INOKI BOM-BA-YE
INOKI BOM-BA-YE(イノキ・ボン-バ-イエ)は、日本のプロレスと格闘技の興行。テレビ中継などでは猪木祭(いのきまつり)と称される[1]。
歴史
編集アントニオ猪木がプロデュースし、2000年から2003年にかけて毎年12月31日に開催され、地上波の他、パーフェクト・チョイスのPPVで放送された。6年間の休止期間を置いて、2010年12月3日に7年ぶりに開催された[2]。
2000年と2010年はプロレスのイベント。2001年から2003年は一部プロレスを含む格闘技のイベントである。
2000年は猪木と総合格闘技イベントのPRIDEを運営するドリームステージエンターテインメントが協力して開催し、スカイパーフェクTV!で生放送、主催者の毎日放送(MBSテレビ)他で録画放送された。2001年・2002年は、運営にK-1が加わり、テレビ放送は大晦日当日にTBS系列で地上波放送され、高視聴率を獲得した。
しかし2003年になると、「大晦日の格闘技イベント」は各社・各局で競争が激化し、猪木系の「INOKI BOM-BA-YE」、K-1系の「Dynamite!!」、PRIDE系の「PRIDE男祭り」と、運営3イベントが分裂。テレビ中継もTBS、フジテレビ、日本テレビと民放3局がそれぞれに付き、視聴率競争となった。INOKI BOM-BA-YEは日本テレビで放送されたが、視聴率争いに完敗した結果、日本テレビから契約解除となり、2003年でいったん幕を下ろした[3]。
2010年になって、猪木プロレスデビュー50周年を記念して、猪木が会長を務めるイノキ・ゲノム・フェデレーション(IGF)が、本タイトルの興行を行うことを発表した。しかし開催日は恒例となっていた大晦日ではなく12月3日となっている[2]。また、同年の大晦日に行われるFEG主催「Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜」では、大晦日10周年を記念して猪木がエグゼクティブ・プロデューサーに就任した[4]。
2012年はINOKI BOM-BA-YEとしては9年ぶりに、大晦日に開催された[5]。
2015年大会を最後に興行は途絶えていたが、猪木が死去した2022年に巌流島との合同興行として12月28日に両国国技館で7年ぶりに開催されることが発表された[6]。
大会一覧
編集大会名 | 開催年月日 | 会場 | 開催地 | 主催放送局 | 入場者数 |
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Millennium Fighting Arts INOKI BOM-BA-YE | 2000年12月31日 | 大阪ドーム | 大阪府大阪市西区 | 毎日放送 | 42,753人 |
INOKI BOM-BA-YE 2001 | 2001年12月31日 | さいたまスーパーアリーナ | 埼玉県さいたま市 | TBS | 35,492人 |
INOKI BOM-BA-YE 2002 | 2002年12月31日 | 35,674人 | |||
INOKI BOM-BA-YE 2003 馬鹿になれ夢を持て | 2003年12月31日 | 神戸ウイングスタジアム | 兵庫県神戸市兵庫区 | 日本テレビ | 43,111人 |
INOKI BOM-BA-YE 2010 | 2010年12月3日 | 両国国技館 | 東京都墨田区 | なし | 8,625人 |
INOKI BOM-BA-YE 2011 | 2011年12月2日 | ニコニコ生放送 | 8,655人 | ||
INOKI BOM-BA-YE 2012 | 2012年12月31日 | BSフジ | 8,778人 | ||
INOKI BOM-BA-YE 2013 | 2013年12月31日 | ニコニコ生放送 | 9,123人 | ||
INOKI BOM-BA-YE 2014 | 2014年12月31日 | 8,550人 | |||
INOKI BOM-BA-YE 2015 | 2015年12月31日 | BSフジ | 6,239人 | ||
INOKI BOM-BA-YE × 巌流島 in 両国 | 2022年12月28日 |
休止期間中の動き
編集2004年から2009年までINOKI BOM-BA-YEは開催されていなかった。
備考
編集脚注
編集- ^ 「ボンバイエ」は、アントニオ猪木対モハメド・アリ格闘技世界一決定戦の際に、記念としてアリから贈られたことになっている。リンガラ語の Boma ye (やっちまえ) の訛りで、アリの応援で使われていたという。(アントニオ猪木#テーマ曲)
- ^ a b INOKI BOM-BA-YE 2010 大会情報 IGF公式サイト内
- ^ 猪木祭、主催会社が日本テレビを提訴 日本テレビ側は反論 スポーツナビ 2004年5月20日
- ^ アントニオ猪木がDynamite!!プロデューサーに就任 IGF公式サイト内
- ^ INOKI BOM-BA-YE 2010 大会情報 IGF公式サイト内
- ^ “アントニオ猪木さん追悼「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」12・28両国国技館で開催”. 日刊スポーツ. (2022年11月1日) 2022年11月18日閲覧。
- ^ 猪木、38度線での大みそかボンバイエ開催に好感触 スポーツナビ 2004年9月6日
関連項目
編集- 大晦日に行われた格闘技イベント
- PRIDE男祭り(2003年 - 2006年)
- K-1 PREMIUM Dynamite!!→Dynamite!! 〜勇気のチカラ〜(2003年 - 2010年)