Samsung Galaxy S24
Samsung Galaxy S24 Series(サムスンギャラクシーS24シリーズ)は、サムスン電子フラッグシップモデルのGalaxy Sシリーズとして設計、開発、販売された Android ベースのスマートフォンシリーズである。Galaxy S23シリーズの後継機となる。
コードネーム | Muse |
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ブランド |
Samsung Galaxy (サムスン ギャラクシー) |
製造者 | サムスン電子 |
キャッチコピー | Galaxy AI is here |
シリーズ |
Samsung Galaxy S (サムスン ギャラクシー エス) |
モデル |
グローバル : S24 : SM-S921x S24+ : SM-S926x S24 Ultra : SM-S928x (末尾の(x)は、通信事業者 および地域によって異なる。) 日本 : S24 : SM-S921Q / SC-51E (NTTドコモ) / SCG25 (au) S24 Ultra : SM-S928Q / SC-52E (NTTドコモ) / SCG26 (au) |
通信方式 |
GSM / CDMA / HSPA / EVDO / 4G LTE / 5G NR |
販売開始日 |
グローバル: 2024年1月31日 日本: 2024年4月11日 (S24/S24 Ultra) |
先代機 | Samsung Galaxy S23 |
フォームファクタ | スレート |
形状 |
S24 : スマートフォン S24+ / S24 Ultra : ファブレット |
サイズ |
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重量 |
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OS | アンドロイド14 (One UI 6.1) |
SoC |
クアルコム スナップドラゴン8 第3世代 (4 nm) |
CPU |
オクタコア (1x3.3 GHz Cortex-X4 & 5x3.2 GHz Cortex-A720 & 2x2.3 GHz Cortex-A520) デカコア (1x3.2GHz Cortex-X4 & 2x2.9GHz Cortex-A720 & 3x2.6GHz Cortex-A720 & 4x1.95GHz Cortex-A520) |
GPU |
Adreno750 Xclipse 940 (based on AMD RDNA 3) |
メインメモリ |
S24 : 8 GB LPDDR5X RAM S24+ / S24 Ultra : 12 GB LPDDR5X RAM |
ストレージ |
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メモリーカード | 無し |
バッテリー |
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入力方式 | |
ディスプレイ |
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サブディスプレイ | 常時表示ディスプレイ |
背面カメラ |
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前面カメラ |
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サウンド |
ステレオスピーカー, ドルビーアトモス |
接続 |
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac/ax/(be: S24 Ultra), Wi-Fi Direct, Bluetooth (5.3 / A2DP / BLE), マルチバンドGNSS (GPS / GLONASS / BeiDou / Galileo / みちびき) |
ウェブサイト |
S24 S24 Ultra |
出典 | [1] |
沿革
編集Galaxy S24 シリーズは2024年1月18日に発表され[2][3][4]、日本では2024年4月3日に発表[5]された。日本では従来通りNTTドコモ、auから発売されるほか、S23シリーズではS23 Ultraの1TBモデルのみ販売されたメーカーモデルも同時に発売される[6]予定であり、S23シリーズではS23を販売している楽天モバイルでは現時点では発表されていない。日本ではS24とS24 Ultraが設定され、S24+は設定されない。
主要項目
編集Galaxy AI
編集Galaxy S24シリーズには、デバイス上のAI(小型版AIのGemini Nano経由)とクラウドベースのAI(Gemini Pro経由)を利用したスマート機能が活用できる[7]。
Googleの「かこって検索」
編集かこって検索(Circle to Search)は、どのアプリケーションからでも、ホームボタンかナビゲーションバーを長押しした後、アプリ内の情報を丸で囲むか、なぞるか、タップすれば、現在のアプリを離れることなくGoogle検索を実行できる。 この機能は、特に「Galaxy S24 Ultra」の「Sペン」があれば非常に便利に使える[8]。
Generative Edit
編集Generative Editは「Googleフォト」の「編集マジック」機能に似ており、プロレベルの編集スキルがなくても複雑な編集ができる。サムスンのGenerative Editでは、写真の中の被写体を長押しして、移動、サイズ変更、削除ができる。この新しい編集機能では、背景塗りつぶし機能を使って画像の拡大や改善も可能で、画像を切り取ったり切り抜いたりするだけで、このAI機能を利用できる[9]。
Live Translate
