GiNaCとは、GPLのもとでリリースされているフリー数式処理のためのC++ライブラリである。名称は、GiNacは数式処理システムではないGiNaC is Not a Computer Algebra System)の再帰的頭字語である。この事実と異なる名称は、GNUプロジェクトをさりげなく言及している。ファインマン・ダイアグラムを計算するためのソフトウェアである xloops から利用でき、Maple の代替となることを目的に開発されているが、特に高エネルギー物理学に特化したものではない、としている。

GiNaC
開発元 クリスティアン・バウアー (Christian Bauer),
アレクサンダー・フリンク (Alexander Frink),
リチャード・クレッケル (Richard B. Kreckel) ら
最新版
1.8.7[1] / 2023年8月12日 (16か月前) (2023-08-12)
最新評価版
0.4.0[2] / 1999年11月26日 (25年前) (1999-11-26)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C++C++11
対応OS クロスプラットフォーム
種別 ライブラリ (数式処理)
ライセンス GPL
公式サイト www.ginac.de
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他のほとんどの数式処理システムと異なり、GiNaCはユーザーインタフェースのための高レベルインタフェースを提供しない。この点はどちらかというと、利用者がGiNaCの実装言語であるC++言語で、記号アルゴリズムを直接記述することを促している。代数構文は、C++オペレータのオーバーロードによって実現される。

脚注

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外部リンク

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