HAAP
HAAP(ハープ、1968年 - )は、イイヅカ マサトシによる日本のソロ・エレクトロユニットである。
HAAP | |
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2020年3月15日 池袋 LIVE INN ROSA にて | |
基本情報 | |
出生名 | 飯塚 正俊 |
生誕 | 1968年9月8日(56歳) |
出身地 | 日本・群馬県藤岡市 |
ジャンル | エレクトロ |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 | 2000年 - |
レーベル |
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公式サイト | HAAP Blog |
概要・来歴
編集14才の時に友人の勧めでアドリブの歌詞とメロディーを作り、カセットテープに録音したことがきっかけで音楽に目覚める。当初はコミックソングを中心に楽曲制作を行っていたが、YMOのアルバム『BGM』に衝撃を受け、自らもテクノ・ミュージックを作ることを決意。友人から借りたシンセサイザーヤマハCS01とダブルカセットデッキを使い、多重録音を行うようになる[1]。
高校生になり念願のシンセサイザーローランド JUNO-106を購入すると、同時期に聴いていたエレクトロポップユニット「JULLAN」の影響もあり、自らの音楽性をエレクトロ・ポップへとチェンジしていく。新聞配達のバイトで得た収入をミュージックシーケンサーやリズムマシン等の機材につぎ込むと、英詩によるエレクトロ・ポップの楽曲を多数制作するようになり、持ち味であるメロディーメイクの基礎を築いていくこととなる[1]。
やがてメジャー・デビューを目指すようになるが、その過程で様々な方向性を模索。日本語歌詞や自身のボーカルによるユニット、ミクスチャー・ロック・バンドなど、これまでとは異なるジャンル・スタイルを試みるようになる。1999年には、サウンド・プログラム:イイヅカ、ボーカル:ナオミ、リリック:イーノによるユニット「Perfect Summer Cooler」でギターポップ系コンピレーション・アルバム『Space Scientist Umbrella』に2曲提供するも、最終的に活動終了となる[1][2]。
2000年、原点であるテクノに立ち返るため、ソロユニット「HAAP」を始動する。「HAAP」という名前は、知人から勧められたオーロラを調査する「HAARP(ハープ)」というプログラムの名称に由来しており、その名称から「R」を抜いた「HAAP」という綴りがドイツ語的な語感とテクノらしさを感じさせるというのが採用の理由となっている[3]。当初は純粋なテクノミュージックを目指していたこともありテクノ色の強いサウンドであったが、MP3.com上に公開した『Elektra Paranoia』が海外で注目を得たことがきっかけとなり、作品の方向性を次第にエレクトロへとシフトチェンジしていく[1]。2002年12月1日に自主制作アルバム『NEW ELECTRO PARADISCO』を発表。その後もマキシシングル『PLASTIC LOVE』、ライブ・アルバム『LIVE112202』など継続的に作品を発表していくと、その活動がテクノユニット・Cyborg'80sの小林"ZUNBA"和博の目に留まり、交流を深めていくこととなる[3]。2005年8月1日、小林"ZUNBA"和博がディレクター、細江慎治がプロデューサーを務めるレーベルTechno4Pop RECORDSから発売されたコンピレーション・アルバム『テクノ4ポップ Vol.1』に『Plastic Love』を提供。2005年の夏には小林"ZUNBA"和博から単独リリースの打診を受け、2007年3月22日に1stアルバム『DISCONATION』をリリースする。こうしたHAAPの楽曲はメディアにも注目され、2001年に放送されたTBS系列「ジャングルTV 〜タモリの法則〜」では『ELEKTRA PARANOIA (Prototype)』がナインティナイン岡村隆史、ダチョウ倶楽部上島竜兵、内山信二による即席ダンスユニットのダンス用BGMとして[4]、また『ELEKTRA PARANOIA』『DISCONATION』をミックス編集した楽曲がNHK-BS「COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜」のオープニングジングルとして長期間使用されることとなる[5]。その後も2008年に寺田康彦主催のレーベル・THINK SYNC RECORDSのコンピレーション・アルバム「CASUAL MEETINGS」に『Lonely Lonely』を提供するなど順調に活動を続けていたが、細部に強くこだわる制作スタイルが制作ペースに影響を与え、その後のアルバムを発表するまで長い年月を要することとなる[2]。
2016年3月22日、9年の歳月をかけた2ndアルバム『HARDBOILED』を自身のレーベルから発表すると、オリジナルの楽曲制作のみならず、リミックスワークやライブなどアーティストとしての活動を再開。2017年8月16日、Nekon Recordsより『Back to the Shanghai Disco』をリリースしソールドアウトさせると、2018年11月14日には再びNekon RecordsからLove The Candy'sとのスプリットシングル『HUB Extra Bundle』にて『Strange Girl』を発表。2019年4月24日には3rdアルバム『TIMELESS』を発売し、メディアにも取り上げられることとなる[6]。『TIMELESS』発表後は、リリースパーティーを含めたライブ活動も行なうほか、CutemenのPicorinをゲストボーカルに迎えた『Life Without You』やレーベルメイトLove The Candy'sのlovelesとのコラボレーション『おねがいテレパシー』など、様々なスタイルの楽曲を発表している。
ディスコグラフィー
編集オリジナル・アルバム
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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2002年12月1日 | NEW ELECTRO PARADISCO | 全10曲
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2007年3月22日 | DISCONATION | SRTP-1006 | 全8曲
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1st Album 販売元:T4P RECORDS |
2007年4月14日 | DISCONATION REMIXES | 非売品 | 全8曲
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2016年3月22日 | HARDBOILED | HR-01 | 全11曲