編集Galaxy S24には、翻訳機能の「Live Translate」を実装。 Galaxy AIがオンデバイスで(クラウドを通さずにスマホ単体で)翻訳し、通話中に音声で聞いたりテキスト形式でスマホに表示が可能。日本語にも対応している。通話相手の機種は問わず、Galaxy S24内のみで翻訳は完結できる。 Galaxy S24 シリーズ全機種搭載。
詳細機能
編集- 翻訳後の声色や速度を変更可能
- 相手には自分の声と翻訳音声を両方聞かせるか、翻訳のみ聞かせるか(自分の声をミュートするか)選択可能
- 登録した連絡先に合わせて、相手の言語を登録可能
- 通話中に翻訳したい場合には、「Call Assist」ボタンを選択
と、いろいろカスタマイズ可能[10]。
Transcript Assist
編集「Transcript Assist(トランスクリプト アシスト)」では、録音した声をAIがテキストでメモし、それを要約してくれます。会議の議事録作成などに重宝しそう。 さらに要約した内容を別の言語に翻訳することも可能[11]。
バッテリー
編集「Galaxy S24 Ultra」、「Galaxy S24+」、「Galaxy S24」のバッテリー容量は、5000mAh、4900mAh、4000mAhである。
「Galaxy S24 Ultra」と「Galaxy S24+」の急速充電も最大45W。(30分で約65%まで充電可能)
「Galaxy S24」の急速充電は最大25W[12][13]。
CPU
編集Galaxy S24シリーズでは全モデルにQualcomm製のCPU「Snapdragon 8 Gen 3」が搭載された。Snapdragon 8 Gen 3は高いパフォーマンスを発揮するようにGalaxy仕様にカスタムされている。CPU性能は約20%、GPU性能は約30%向上。(Galaxy S24 UltraとGalaxy S23 Ultraとの比較) なおアメリカ、カナダ、中国、香港、台湾、日本以外の国で販売するGalaxy S24とGalaxy S24+には、2023年10月に発表されたSamsungの独自チップ「Exynos 2400」が搭載されている。
カメラ
編集カメラのレンズを切り替えると画質が荒くなるという不具合がアップデートで解消された[14]。
- スペックはS23シリーズから踏襲されている部分が多い。
- S24 Ultraは先代のS23 Ultraに搭載されていた10倍光学ズームレンズは廃止され、代わりに5倍光学ズームレンズが搭載されている。ただし、画素数は向上しており、デジタルズーム100倍にも引き続き対応している。
AIカメラ
編集Galaxy S24およびS24 Ultraのカメラには、Galaxy初のAIカメラを搭載[15]。Samsung独自の生成AIモデル「ISOCELL Zoom Anyplace」を搭載した。
- AIが被写体を拡大・追跡
- 全画面とズームを同時に撮影
Sペン
編集Galaxy S24 Ultraに内蔵されている。メモ書き・描画時のペンとしての役割以外にも、写真撮影時の遠隔シャッターリモコンなどの機能を有している[16]。
ソフトウエア
編集Galaxy S24シリーズは、Android 14をベースにしたOne UI 6.1のソフトウェアを搭載しリリースされた。Android OSのアップデートについては、サムスンは7年間のAndroid OSのメジャーアップデートとセキュリティアップデートを保証し、合計7年間のアップデートを提供される。
カラーバリエーション
編集Galaxy S24シリーズは数多くのカラーを備えており、中にはメーカーサイト(オンラインショップ)限定のカラーも存在している。以下の表では設定されるモデル及びにカラーを示しており、太字になっているものは日本で設定されているモデル及びにカラーである。
Galaxy S24 | Galaxy S24+ | Galaxy S24 Ultra | |||
Color | Name | Color | Name | Color | Name |
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Onyx Black | Onyx Black | Titanium Black | |||
Marble Grey | Marble Grey | Titanium Grey | |||
Amber Yellow | Amber Yellow | Titanium Yellow | |||
Cobalt Violet | Cobalt Violet | Titanium Violet | |||
Jade Green | Jade Green | Titanium Green | |||
Sapphire Blue | Sapphire Blue | Titanium Blue | |||
Sandstone Orange | Sandstone Orange | Titanium Orange |
Galaxy S24
編集Onyx Black(オニキス・ブラック)、Marble Grey(マーブル・グレー)、Cobalt Violet(コバルト・バイオレット)、Amber Yellow(アンバー・イエロー)の4色が設定されており日本ではマーブル・グレーを除く3色が設定され、auとメーカーモデルで用意される512GBモデルではオニキス・ブラックのみの設定となり、auではコバルト・バイオレットは設定されない。
また、オンライン限定カラーとしてJade Green(ジェイド・グリーン)、Sandstone Orange(サンドストーン・オレンジ)、Sapphire Blue(サファイア・ブルー)も用意されているが日本では設定されない。
Galaxy S24+
編集カラーバリエーションはS24に準ずるが、日本ではS24+自体が設定されない。
Galaxy S24 Ultra
