、鹿児島県にて共同組合組織のチケット事業を基に、信用開発株式会社として設立。翌年、商号を鹿児島信販株式会社に変更。1978年、国内信販を合併し、国内信販株式会社となった。KCを通称とする、九州を地盤とする中堅の信販会社であった。
楽天KC
編集2005年6月に楽天が買収し、2005年10月1日に商号を楽天KC株式会社に変更。2006年(平成18年)11月1日に吸収分割し、個品あっせん(クレジット)事業を株式会社オリエントコーポレーションに承継させ、ネット系クレジットカード会社に転換した。
クレジットカードは、親会社であった楽天との提携カードである「楽天カード」を中心に、取扱高を増やしていた。
2011年6月2日、楽天KCの親会社であった楽天が、過払い金請求の負担(長期間グレーゾーン金利で貸し付けていた国内信販時代によるものと推測される)と改正貸金業法による収益上の懸念などを理由に、楽天KCが行っている事業のうち「楽天カード」と「楽天VIP Loan Card」「楽天KCタクシーチケット」を除く全ての事業について、他のノンバンクを次々と傘下に収めた持株会社Jトラストに総額415億円で売却すると発表。楽天は、会社譲渡に際して債権放棄を行うなど、1,000億円程度の特別損失を計上した。
KCカード
編集2011年8月1日、楽天KCはクレジットカード事業のうち楽天との提携カードである「楽天カード」事業(楽天カード・楽天提携カード・楽天VIP Loan Cardなど)と「楽天KCタクシーチケット」業務について会社分割を実施し、楽天クレジットに吸収させ楽天カード株式会社へ商号変更させる。それら以外の「楽天KC提携カード」と「楽天KCカード(プロパーカード)」を含むレガシーカード事業(旧国内信販時代から継続して行ってきたクレジットカード事業)、「楽天MONEY Card」を含む消費者金融事業及び不動産事業の資産が残った楽天KCを、同日Jトラストに売却し、楽天KCはKCカード株式会社に商号変更した[1][2]。
2014年6月25日、KCカードを会社分割し、KCカード事業、信用保証事業、料金収集業務を新設するケーシー株式会社に譲渡した上でケーシーの株式をヤフー及びソフトバンク・ペイメント・サービス(現:SBペイメントサービス)に譲渡すると発表[3]。受け皿会社の設立手続きを行った上で、2015年(平成27年)1月5日付でその株式をソフトバンクグループに譲渡した。ケーシーはワイジェイカードに名称を変更し、以降、ソフトバンクグループの金融業者になった。この際、国内信販や楽天KC時代に生じた過払い金についても、ワイジェイカードに譲渡されている[4]。
事業としての概要
編集現在のJトラストカードの事業の直接の前身会社は、1978年(昭和53年)に設立され、宮崎県内のみで営業していたアイ・シー・カード株式会社である。アイ・シー・カードは2010年(平成22年)3月28日に宮崎地方裁判所に民事再生法の適用を申し立て、新会社『NUCS(ナックス)』に移行した。NUCSは2014年(平成26年)3月28日付でJトラストの傘下に入った。
Jトラストカードに名称変更後の概要
編集KCカードは、2015年1月5日付で商号をJトラストカード株式会社に変更。ワイジェイカードに譲渡したカード事業に代わって、NUCSが宮崎県内で行ってきた事業部門を受け継いだ。NUCSが発行していたクレジットカードは国際ブランドをVISAからマスターカードに変更し、三菱UFJニコス(NICOS部門)から加盟店・発行に関するライセンスを受けて『Jトラストカード』の名前で継続。一方で宮崎県内の自社加盟店網は維持しており、新規の会員募集も引き続き行っている。なおNUCSは同日付で貸金業を廃業した。
沿革
編集法人としての沿革
編集- 1963年(昭和38年)4月 - 鹿児島県にて信用開発株式会社を設立。
- 1964年(昭和39年) - 商号を鹿児島信販株式会社に変更。
- 1974年(昭和49年) - 福岡県に国内信販株式会社を設立。
- 1978年(昭和53年)4月 - 国内信販と鹿児島信販が合併し、国内信販株式会社となる。九州地方を拠点に営業を続ける。
- 1987年(昭和62年) - 宮崎マリーナ(船舶の販売、修理、保管など)を設立。
- 2002年(平成14年) - アドバンテッジ パートナーズとのMBOにより日本信販(現:三菱UFJニコス)グループより独立。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)11月 - 会社分割で個品あっせん(クレジット)事業をオリエントコーポレーションに承継。