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2nd Album 販売元:HINOYA! RECORDS |
2016年4月1日 | HARDBOILED for DJ | HR-02 | 全7曲
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販売元: HINOYA! RECORDS |
2016年9月29日 | WORKS 99-11 | HR-03 | 全20曲
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販売元: HINOYA! RECORDS |
2019年4月24日 | TIMELESS | NTKW26 | 全11曲
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販売元: Nekon Records |
シングル
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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2004年4月6日 | PLASTIC LOVE | 全5曲
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2017年8月16日 | Back to the Shanghai Disco | NTKW00018 | 全4曲
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販売元: Nekon Records |
2018年11月14日 | HUB Extra Bundle | 配信限定 | 全3曲
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販売元: Nekon Records |
2019年3月7日 | Confusion | 配信限定 | 全2曲
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販売元: Nekon Records |
2019年11月17日 | RARITY WORKS Vol.1 | HR-05 | 全4曲
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販売元: HINOYA! RECORDS |
2020年6月17日 | I Miss The Music | 配信限定 | 全1曲
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販売元: Nekon Records |
ライブ・アルバム
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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2004年10月10日 | LIVE112202 |
コンピレーション・アルバム
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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2002年6月15日 | World in Motion | disc1
disc2
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販売元: Creation | |
2005年3月20日 | CREATION ONCE MORE |
2005年3月20日、吉祥寺Fouth Floorで開催されたライブ「CREATION」にて配布された特製コンピレーションCD-R。 |
販売元: Creation | |
2005年3月30日 | TECHNO4POP VOL.1 | SRIN-1022 | 全16曲
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販売元: T4P Records |
2008年7月9日 | CASUAL MEETINGS | XQEZ-1001 | 全14曲
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販売元: THINK SYNC RECORDS |
リミックス提供曲
編集発売日 | アーティスト | アルバム | 規格品番 | タイトル |
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2002年11月22日 | FQTQ | FQTQ REMIX CD | Love is Magic(romantic electro mix) remixed by HAAP | |
2005年8月17日 | MISSWONDA | Wonderful Tangent BONUS CD | USGB-004 | Talking of girl (nu elektro feeva mix) remixed by HAAP |
2009年5月5日 | Princess Party 〜プリンセスパーティー〜 | Princess Party ボーカルアルバム | PBCA-0009 | 青春禁止令 Crush Dummy Remix |
2009年10月28日 | 加瀬愛奈 | ai | PBCA-0011 | snow rabbit ~in a dream~ |
2017年4月12日 | Love The Candy's | COLLECT IN ME Remix CD | Love and so on (HAAP Remix) | |
2019年4月24日 | Candy Collection | HAAP/TIMELESS | NTKW26 | Parallel Lines (HAAP Remix) |
2019年11月6日 | RABiN×LOViN | I want you | I want you (HAAP Remix) |
ミュージックビデオ
編集曲名 | 備考 |
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HAAP feat. Naomi - The River Flowing To Death (JULLAN Cover) - YouTube | エレクトロポップユニット「JULLAN」のカヴァー |
Confusion (1987 Prototype) - YouTube | アルバム『Confusion』タイトル曲『Confusion』の元となった曲。1987年制作 |
アルバム『HARDBOILED』【アルバムダイジェスト】 - YouTube | 2ndアルバム『HARDBOILED』のアルバムダイジェストムービー |
アルバム『TIMELESS』【予告編】 - YouTube | 3rdアルバム『TIMELESS』のアルバムダイジェストムービー |