編集Titanium Black(チタニウム・ブラック)、Titanium Gray(チタニウム・グレー)、Titanium Violet(チタニウム・バイオレット)、Titanium Yellow(チタニウム・イエロー)の4色が設定されており日本ではチタニウム・イエローを除く3色が設定され、512GBと1TBモデルはチタニウム・ブラックのみの設定となり、auではチタニウム・バイオレットは設定されない。
また、オンライン限定カラーとしてTitanium Blue(チタニウム・ブルー)、Titanium Green(チタニウム・グリーン)、Titanium Orange(チタニウム・オレンジ)も用意されているがこちらも日本では設定されない。
その他
編集チタニウム(チタン)
編集Galaxy S24 Ultraではシリーズ初のチタン素材をフレームに使用しており、カラーによっては背面パネルとチタンフレームのカラーが異なるものもある。チタン素材から高級感、堅牢性、耐久性と軽さを感じることが可能[17]。
ゴリラガラス
編集Galaxy S24 Ultraにはコーニングの最新「Corning® Gorilla® Armor」が独占適用され一般的なガラス表面と比較して反射を最大75%まで低減し、ほぼどのような状況においても画面からの反射を最小限に抑えて可読性を高めることが可能[18][19][20]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “Samsung Galaxy S24 & S24+”. サムスン電子. 2024年1月26日閲覧。
- ^ “サムスンGalaxy S24 / S24+ / S24 Ultra発表 『Galaxy AI✨』全力推し。Googleの生成AI Gemini ProとImagen 2採用”. Yahoo! JAPAN. 2024年2月5日閲覧。
- ^ “Galaxy S24シリーズ発表まとめ! 価格や「AI時代」到来告げる新機能の数々とは”. インプレス. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “サムスンGalaxy S24シリーズは「Galaxy AI」搭載 翻訳・検索・要約・写真”. インプレス. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “AI搭載「Galaxy S24」シリーズ国内発売 SIMフリー同発、7年サポートも”. インプレス. 2024年4月5日閲覧。
- ^ “サムスン「Galaxy S24」の登場と“キャリア頼み”からの転換”. インプレス. 2024年4月5日閲覧。
- ^ “サムスンの「Galaxy S24」は、グーグルのAIモデル「Gemini」でさらにスマートに進化した”. WIRED. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “「Galaxy S24」シリーズにアップグレードしたくなる5つの「Galaxy AI」機能”. CNET. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “「Galaxy S24」シリーズにアップグレードしたくなる5つの「Galaxy AI」機能”. CNET. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “Galaxy S24 Ultra・Galaxy S24の最新情報・スペック・発売日まとめ!日本発売はいつ?カメラ体験も大きく向上!Galaxy初のAIスマホに期待!”. ミラアス合同会社. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “Galaxy S24シリーズが登場!AIをふんだんに使った3つの新機能”. ドコモラボ. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “「Galaxy S24」シリーズ正式発表。Galaxy AI搭載、チタンフレーム採用。アップデート7年間提供”. すまほん!!. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “Galaxy S24 series battery and charging: All the info in one place” (英語). PhoneArena. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “Galaxy S24シリーズ、初のソフトウェア・アップデート! カメラ画質を改善、「ディスプレイが色あせて見える」にも対応しました”. GetNavi web ゲットナビ. 2024年3月31日閲覧。
- ^ “どっちを買うべき?Galaxy S24とS23の違いを徹底比較!”. IoTコンサルティング株式会社. 2024年10月13日閲覧。
- ^ “どっちがいい?Galaxy S24とS24 Ultraの違いを徹底比較!”. IoTコンサルティング株式会社. 2024年10月14日閲覧。
- ^ “Galaxy S24 Ultra: Samsung がチタンを使用して Apple に挑戦”. Tecno Android. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “進化するゴリラガラス、今後は「晴れた屋外でも見えづらくならない」【先週の必見記事】”. マイナビ. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “「Galaxy S24 Ultra」にCorning® Gorilla® Armorを採用耐久性と視認性の新基準を確立”. PR TIMES. 2024年2月12日閲覧。
- ^ “Gorilla Armor: コーニング史上最も丈夫なガラスがどのように改良されたのか”. Giz China. 2024年2月12日閲覧。