Hugmo
株式会社hugmo(ハグモー、英: hugmo Co., Ltd.)は、ソフトバンクグループのSBイノベンチャーのかつて存在した子会社。ソフトバンクが2011年から実施している新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」で提案された新規事業を手がける社内ベンチャーであった。社名は「育くむ」を語源としている[1]。
2021年12月1日、清算結了により登記記録が閉鎖されている[2]。
概要
編集創業者・湯浅重数が、自身の子供の保育園入園申請で8箇所落ちた結果、妻が仕事をやめて育児に携わざるを得なかったことをきっかけに、アナログ中心の保育現場をICT化することを考え、新規事業提案制度を通じて事業化に至った経緯を持つ[3]。
保育業界へのICT導入を通じた保育者(保育所、幼稚園)の業務負担軽減に取り組んでおり、保育者および保護者がスマートフォンやパソコンで利用できる保育クラウドサービス「hugmo(ハグモー)」を提供している。主な機能として園児の活動内容や健康状態、保育所からのお知らせを保護者に写真付きで連絡できるコミュニケーションツール「hugnote(ハグノート)」、保育者がアップロードした写真を購入できる「hugphoto(ハグフォト)」、保育関連用品のECサイト「hugselection(ハグセレクション)」、保護者が送迎バスの位置や道路の混雑状況を地図上で確認できる「huglocation(ハグロケーション)」、こどもの健康管理ができるIoTサービス「hugsafety(ハグセフティ)」を提供している。また、hugmoはICT補助金(文部科学省による幼稚園向けICT補助金、東京都による2018年度からの「保育所等ICT化推進事業」の補助金等)に対応しており[4]、補助金を活用し保育者へ業務端末の提供も行っている。
2020年4月からは、全国の幼保園などと家庭との円滑なコミュニケーションを実現すること、幼保園などの業務の効率化を行うことを目的に、学研教育みらいの4万施設の販売ネットワークを通じた「hugmo」の幼保園などへの提供を行っている[5]。
2021年6月1日付で学研教育みらいが「hugmo」事業を譲受[6]。その後、同年12月1日に清算結了により株式会社hugmoの登記記録は閉鎖された[2]。
沿革
編集- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 5月11日 - 昼寝中の園児の異常を検知するセンサー「hugsafety(ハグセーフティ)」を、日本保育サービスと共同開発[13]。
- 7月12日 - 託児機能付きオフィスを展開するママスクエアと業務提携[14]。
- 8月15日 - ソフトバンクと加賀電子を引受先とする第三者割当増資を実施[15]。
- 8月24日 -「hugmo」が第12回キッズデザイン賞の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で「キッズデザイン賞」を受賞[16]。
- 9月19日 - IoTを活用した見守りサービス「hugsafety」を提供開始[17]。
- 10月18日 - 保育園や幼稚園などで撮影した写真をクラウドで共有できる「hugphoto」アプリの提供を開始[18]。
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 1月16日 - シダックス大新東ヒューマンサービスと協業し、放課後児童クラブと保護者のコミュニケーションをITにより強化[19]。
- 3月29日 - テノ.グループが乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化のためIoTを活用した見守りサービス「hugsafety」を導入[20]。
- 5月28日 -「hugsafety」が「BabyTech Award Japan 2019」の「安全対策部門」の最優秀賞である大賞を受賞[21]。
- 5月31日 - アートチャイルドケアが、こども施設業務サポートサービス「コドモン」を通して、hugmoの昼寝見守りサービスを認可保育所に導入[22]。
- 10月8日 -「スマート検温サービス」を提供開始[23]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
出典
編集- ^ “BRANDing STORY”. F-INC. (2017年3月2日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ a b c “国税庁法人番号公表サイト 株式会社hugmoの情報”. 国税庁. 2021年12月10日閲覧。
- ^ “IT導入で業務・手間削減はあたりまえ!シェアナンバーワンのhugmoが提供する新しいバリューに迫る”. スゴいい保育 (2017年9月6日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ “補助金対応状況”. 株式会社hugmo. 2017年11月28日閲覧。
- ^ “ソフトバンク、育児支援に本格参入 スマホで子供の居場所検索できる新サービス”. 産経ニュース (2017年1月5日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ a b “子育てクラウドサービス「hugmo」事業譲受に関するお知らせ”. 株式会社学研教育みらい. 2021年5月12日閲覧。