Weathers feat. Ayup1ko (Short Edit) - YouTube | 3rdアルバム『TIMELESS』収録曲。Ayup1ko(ex. Tokyo Electro Beat Park)をゲストボーカルに迎えたピュアシンセポップチューン |
Weathers feat. Ayup1ko (Lyric Video) - YouTube | 3rdアルバム『TIMELESS』収録曲に歌詞テロップ(対訳付)を付けて映像化した作品 |
Timeless feat. Eika Lee (Lyric Video) - YouTube | 3rdアルバム『TIMELESS』のタイトル曲『Timeless』の前半部分をリリックビデオ化した作品 |
Be With You (JULLAN Cover) - YouTube | 3rdアルバム『TIMELESS』収録のカヴァー曲。エレクトロポップユニット「JULLAN」のカヴァー第二弾 |
Life Without You feat. Picorin (JULLAN Cover) - YouTube | Picorin(Cutemen/Love The Candy's)をゲストボーカルに迎えた、エレクトロポップユニット「JULLAN」のカヴァー第三弾 |
I want you (HAAP Remix)【予告編】 - YouTube | 沖縄を拠点に活動するトラックメーカー/ボーカリストRABiN×LOViNのシングル「I want you」に提供したリミックスの予告編 |
おねがいテレパシー feat. Yuri【ショートPV】 - YouTube | レーベルメイトLove The Candy'sのlovelesとのコラボレーションシングル。ポエトリーリーディングのyuriをボーカルに迎え、同じメロディーを使ってHAAP、lovelesそれぞれが作成したインディーポップチューン。PVはHAAPバージョン |
Escalation (Live) @池袋LIVE INN ROSA, 2020.3.15 - YouTube | 2ndアルバム『HARDBOILED』収録『Escalation』のライブ映像。2020年3月15日に開催された「超電子COMPLEX」より |
I Miss The Music - YouTube | 2020年初シングルであり、HAAP初の日本語シングルとなる楽曲のMV。コーラスに参加したメンバーが映像でも登場している |
主なライブ
編集年 | 日付・会場・詳細 |
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2002年 | 2002年出演ライブ
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2005年 | 2005年出演ライブ
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2006年 | 2006年出演ライブ
全6公演:1月15日 池袋Rosa "レトロ&フューチャー電脳マニアックス! 0025"
3月25日 新宿Hoop "Chain Bug 02 -JAP エレクトロニカ-"
5月27日 新宿Hoop "Chain Bug 03 -JAP エレクトロニカ-"
7月22日 新宿Hoop "Chain Bug 04 -JAP エレクトロニカ-"
9月23日 新宿Hoop "Chain Bug 05 -JAP エレクトロニカ-"
11月25日 新宿Hoop "Chain Bug 06 -JAP エレクトロニカ-"
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2007年 | 2007年出演ライブ
全6公演 2月3日 田町Cube326 "Chain Bug 07 -JAP エレクトロニカ-"
4月7日 田町Cube326 "Chain Bug 08 -JAP エレクトロニカ-"
4月14日 代々木Live-Labo "Release Party DISCONATION"
5月4日 渋谷Plug "Happy Age Ground party.one"
9月22日 渋谷Plug "Happy Age Ground 3.0"
11月24日 渋谷Plug "Happy Age Ground 4.0"
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2008年 | 2008年出演ライブ
全5公演 2月9日 渋谷Plug "Happy Age Ground 5.0"
4月19日 渋谷Plug "Happy Age Ground 6.0"
6月14日 渋谷Plug "Happy Age Ground 7.0"
7月10日 渋谷SECO "CASUAL MEETINGS RELEASE PARTY"
8月30日 渋谷Plug "Happy Age Ground 8.0"
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2017年 | 2017年出演ライブ
全2公演 2月5日 秋葉原CYPHER "Hub Club -HARDBOILED NIGHT-"
8月27日 秋葉原CYPHER "Hub club -Stop Radioactivity-"
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2018年 | 2018年出演ライブ
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2019年 | 2019年出演ライブ
全4公演 4月6日 桐生LEVEL5 "仲清水ハンサムナイト & HAAP release party"
4月21日 秋葉原AMASTAGE "HAAP『TIMELESS』release party"
5月5日 大塚Hearts+ "ぽらふぇす"
9月15日 池袋LIVE IN ROSA "超電子COMPLEX 05"
11月17日 池袋LIVE IN ROSA "超電子COMPLEX 06 1周年ANNIVERSARY"
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2020年 | 2020年出演ライブ
全3公演 3月15日 池袋LIVE INN ROSA "超電子COMPLEX 08"
※新型コロナウイルスのため開催延期 5月5日 Live配信 "PANDA DE PORAFES -ぽらふぇす2020-"
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脚注
編集- ^ a b c d Techno4Pop Records アーティスト紹介ページArchived 2005-03-05 at the Wayback Machine.
- ^ a b “3/3 エレクトロディスコ炸裂☆HAAP [テクノポップ All About]”. All About(オールアバウト). 2024年7月30日閲覧。
- ^ a b All About「エレクトロディスコ炸裂☆HAAP」インタビュー
- ^ HAAPのツイートより
- ^ HAAPのツイートより
- ^ タワーレコードによるミュージック・レヴュー・サイト「Mikiki」より