Jクロニクルベスト
Jクロニクルベストは、2013年に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)誕生20周年を記念してJリーグが主催して行った、過去20年間のJリーグ「ベストイレブン」「ベストゴール」「ベストマッチ」を選出する企画。
概要
編集1993年から2012年までの20年間での「ベストイレブン」「ベストゴール」「ベストマッチ」の3部門をサポーターの投票で決めるというもので、最終結果は2013年5月17日に発表された[1]。
選考は以下の3段階で実施された。
- Jリーグ公式サイト内にも受けられた特設サイト『Jクロニクルベスト』に各部門ノミネートに対するリクエストを受付(2012年12月4日 - 2013年1月6日)[2]。
- リクエスト結果に基づいて、Jリーグが以下のノミネート対象を公表し、これに対して『Jクロニクルベスト』サイトでWEB投票を実施(2013年1月15日 - 5月15日)[3]。
- ベストゴール - 各シーズン平均20ゴール、合計400点前後を事前選考
- ベストマッチ - 合計20試合を事前選考
- ベストイレブン - 過去Jリーグに在籍経験のある3,000人以上の選手をインデックス化
- 各部門のベスト10での「決選投票」を実施(2013年5月8日 - 5月15日)。決選投票は『Jクロニクルベスト』サイトからのWEB投票のほか、ソーシャルコンテンツ『Jリーグドリームレジェンズ』(コナミデジタルエンタテインメント)からも投票を受け付けた[4]。
「ベストマッチ」部門でランクインした10試合は、その試合に出場していた選手を解説をしたものがスカパー!で放送された[5]。
ベストイレブン
編集所属チームは、発表時(2013年5月)現役選手は発表時点での所属チーム、海外所属の現役選手・故人・引退選手はJリーグでの最終所属。
Pos. | 選手名 | 所属チーム |
---|---|---|
GK | 川口能活 | ジュビロ磐田 |
DF | 松田直樹 | 横浜F・マリノス |
中澤佑二 | 横浜F・マリノス | |
井原正巳 | 浦和レッズ | |
MF | 遠藤保仁 | ガンバ大阪 |
中田英寿 | ベルマーレ平塚 | |
中村俊輔 | 横浜F・マリノス | |
名波浩 | ジュビロ磐田 | |
FW | 三浦知良 | 横浜FC |
中山雅史 | コンサドーレ札幌 | |
ドラガン・ストイコビッチ | 名古屋グランパスエイト |
順位 | GK | DF | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 所属チーム | 得票数 | 選手名 | 所属チーム | 得票数 | |
1 | 川口能活 | ジュビロ磐田 | 3,756 | 松田直樹 | 横浜F・マリノス | 4,793 |
2 | 楢﨑正剛 | 名古屋グランパスエイト | 3,240 | 中澤佑二 | 横浜F・マリノス | 4,449 |
3 | シジマール | 清水エスパルス | 1,288 | 井原正巳 | 浦和レッズ | 4,283 |
4 | 川島永嗣 | 川崎フロンターレ | 932 | 田中マルクス闘莉王 | 名古屋グランパスエイト | 4,000 |
5 | 曽ヶ端準 | 鹿島アントラーズ | 731 | 秋田豊 | 京都サンガF.C. | 2,583 |
6 | 松永成立 | 京都パープルサンガ | 434 | 長友佑都 | FC東京 | 2,326 |
7 | 都築龍太 | 湘南ベルマーレ | 395 | 内田篤人 | 鹿島アントラーズ | 2,219 |
8 | 西川周作 | サンフレッチェ広島 | 329 | ギド・ブッフバルト | 浦和レッズ | 1,961 |
9 | アルノ・ヴァン・ズワム | ジュビロ磐田 | 202 | 駒野友一 | ジュビロ磐田 | 1,360 |
10 | ハーフナー・ディド | コンサドーレ札幌 | 187 | 加地亮 | ガンバ大阪 | 572 |
順位 | MF | FW | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 所属チーム | 得票数 | 選手名 | 所属チーム | 得票数 | |
1 | 遠藤保仁 | ガンバ大阪 | 4,974 | 三浦知良 | 横浜FC | 5,852 |
2 | 中田英寿 | ベルマーレ平塚 | 4,759 | 中山雅史 | コンサドーレ札幌 | 5,510 |
3 | 中村俊輔 | 横浜F・マリノス | 4,608 | ドラガン・ストイコビッチ | 名古屋グランパスエイト | 4,855 |