- ^ “SBイノベンチャー「hugmo」設立、連絡帳アプリほか保育サービスを提供”. リセマム (2016年11月1日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ “連絡業務をICT化できる保育クラウドサービス「hugmo」を全国の幼稚園・保育園で体育教室などを行うジャクパが導入”. 株式会社 hugmo (2016年12月14日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ “JP ホールディングス、運営保育園に保育クラウドサービスを導入”. マイナビニュース (2017年3月30日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ “ソフトバンクグループ、保育用品のECモールを7月に開始”. ネットショップ担当者フォーラム (2017年6月16日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ “hugmo、保育用品マーケットプレースとバス位置情報サービスを提供”. イプロス製造業 (2017年6月16日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ “KODOMOLOGY、保育の質向上に「Hoisys」と「hugmo」のICT導入”. ICT教育ニュース (2017年11月28日). 2017年11月28日閲覧。
- ^ “昼寝中の園児の体動異常を検知するセンサー ソフトバンク系など開発”. 日本経済新聞 (2018年5月11日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “ママスクエアとhugmoが業務提携を通して子育て世代の多様なワークスタイルを支援”. PR TIMES (2018年7月12日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “ハグモー、ソフトバンクなどから3億円調達”. 日本経済新聞 (2018年8月15日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “「hugmo」が第12回キッズデザイン賞の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」で「キッズデザイン賞」を受賞”. hugmoプレスリリース (2018年8月15日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “IoTを活用した見守りサービス「hugsafety」を提供開始”. hugmoプレスリリース (2018年8月15日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “保育園や幼稚園などで撮影した写真をクラウドで共有できる「hugphoto」アプリの提供を開始”. hugmoプレスリリース (2018年8月15日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “シダックス大新東ヒューマンサービスとhugmoが協業し、放課後児童クラブと保護者のコミュニケーションをITにより強化”. hugmoプレスリリース (2018年8月15日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “テノ.グループ、乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化のためIoTを活用した見守りサービス「hugsafety」を導入”. hugmoプレスリリース (2018年8月15日). 2018年8月16日閲覧。
- ^ “「hugsafety」が「BabyTech Award Japan 2019」の「安全対策部門」の最優秀賞である大賞を受賞”. hugmoプレスリリース (2019年5月28日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ “アートチャイルドケアが、こども施設業務サポートサービス「コドモン」を通して、hugmoの昼寝見守りサービスを認可保育所に導入”. hugmoプレスリリース (2019年5月31日). 2019年5月31日閲覧。
- ^ “「スマート検温サービス」を提供開始”. hugmoプレスリリース (2019年10月8日). 2019-10-88閲覧。
- ^ “学研教育みらいとhugmo(ハグモー)、幼保園の業務をICTの側面から協業で支援”. hugmoプレスリリース (2020年4月15日). 2020年4月15日閲覧。
- ^ “学研のオリジナルコンテンツを、「hugmo」を導入している幼稚園や保育園などに通う園児の保護者向けに配信”. hugmoプレスリリース (2020年8月27日). 2020年8月27日閲覧。
- ^ “学研のオリジナルコンテンツを、「hugmo」を導入している幼稚園や保育園などに通う園児の保護者向けに配信”. hugmoプレスリリース (2020年10月15日). 2020年10月25日閲覧。
- ^ “「午睡見守りサービス」が「BTAJ2020」の安全対策と見守り部門で大賞を2年連続で受賞”. hugmoプレスリリース (2020年10月15日). 2020年10月25日閲覧。