- 2011年(平成23年)8月
- 会社分割でカード事業のうち楽天カードに関する事業を楽天カード株式会社(楽天クレジット株式会社から社名変更)に承継させた後、楽天KC株式会社の株式をJトラスト株式会社へ売却した。
- 商号をKCカード株式会社に変更。
アイ・シー・カードおよびNUCSの沿革
編集- 1978年(昭和53年)2月 - 2月 宮崎市でアイ・シー・カード株式会社設立。
- 2010年(平成22年)
- 3月 - アイ・シー・カードが民事再生手続き開始を申し立て、破綻。
- 4月 - アイ・シー・カードの事業を引き継ぐ新会社「株式会社NUCS(ナックス)」を設立。
- 2014年(平成26年)3月 - NUCSがJトラストの傘下に入る。
Jトラストカードに名称変更後の沿革
編集- 2015年(平成27年)1月 - KCカード株式会社の商号をJトラストカード株式会社に変更。また、会社分割で、KCカード事業、信用保証事業、料金収集業務を2014年7月設立のワイジェイカード(ケーシーから商号変更)に承継させた後、ワイジェイカードの株式をソフトバンクグループへ譲渡した。同時にNUCSも吸収分割を行い、Jトラストカードにクレジットカード事業を引き継がせた上で、貸金業を廃業した。
- 2020年(令和2年)11月 - SAMURAI&J PARTNERS株式会社(現:Nexus Bank株式会社)を株式交換完全親会社、当社を株式交換完全子会社とする株式交換によりSAMURAI&J PARTNERS株式会社(現:Nexus Bank株式会社)の完全子会社となる。[5]
- 2021年(令和3年)5月 - 商号をNexus Card 株式会社(英文表記:Nexus Card Co.,Ltd.)へ変更。[6]
- 2022年(令和4年)4月 - 親会社のNexus Bank株式会社がJトラスト株式会社の完全子会社となり、再びJトラストグループとなる。
クレジットカード事業
編集現在は、在留外国人などを対象にした、デポジット方式の「Nexus Card」「Nexus Global Card」を発行している。
金利・手数料について
編集金利・手数料率としては、グレーゾーン金利の規制により、横並び傾向が高まったため、一般他社比で特異な点はない。
過去に発行していたカード
編集- KCカード(ワイジェイカード株式会社に移管)
- 楽天カード各種
- 福岡ソフトバンクホークスとの提携カード
- 千葉ロッテマリーンズとの提携のカード
かつての関連会社
編集かつてのCM出演者
編集- 杏里
- 井上順 - 国内信販時代に出演。九州では「KCカードの顔」として親しまれた。
- 上原多香子
- 加藤紀子
- CHAGE and ASKA
かつての提供番組
編集全て国内信販時代のもの。
- 井上順のルンルンジャーニー(RKBラジオ)
- KC POP SHOT KYUSHU→SUNDAY POP SHOT(RKBラジオ / JRN九州6局ネット)
- KCてれほれ60分(南日本放送ラジオ)
- 水曜ドラマ(日本テレビ制作)(1995年4月〜1998年3月)
- よみうりテレビ制作月曜10時枠連続ドラマ(読売テレビ制作)(1998年4月〜2004年3月)
- ウェークアップ!(読売テレビ制作)(2004年4月〜不明)
- NNNニュースプラス1・サタデー(読売テレビ制作)
- とんねるずのハンマープライス(TOSテレビ大分)
脚注
編集- ^ 楽天KCからの重要なお知らせ 楽天KCからのお知らせ・2011年6月2日
- ^ クレジットカード事業の再構築に向けた契約の締結について 【楽天株式会社】投資家向け情報・2011年6月2日
- ^ 当社連結子会社による子会社(孫会社)の設立、会社分割(吸収分割)等の グループ内組織再編及び孫会社の株式譲渡(孫会社の異動)に関するお知らせ
- ^ [1]
- ^ “当社とSAMURAI&J PARTNERS株式会社との株式交換契約締結に関するお知らせ | Jトラストカード - J TRUST Card”. www.jtrustcard.co.jp. 2021年2月14日閲覧。
- ^ “商号変更に関するお知らせ | Jトラストカード - J TRUST Card”. www.jtrustcard.co.jp. 2021年2月14日閲覧。
- ^ 宮崎マリーナ会社概要
- ^ 会社沿革 - アドアーズ株式会社