4 | 名波浩 | ジュビロ磐田 | 4,585 | パトリック・エムボマ | ヴィッセル神戸 | 2,725 |
5 | 小野伸二 | 清水エスパルス | 4,511 | 久保竜彦 | サンフレッチェ広島 | 2,457 |
6 | ドゥンガ | ジュビロ磐田 | 3,441 | 佐藤寿人 | サンフレッチェ広島 | 1,958 |
7 | 藤田俊哉 | ジェフユナイテッド千葉 | 3,139 | エメルソン | 浦和レッズ | 1,733 |
8 | 小笠原満男 | 鹿島アントラーズ | 3,122 | マルキーニョス | 横浜F・マリノス | 1,700 |
9 | 香川真司 | セレッソ大阪 | 2,548 | 前田遼一 | ジュビロ磐田 | 1,591 |
10 | ロブソン・ポンテ | 浦和レッズ | 1,464 | ワシントン | 浦和レッズ | 1,532 |
ベストゴール
編集選手の所属チーム・開催スタジアムの表記は開催当時のもの。
順位 | 得点者 | 対象試合 | 開催日/開催スタジアム | 得票数 | 外部リンク |
---|---|---|---|---|---|
1 | レオナルド(鹿島) | '95 Jリーグ NICOSシリーズ 第19節 鹿島アントラーズvs横浜フリューゲルス |
1995年11月1日 県立カシマサッカースタジアム |
4,106 | 公式動画(YouTube) |
2 | 久保竜彦(横浜FC) | 2007 Jリーグ ディビジョン1 第1節 浦和レッズvs横浜FC |
2007年3月3日 埼玉スタジアム2002 |
1,981 | 公式動画(YouTube) |
3 | 小笠原満男(鹿島) | 2001サントリーチャンピオンシップ 第2戦 鹿島アントラーズvsジュビロ磐田 |
2001年12月8日 県立カシマサッカースタジアム |
1,820 | 公式動画(YouTube) |
4 | パトリック・エムボマ(G大阪) | 1997 Jリーグ 1stステージ 第1節 ガンバ大阪vsベルマーレ平塚 |
1997年4月12日 万博記念競技場 |
1,744 | 公式動画(YouTube) |
5 | 玉田圭司(名古屋) | 2011 Jリーグ ディビジョン1 第24節 名古屋グランパスエイトvsヴァンフォーレ甲府 |
2011年8月28日 豊田スタジアム |
1,699 | 公式動画(YouTube) |
6 | ラモス瑠偉(V川崎) | 1994 Jリーグサントリーチャンピオンシップ 第2戦 ヴェルディ川崎vsサンフレッチェ広島 |
1994年12月2日 国立霞ヶ丘競技場 |
1,484 | 公式動画(YouTube) |
7 | 永井雄一郎(浦和) | 2004 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第2節 浦和レッズvs東京ヴェルディ1969 |
2004年8月21日 埼玉スタジアム2002 |
1,305 | 公式動画(YouTube) |
8 | エドゥー(横浜F) | '94 Jリーグ サントリーシリーズ 第6節 ジュビロ磐田vs横浜フリューゲルス |
1994年4月2日 ジュビロ磐田スタジアム |
1,040 | 公式動画(YouTube) |
9 | ジーコ(鹿島) | '93 Jリーグ サントリーシリーズ 第1節 鹿島アントラーズvs名古屋グランパスエイト |
1993年5月16日 県立カシマサッカースタジアム |
761 | 公式動画(YouTube) |
10 | フランサ(柏) | 2008 Jリーグ ディビジョン1 第20節 浦和レッズvs柏レイソル |
2008年8月9日 埼玉スタジアム2002 |
518 | 公式動画(YouTube) |
ベストマッチ
編集対戦カード・開催スタジアムの表記は試合の行われた当時のもの。
順位 | 対戦カード | 開催日/開催スタジアム | 概要 | 試合データ | 得票数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2006 Jリーグ ディビジョン1 第34節 浦和レッズ 3-2 ガンバ大阪 |
2006年12月2日 埼玉スタジアム2002 |
最終節での首位浦和と2位G大阪の直接対決(優勝決定戦) 62,240人の最多観客記録(当時)の試合を制した浦和がリーグ初優勝。 |
公式記録 | 2,306 |
2 | 2001 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 鹿島アントラーズ 1v-0 ジュビロ磐田 |
2001年12月8日 県立カシマサッカースタジアム |
2試合とも90分でドローとなったためVゴール方式の延長戦を実施 鹿島MF小笠原満男のFK(ベストゴール3位)が決まって鹿島の優勝決定 |
公式記録 | 2,010 |
3 | 1999 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 清水エスパルス 2-1(PK2-4) ジュビロ磐田 |
1999年12月11日 日本平スタジアム |
清水が数的不利の状況からMF澤登正朗のFKなどで逆転勝ちし2戦でタイスコアに。 最後はPK戦に勝利した磐田が静岡ダービーのチャンピオンシップを制す。 |
公式記録 | 1,160 |
4 | '93 Jリーグサントリーシリーズ 第1節 ヴェルディ川崎 1-2 横浜マリノス |
1993年5月15日 国立霞ヶ丘競技場 |
約6万人の観衆を集めたJリーグオープニングマッチ V川崎が先制するも横浜Mが逆転勝ち |
公式記録 | 1,116 |
5 | 2008 Jリーグ ディビジョン1 第34節 ジェフユナイテッド千葉 4-2 FC東京 |
2008年12月6日 フクダ電子アリーナ |
J1残留のかかる最終節の一戦 千葉が2点先制されながらも終盤の4得点で残留を果たす |
公式記録 | 1,081 |
6 | 2003 Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第15節 横浜F・マリノス 2-1 ジュビロ磐田 |
2003年11月29日 横浜国際総合競技場 |
最終節での首位磐田と3位横浜FMの直接対決 横浜FMが逆転で完全優勝を決める |
公式記録 | 764 |
7 | 1999 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ 第11節 鹿島アントラーズ 1-2v ジュビロ磐田 |
1999年5月5日 国立霞ヶ丘競技場 |
黄金期を迎えた磐田と鹿島の一戦 磐田MF藤田俊哉のVゴールで激闘を制す |
公式記録 | 626 |
8 | 2011 Jリーグ ディビジョン1 第7節 川崎フロンターレ 1-2 ベガルタ仙台 |
2011年4月23日 等々力陸上競技場 |
東日本大震災に伴うリーグ戦中断明けの初戦 クラブ自身も甚大な被害を受けた仙台が逆転勝利。等々力でのクラブ初勝利を記録。 |
公式記録 | 564 |
9 | 2005 Jリーグ ディビジョン1 第34節 川崎フロンターレ 2-4 ガンバ大阪 |
2005年12月3日 等々力陸上競技場 |
5チームが絡む優勝争いでの最終節の一戦 G大阪が終盤の2得点で逆転優勝 |
公式記録 | 451 |
10 | 2004 サントリーチャンピオンシップ 第2戦 浦和レッズ 1-0(PK2-4) 横浜F・マリノス |
2004年12月11日 埼玉スタジアム2002 |
3年振りに開催された“最後の[6]”チャンピオンシップ第2戦 延長でも決着がつかずPK戦で横浜FMが優勝を決める |
公式記録 | 419 |
脚注
編集- ^ 『Jリーグ20周年記念企画『Jクロニクルベスト』最終投票結果発表』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2013年5月17日 。2015年5月16日閲覧。
- ^ 『Jリーグの20年を回帰するWEB投票サイト『Jクロニクルベスト』(Jクロ)をJリーグ公式サイトにオープン』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2012年11月30日 。2015年5月16日閲覧。
- ^ 『みんなで決めるあの名シーン! Jリーグ20周年記念企画『Jクロニクルベスト』WEB投票開始!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2012年11月30日 。2015年5月16日閲覧。
- ^ “J開幕20周年記念イベント開催…『Jクロニクルベスト』決選投票もスタート”. Jリーグサッカーキング. (2013年5月9日) 2015年5月16日閲覧。
- ^ “「Jクロニクル ベストマッチ」全10試合の出演者(解説・実況)決定のお知らせ”. スカパー! (2013年6月18日). 2015年5月16日閲覧。
- ^ 発表当時は“最後”だったが、2015年にチャンピオンシップは復活。
関連項目
編集外部リンク
編集- Jクロニクルベスト最終結果 - ウェイバックマシン(2015年1月10日アーカイブ分)